技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

量子ドットの作製技術とデバイスへの応用

量子ドットの作製技術とデバイスへの応用

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、量子ドットの基礎から応用、量子ドット構造の形成制御、メカニズムからデバイスへの応用例までを解説いたします。

開催日

  • 2013年10月31日(木) 13時00分16時30分

修得知識

  • 構造の形成制御、成長メカニズムなどの量ドット作製技術
  • 構造解析などの量子ドット評価技術
  • 量子ドットデバイスの基礎と応用動向

プログラム

 半導体量子ドットの作製方法として、格子不整合歪に起因したストランスキー・クラスタノフ (SK) 成長モードを利用した自己組織化 (自己形成) 法、液滴エピタキシー法、ナノ領域の選択成長法などのボトムアップ法の他にナノ領域の選択エッチング法や溶液中の化学合成法などがある。
 中でもSK成長モードに基づく自己形成法の研究は、1990年頃から活発に進められ、量子ドット構造の作製技術も着々と発展し、量子ドットの物性研究の進展とともに種々の量子ドットデバイスの試作開発も展開されてきた。特に、光通信情報処理システムでは、量子ドットレーザー、量子ドット半導体光増幅器、量子ドット単一光子発生器などへの応用が進み、最近では量子ドット太陽電池への期待も高まっている。
 しかし、それら量子ドットデバイスの実用化および期待される高いパフォーマンスの実現にはまだ多くの課題も残されている。
 本セミナーでは、SK成長モードによる量子ドットの自己形成法を中心に、量子ドット構造の形成制御、成長メカニズム、量子ドット構造の評価解析などの作製評価技術から量子ドットデバイスの基礎について解説し、これまでの研究開発の現状と今後の展開について述べる。

  1. 量子ドットの基礎
    1. 半導体ナノ構造の展開
    2. 半導体量子ドット構造
  2. 量子ドット構造の作製評価技術の基礎
    1. 量子ドットの作製方法
      1. ストランスキー・クラスタノフ (SK) 成長法
      2. 液滴エピタキシー法
      3. 選択成長法
      4. 選択エッチング法
      5. 化学合成法
    2. 量子ドット構造の評価解析法
      1. 原子間力顕微鏡 (AFM)
      2. 走査電子顕微鏡 (SEM)
      3. 反射高速電子線回折 (RHEED)
      4. 透過電子顕微鏡 (TEM)
      5. 走査型トンネル顕微鏡 (STM)
  3. SK成長モードによる量子ドットの自己形成法
    1. 半導体エピタキシャル成長技術の進展
    2. SK成長モードによる量子ドットの自己形成法の基礎
    3. 量子ドットの自己形成過程におけるその場観察技術
  4. 自己形成量子ドットのデバイス応用
    1. 量子ドットレーザーへの応用
      1. 量子ドットレーザーの基礎
      2. 量子ドットの高均一化
      3. 量子ドットの高密度化
      4. 量子ドットの発光波長制御
    2. 量子ドット太陽電池への応用
      1. 量子ドット太陽電池の基礎
      2. 量子ドット層への不純物ドーピング
      3. 量子ドットの積層成長
      4. 量子ドットの面内高密度化
    3. 量子ドット単一光子発生器への応用
      1. 量子ドット単一光子発生器の基礎
      2. 量子ドットの低密度化
      3. 量子ドットの位置制御
      4. 単一量子ドットの形成
    4. その他の量子ドットデバイス応用
      1. 単一電子デバイスへの応用
      2. スーパールミネッセントダイオードへの応用
  5. まとめ

  • 質疑応答

講師

  • 山口 浩一
    電気通信大学 大学院 情報理工学研究科 基盤理工学専攻
    教授

会場

大田区産業プラザ PiO

6階 C会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)
複数名
: 31,000円 (税別) / 32,550円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/9/29 SiCパワー半導体・ウェハ開発の現状と高品質化・低コスト化への課題 オンライン
2025/9/29 ペロブスカイト太陽電池の構造制御と添加剤による安定化、性能予測 オンライン
2025/9/29 半導体デバイスの物理的ウェット洗浄の基礎と最新情報の展開 オンライン
2025/9/30 SiCパワー半導体・ウェハ開発の現状と高品質化・低コスト化への課題 オンライン
2025/10/7 PFAS規制の動向と半導体業界への影響、対応状況、今後の方向性 オンライン
2025/10/8 開閉接点・摺動接点・接続接点の接触理論と故障モード・メカニズムならびにその対策 東京都 会場・オンライン
2025/10/15 半導体デバイスの物理的ウェット洗浄の基礎と最新情報の展開 オンライン
2025/10/16 半導体材料と半導体デバイス製造プロセス オンライン
2025/10/16 半導体パッケージ技術の基礎講座 オンライン
2025/10/16 「パワー半導体」市場の最新動向と方向性 東京都 会場・オンライン
2025/10/17 パワーデバイスSiC結晶欠陥の基礎知識とその観察・評価技術 オンライン
2025/10/17 PFAS規制の動向と半導体業界への影響、対応状況、今後の方向性 オンライン
2025/10/20 半導体産業動向 2025 オンライン
2025/10/21 半導体材料と半導体デバイス製造プロセス オンライン
2025/10/21 先端パッケージングの全体像 (開発動向&ビジネス化戦略) およびRDLインターポーザ最新技術動向 会場・オンライン
2025/10/22 半導体産業動向 2025 オンライン
2025/10/22 ダイヤモンド半導体の最前線と高性能パワーデバイスの開発・評価法 オンライン
2025/10/22 導電性高分子の作製・評価技術と電子デバイスへの応用展開 オンライン
2025/10/23 蛍光体の分子設計・合成法と最新技術動向・市場展望 オンライン
2025/10/23 半導体・論理回路テストの基礎と応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/4/7 ペロブスカイト太陽電池〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/4/7 ペロブスカイト太陽電池〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2024/12/27 ペロブスカイト太陽電池の開発動向と特性改善
2024/12/27 次世代高速・高周波伝送部材の開発動向
2024/11/13 世界のチップレット・先端パッケージ 最新業界レポート
2024/9/13 世界のAIデータセンターを支える材料・デバイス 最新業界レポート
2024/6/19 半導体・磁性体・電池の固/固界面制御と接合・積層技術
2024/4/30 次世代半導体用の難加工結晶材料のための超精密加工技術
2024/2/26 EUV (極端紫外線) 露光装置 技術開発実態分析調査報告書
2024/2/26 EUV (極端紫外線) 露光装置 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2023/9/29 先端半導体製造プロセスの最新動向と微細化技術
2023/4/28 次世代半導体パッケージの最新動向とその材料、プロセスの開発
2023/1/16 ペロブスカイト太陽電池〔2023年版〕 (PDF版)
2023/1/16 ペロブスカイト太陽電池〔2023年版〕
2022/11/29 半導体製造プロセスを支える洗浄・クリーン化・汚染制御技術
2022/10/31 半導体製造におけるウェット/ドライエッチング技術
2022/6/17 2022年版 電子部品市場・技術の実態と将来展望
2022/6/13 パワー半導体〔2022年版〕
2022/6/13 パワー半導体〔2022年版〕 (CD-ROM版)
2021/11/12 レジスト材料の基礎とプロセス最適化