技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

樹脂用添加剤“超”入門

樹脂用添加剤“超”入門

~添加剤の選び方と使い方をしっかり学ぶ~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーは、樹脂用添加剤の使い方や選び方の基礎から解説し、添加剤の分類と種類から添加剤の分析・評価法や添加方法まで詳解いたします。

開催日

  • 2014年10月30日(木) 11時00分 16時30分

受講対象者

  • 汎用熱可塑性樹脂メーカーの研究員
  • プラスチックコンパウンダーの材料研究員
  • プラスチック加工メーカーの材料研究員
  • プラスチック販売商社の販売員

修得知識

  • 添加剤の基礎
  • 添加剤により改良を行うため必要なプラスチックの基礎知識
  • 添加剤の分離・分析法
  • 添加剤のプラスチックへの添加方法
  • 添加剤の選び方・使い方
  • 添加剤によるプラスチックの改良例

プログラム

プラスチックは軽量で、丈夫で、成形しやすく、安価であるため、現代社会にとは益々不可欠な材料となっている。とくに汎用プラスチックと言われている安価なポリ塩化ビニール、ポリエチレン、ポリスチレンおよびポリプロピレンは市場のニーズに適応するように改良につぐ改良が現在まで行われてきている。これら汎用プラスチックの需要は全体のプラスチックの70%以上を占めてきている。改質改良の殆どはプラスチック、ゴム、充填剤および各種の繊維などを含めた添加剤による改質改良によるものであり、プラスチックの材料開発において添加剤は極めて重要なものである。 プラスチック添加剤の目的は大きく二つに分けられる。一つは性能を維持するためであり、もう一つは新しい機能を付加することである。前者の代表的なものとしては、安定剤、酸化防止剤や紫外線防止剤などがあり、ポリ塩化ビニールやポリプロピレンは重合したままでは加工や使用に耐えないため添加剤により特性を維持している。後者はフィルムの滑り性、ブロッキング性、耐電防止剤および導電性などプラスチックに本来持っていない機能を付与するための添加剤である。 今回の講義ははじめに、①プラスチックの基本的な特性および改質改良の必要性などプラスチックの基礎的説明を行い、プラスチックの改質方法を概説する。②添加剤の分類および種類、 添加剤の法規制、添加剤のブリードアウトのメカニズムとその防止法、さらには添加剤の分析方法など添加剤の基本的なことを平易に説明する。③添加剤の分析法および評価法および④プラスチックへの添加方法についてもその事例を説明する。また、環境意識の高いEUは有害化学物質の規制が厳しくなり、プラスチックの添加剤もその対象となっている。サプライチェインとして添加剤の安全性の把握が必要になってきている。 添加剤の各論としては、プラスチックの性質を維持するための添加剤の選び方・使い方とて、酸化防止剤、安定剤、紫外線防止剤 (紫外線遮蔽時、紫外線吸収剤、光安定剤) について説明する。プラスチックに機能を付与するための添加剤の選び方・使いかたとして、耐熱性付与、耐衝撃性付与、柔軟性付与、表面特性の改良、帯電防止性付与、難燃性付与、透明性付与、接着性付与などの添加剤について説明する。最後に総括として、ポリプロピレンについて添加剤による改良の効果を述べ、現在もっとも大きな需要を獲得していることを説明する。
  1. 添加剤により改良を行うため必要なプラスチックの基礎知識
    1. プラスチックとは
    2. プラスチックの種類と用途
    3. プラスチックの基本的な特性
    4. プラスチックの改質改良方法
  2. 添加剤について
    1. 添加剤により改良される特性 (性能維持、機能性付与)
    2. 添加剤の分類および種類
    3. 添加剤の法規制、自主規制 (国内、海外)
    4. 添加剤に要求される特性 (ブリードアウト)
  3. 添加剤の分離・分析法
    1. 添加剤の分析法
    2. 添加剤の評価法
  4. 添加剤のプラスチックへの添加方法
    1. 実験レベル
    2. 製造レベル
  5. 添加剤各論
    1. 酸化防止剤、安定剤
    2. 紫外線防止剤 (紫外線遮蔽剤、紫外線吸収剤、光安定剤)
    3. 可塑剤 (PVC用、その他用)
    4. 難燃剤 (ハロゲン系、ノンハロゲン系)
    5. 帯電性付与、導電性付与剤
    6. 加工性改良剤
    7. 表面改良剤
    8. 核剤 (造核剤)
    9. 耐衝撃改良剤
    10. 充填剤、繊維補強材,ナノフィラー
    11. 硬化剤
    12. 発泡剤
    13. 架橋剤
    14. 着色剤
    15. 接着性付与剤
  6. 添加剤によるプラスチックの改良例
    1. ポリプロピレンの改良
  7. おわりに
    • 質疑応答

講師

  • 矢崎 文彦
    NPO法人科学技術者フォーラム
    理事長

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4階 研修室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料
    • 1名あたり定価半額の22,500円(税別) / 24,300円 (税込)
    • 2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
    • 同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    • 3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/14 プラスチック用添加剤の作用機構と使い方 オンライン
2025/4/15 プラスチック強度設計に必要な材料特性と設計の進め方 オンライン
2025/4/21 はじめてのプラスチック材料と成形法 オンライン
2025/4/21 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2025/4/21 サーキュラーエコノミーが目指す持続可能な社会におけるプラスチックの使い方 オンライン
2025/4/23 プラスチック強度設計に必要な材料特性と設計の進め方 オンライン
2025/4/30 プラスチック発泡体の製法、評価方法、原理、不良原因とその対策 オンライン
2025/5/14 プラスチック、フィルムにおける応力/ひずみ発生のメカニズムとその評価、応用 オンライン
2025/5/14 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2025/5/15 自動車のEV化とプラスチックの電磁波シールドめっき オンライン
2025/5/16 ゴム加硫系配合剤の基礎知識と調整のポイント オンライン
2025/5/20 次世代バイオプラスチックの開発最前線 オンライン
2025/5/20 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2025/5/21 射出成形金型・樹脂製品設計の基礎および不良対策 オンライン
2025/5/21 プラスチック発泡体の製法、評価方法、原理、不良原因とその対策 オンライン
2025/5/22 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2025/5/23 ゴム加硫系配合剤の基礎知識と調整のポイント オンライン
2025/5/23 自動車のEV化とプラスチックの電磁波シールドめっき オンライン
2025/5/27 基礎から学ぶ実務者のための強度設計入門 オンライン
2025/5/27 再生プラスチックにおける不純物、化学物質の分析 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2021/5/31 高分子材料の劣化・変色対策
2020/11/30 高分子の成分・添加剤分析
2020/1/31 添加剤の最適使用法
2020/1/17 最新プラスチック加飾技術の動向と今後の展望
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016