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集光型太陽熱発電 (CSP) の動向とシステム・部材開発および実証展開

集光型太陽熱発電 (CSP) の動向とシステム・部材開発および実証展開

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、世界各地で建設が進む太陽熱発電について、原理・システム・開発動向の分かりやすい説明から、技術開発・実証試験への取り組み事例について解説いたします。

開催日

  • 2013年11月29日(金) 10時00分 17時00分

修得知識

  • 集光型太陽熱集光装置
  • 新製品開発・事業化例、サウジアラビア現地状況
  • 再生可能エネルギーの中で、“太陽熱発電(CSP)”の基本的システム構成
  • 太陽熱発電に関わる、日本国内および海外プレーヤーの活動
  • 太陽熱発電に関連する、技術開発項目
  • 今後事業参画を目論む場合の問題意識

プログラム

第1部 集光型太陽熱発電の市場・技術動向と課題・今後の開発指針

(2013年11月29日 10:00〜12:00)

 集光型太陽熱発電 (CSP) は、太陽光を一旦熱に変えて発電するため蓄熱や既存のボイラと組み合わせることが可能である。このため、CSPは電力需要に応じた供給が可能であり、これをディスパッチャビリティと呼んでいる。
 本講演では、CSPの基礎として代表的な集光・集熱技術、蓄熱技術を中心に説明を行う。これらについては、基礎的な理論とともに開発課題とこれから求められる要素技術に関しても説明する。また、発電技術やCSPの適地、発電ポテンシャルについても説明する。

  1. 集光型太陽熱発電 (CSP) とは
    1. 概要
    2. CSPとPVの比較
  2. 集光集熱技術
    1. パラボラ・トラフ
    2. パラボラ・ディッシュ
    3. リニア・フレネル
    4. タワー
  3. 蓄熱技術
    1. 顕熱蓄熱
    2. 潜熱蓄熱
    3. 化学蓄熱
  4. 発電技術
  5. CSPの適地とポテンシャル
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 溶融塩トラフ型太陽熱発電システムの開発と太陽エネルギー利用

(2013年11月29日 12:40~14:00)

 太陽熱集熱方式と集熱媒体、蓄熱方式について概説し、当社が現在イタリアにて実証運転中の高温溶融塩CSPについて、構成と工事・運転状況について紹介し、高温溶融塩CSPの特徴について説明する。
 また、太陽熱の発電以外の利用に関し、高温化がもたらす拡大する適用分野を検討し、将来技術としてソーラーケミカルに関して紹介する。

  1. CSPについて
    1. 集熱方式、
    2. 集熱媒体
    3. 蓄熱方式
  2. 高温溶融塩CSP
    1. 溶融塩について
    2. 構成
    3. 特徴
  3. 高温溶融塩CSP実証プラント
    1. 構成
    2. 工事
    3. 運転
  4. 太陽エネルギー利用
    1. 熱源利用
    2. ソーラーケミカル
  5. 将来展開、課題
    • 質疑応答

第3部 超低設置フレネル式太陽光集光装置の開発と実証展開

(2013年11月29日 14:10〜15:30)

 成長する集光型太陽熱発電市場への参入を目指し、そのキー技術である太陽光集光装置に注目し、より汎用性が高い超低設置フレネル式太陽光集光装置を開発した。本集光装置は、太陽を追尾しながら集点が常にレシーバーチューブに合うように、各帯状の反射鏡の曲面を制御する機構を有している。本可変曲面制御機構により、フレネル式にて集光倍率をトラフ式同等の80倍以上とし、レシーバーチューブ高さは3.8mとよりコンパクトに耐風強度・耐震強度をさらに高めた。既に、サウジアラビアにて実証プラントの運転を開始している。
 本講演では、開発の経緯・コンセプト、開発手順、サウジアラビアでの実証プラント建設・運転および新集光装置の特徴とメリットについて説明する。

  1. 開発の経緯とコンセプト
    1. 太陽熱発電集光装置
    2. 可変曲面反射鏡
  2. 開発手順
    1. 要素実験
    2. 数値解析
    3. 予備実証機
  3. サウジアラビアでの実証プラント
    1. 製作・据付・調整
    2. 運転状況
  4. 超低設置フレネル式太陽光集光装置
    1. 特徴とメリット
    2. アプリケーション
    • 質疑応答

第4部 集光型太陽熱発電 (CSP) の現状と国内外での動向

(2013年11月29日 15:40〜17:00)

 集光型太陽熱発電 (Concentrated Solar Power) の現状動向と必要な技術開発項目を解説する。

  1. 太陽熱発電技術の種類と特長
    1. パロボラトラフ型
    2. リニアフレネル型
    3. タワー型
    4. 日本における太陽熱発電技術開発の歴史的考察
  2. 世界と日本の太陽熱発電事業の動向
    1. 太陽熱発電事業の市場
    2. 太陽熱発電事業のプレーヤー
    3. 北アフリカ、中東を主体とするCSP導入の情報
    4. 日本における参入プレーヤー
  3. 三井造船における太陽熱発電実証事業の事例
    1. UAE マスダールシティーにおける実証試験
    2. 商業機規模の実証プラント計画事例
    3. 商業機レベルの計画事例
  4. 官民の協力体制について
  5. 太陽熱発電事業の課題と研究項目
  6. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 吉田 一雄
    (財)エネルギー総合研究 プロジェクト試験研究部
    主幹研究員
  • 安井 誠
    千代田化工建設 株式会社 技術開発ユニット
    ジェネラルマネージャー
  • 小坂 浩史
    日立造船 株式会社 環境・エネルギー・プラント本部 開発センター 太陽熱統括
  • 江澤 一明
    三井造船 (株) 機械・システム事業本部 事業開発部

会場

連合会館

5F 502会議室

東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

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