技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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本セミナーは、オイル・ガス採掘の随伴水・汚染水処理技術および二酸化炭素フラクチャリングの基礎から解説し、今後の研究計画や動向について詳解いたします。
(12:30~14:10)
近年の石油・ガス資源開発における生産設備の設計技術動向として、「ゼロエミッション」型の環境対応計画や処理設備の設計が求められている。在来型・非在来型資源における随伴水・汚染水処理技術に関しては、処理水を資源として再利用する技術へ大きく転換している。この技術は在来型・非在来型資源により、再利用方法・廃棄処理法等が異なっている。
随伴水・汚染水の実データを基に、処理設備設計の技術動向を踏まえて再利用計画等や今後のビジネス展望について概説する。
(14:20~15:20)
(15:30~16:50)
CO2 (二酸化炭素) で直接岩盤を破砕してシェールガスを採掘しようとするプロジェクトに向けて我々が実施した、花崗岩供試体を用いた実験結果について主に紹介し、この分野の研究の現況について解説します。墓石によく利用されている花崗岩を17㎝角の立方体に整形し、中心に直径2cmの円孔を穿孔しました。その円孔の中に密閉区間をつくって流体に圧力にかけ、供試体に亀裂をつくる実験を行い、亀裂が発生する際に発生するAE (Acoustic Emission、 高周波の破壊音) を測定して、亀裂の特徴を調べました。実際のシェールガスやシェールオイルの採掘では、水を加圧して地下のシェール (頁岩) を破砕してメタンガスや石油を生産していますので、これを模擬した実験です。我々は、破砕流体に超臨界CO2、液体CO2、水、粘度の大きな油の4種類を用いましたが、水より粘度が小さいさらさらしたCO2で破砕すると、シェールガスやシェールオイルの生産に有利な、分岐の多い細かい亀裂が広範囲に広がる傾向が見られました。さらにシェールはメタンガスよりCO2に親和性が強いため、CO2で破砕するとCO2と入れ替わりにメタンガスを放出するため、メタンガスの増産も期待できます。従って、水圧破砕に現在使用されている水の代わりにCO2を用いれば、シェールガスの増産と二酸化炭素の地中貯留が同時に実現できる可能性があり、今後有望な技術であると思います。
我々の研究成果の一部を、米国の地球物理学会誌Geophysical Research Letters (Vol. 39, L16309, 2012) に発表したところ、英国の科学雑誌New Scientists Magazine (2012年8月31日付) と米国の科学雑誌 MIT Technology Review (2013年3月22日付) がこの研究の有用性を自社のWeb Site で紹介してくれました。また国内では、京都新聞 (2013年9月14日付朝刊第26面) 、読売新聞 (2014年4月15日付夕刊第1面) 、日本経済新聞 (2014年4月15日付朝刊第14面 (科学技術面) ) 、 The Japan News (読売の英字新聞) (2014年4月16日付第1面) で紹介されています。
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