技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

発泡樹脂の気泡構造制御と熱特性・強度の向上

発泡樹脂の気泡構造制御と熱特性・強度の向上

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2015年4月10日(金) 10時00分 16時50分

修得知識

  • 発泡成形の基礎
  • 成形条件と構造や物性への影響

プログラム

第1部 発泡樹脂の熱・機械特性 (熱伝導性、音・振動減衰性、強度向上法等) の向上メカニズムと発泡構造の関係

(2015年4月10日 10:00〜13:00)

プラスチック発泡体の熱的・機械特性として、熱伝導性、粘弾性特性、衝撃特性、音・振動減衰性、強度特性の向上メカニズムと発泡構造の関係について説明する。

  1. 発泡構造と諸特性
    1. 粘弾性特性
    2. 熱電導特性
    3. 表層発泡体と衝撃特性
      1. 表層発泡体
      2. 表層発泡体の機械的特性
  2. 質量則を超える発泡鈴構造体の減衰特性
    1. 鈴構造体の減衰原理
    2. 鈴構造体内の粒子運動
    3. 鈴構造体と減衰特性
  3. 発泡体の強度向上法
    1. 微小気泡による強度向上
    2. 分子配向による強度向上
    3. スキン層による強度向上
    4. 微小繊維による強度向上
    5. 圧延加工による強度向上
    6. その他の強度向上
    • 質疑応答・個別質問・名刺交換

第2部 発泡樹脂における気泡構造の形成挙動と物性との相関

(2015年4月10日 13:50〜16:50)

近年では二酸化炭素や窒素を物理発泡剤として用いた発泡樹脂の製造が注目されている。これらのガスは安全、安価、環境にやさしいだけでなく、従来のフロン系および炭化水素系発泡剤では困難であった微細な発泡構造 (気泡径0.1~10μm, 気泡数密度109~1015 cm-3) の発泡体を製造でき、強度が必要な構造材料への応用が期待されている。本講座では高圧ガスとポリマーの物性の理解を基礎として、これらのガスを使用した場合の発泡構造に対する操作条件および物性の影響を、実験と理論 (数値シミュレーション) の両面から詳説する。

  1. 高圧ガス+ポリマー系の物性
    1. ガス溶解度
    2. 拡散係数
    3. 粘度
    4. ガラス転移温度
    5. 界面張力
  2. 二酸化炭素および窒素を用いたポリマーのバッチ発泡実験
    1. 実験装置
    2. 気泡数密度
    3. 気泡径
    4. 発泡開始圧力
  3. 発泡構造のシミュレーション
    1. 気泡生成速度
    2. 気泡成長速度
    3. インフルエンスボリューム
    4. シミュレーション結果と実験結果の比較
    5. 発泡構造への物性の影響
    • 質疑応答・個別質問・名刺交換

講師

  • 新保 實
    株式会社SMS
    代表取締役
  • 滝嶌 繁樹
    広島大学 大学院 工学研究院 物質化学工学部門
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/31 電動化 (EV駆動等) モータと回路基板の高電圧化・高周波化・熱対策に向けた、樹脂材料開発と絶縁品質評価技術 オンライン
2024/5/31 樹脂のレオロジー特性の考え方、成形加工時における流動解析の進め方 オンライン
2024/5/31 Tダイ成形機の基礎とフィルム成形トラブル対策 東京都 会場
2024/5/31 二酸化炭素 (CO2) 、二硫化炭素 (CS2) を原料とする高分子材料の合成技術と応用 オンライン
2024/5/31 溶融紡糸の基礎と工業生産技術及び生産管理の実践 オンライン
2024/6/4 バイオマスプラスチック/生分解性プラスチックの開発動向と海洋分解を含めた将来展望 大阪府 会場・オンライン
2024/6/4 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン
2024/6/4 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン
2024/6/5 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2024/6/5 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/6/5 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/6/6 ゴムの架橋と特性解析・制御 オンライン
2024/6/6 エポキシ樹脂の実用の基礎知識とフィルム化 & 接着性の付与技術とその応用 オンライン
2024/6/7 二軸押出機における樹脂流動解析の基礎と AI/IoT 活用展開 大阪府 会場
2024/6/10 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/6/10 基礎から学ぶ「人工皮革・合成皮革」入門セミナー オンライン
2024/6/11 機械加工技術 オンライン
2024/6/11 分子シミュレーションの基礎と高分子材料の研究・開発の効率化への展開 オンライン
2024/6/11 各種プラスチック成形品の破損トラブルと原因解析 オンライン
2024/6/11 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン