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水素・再生可能エネルギー有効利用技術の実現性と経済性評価

水素・再生可能エネルギー有効利用技術の実現性と経済性評価

~バイオマス水素、水素のメタン化活用、水素電力調整の最先端の実現性~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、現実的な水素や再生可能エネルギーの利用、二酸化炭素削減技術を、国内で先導している企業・大学の専門家が、事業と研究の視点から解説いたします。

開催日

  • 2014年7月8日(火) 13時00分 16時50分

プログラム

 アメリカでは水素エネルギーはエネルギーセキュリティを考慮した「分散型エネルギー」として重要視されています。
 ドイツのAudi社は再生可能エネルギーを用いた水電解水素と二酸化炭素からメタンガスを合成し既存エネルギー網に導入しており、日本でもメタンガス化は既存の物流・エネルギー網が利用でき、二酸化炭素の削減に寄与する現実的な試みとして注目され始めています。
 再生可能エネルギー先進国のヨーロッパでは水素と蓄電池による大規模な電力調整の実証実験が進んでいます。
 本セミナーでは、これら現実的な水素や再生可能エネルギーの利用、二酸化炭素削減技術を、国内で先導している企業・大学の専門家により事業と研究の視点からご講演いただきます。世界の潮流となっている新しいエネルギーの活用技術情報を得る場として是非ご活用ください。

第1部 バイオマスからの発電・水素製造技術と事業化への課題 – 地域発BLUEプロジェクトの挑戦 –

(2014年7月8日 13:00〜14:10)

 弊社では、10年以上の歳月をかけ独自のガス化プロセス技術を開発し、バイオマス発電および高純度水素製造の商用化段階に至りました。昨今の再生可能エネルギーに対するニーズが高まる中で、弊社が進める地域サイズに合致した木質バイオマス発電と世界初となるバイオマス水素製造事業の事業化への取り組みを紹介する。同時に事業化のための課題を浮き彫りにする。

  1. 会社概要
  2. 事業の基本コンセプト
  3. ブルータワーのコア技術
    1. 基本フレーム
    2. プロセスフロー
    3. 実証プラント
    4. マテリアルバランス
    5. ブルータワーの特徴
  4. 開発の経緯
  5. エネルギー政策を取り巻く社会情勢の急激な変化 (ニーズの変化)
  6. BLUE水素ビジネス
    1. 水素ビジネスの全体像
    2. 水素の市場規模
    3. 水素バリューチェーン
    4. BLUE水素ビジネスのターゲットと課題
  7. BLUEタワー発電ビジネス
    1. FITの活用と課題
    2. 全国の木質バイオマス発電の事例
    3. BLUEタワー発電のターゲットと課題
  8. BLUEプロジェクトの事例紹介 (現在進行中の事例等)

第2部 水電解水素と二酸化炭素の反応で造るメタンの形での再生可能エネルギーの供給

- 産業技術と開発の現状 – 橋本 功二 氏

(2014年7月8日 14:20〜15:30)

 世界の一人当たりのエネルギー消費量と二酸化炭素排出量は増え続けている。エネルギー枯渇と耐え難い温暖化を避けるためには、世界中の人々が再生可能エネルギーだけで生きられるように、使える燃料の形で再生可能エネルギーを世界に供給する技術を確立し普及しなければならない。技術開発と産業化の現状を紹介する。

  1. 世界のエネルギーと将来
    • 世界のエネルギー消費と二酸化炭素排出の現状と将来
    • 人類は地球上で生きて行ける
    • 再生可能エネルギーだけで世界が生きて行くためには
  2. グローバル二酸化炭素リサイクル
  3. キーマテリアルとシステム
    • 電解水素製造
    • 二酸化炭素メタン化
  4. 実証プラントとパイロットプラント
  5. 産業開発の現状

第3部 太陽光発電・風力発電の独立電源システムにおける水素・蓄電池応用

(2014年7月8日 15:40〜16:50)

石田 政義 氏

 筑波大学では、太陽光や風力等の再生可能エネルギーの大規模導入に絡み、それら出力の不安定性や低密度を補うべく、水素エネルギーネットワークおよび各種分散型電源の直流連系の適用に関する技術開発を進めている。需給調整可能な電力貯蔵や新規水素精製プロセス開発など要素技術を始め、地産地消エネルギーシステム構築のための連系技術開発について概説する。

  1. 次世代エネルギーシステムの考え方
    1. 次世代エネルギーシステム実証の概要
    2. スマートグリッドの解釈
    3. エネルギー工学の方向性
  2. 統合エネルギーシステム開発プロジェクト
    1. 次世代環境エネルギー研究開発拠点構築
    2. カーボンニュートラル対応エネルギーシステム (CNES) 開発
    3. CNES構成各要素
  3. 開発成果の概要と実用化への取り組み
    1. 新規水素精製プロセスおよびその応用
    2. DCモデルグリッド
    3. キャパシタ-バッテリー複合蓄電装置
    4. 減災用非常電源
    5. 水素タウンへの展開
  4. まとめ ~社会導入に向けて~
    1. エネルギーネットワーク適用イメージ
    2. 新エネルギー普及の考え方

講師

  • 堂脇 直城
    株式会社 ジャパンブルーエナジー
    代表取締役
  • 橋本 功二
    東北工業大学
    客員研究員 / 名誉教授
  • 石田 政義
    筑波大学 大学院 システム情報工学研究科
    教授

会場

ゲートシティ大崎

ウエストタワー 地下1F ルームB

東京都 品川区 大崎1-11-1
ゲートシティ大崎の地図

主催

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