技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子の劣化・変色のメカニズムと寿命評価及びトラブル解析事例

高分子材料の劣化・変色メカニズムの基礎から寿命評価まで、トラブル事例を交えて解説!

高分子の劣化・変色のメカニズムと寿命評価及びトラブル解析事例

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、各種ポリマーの弱点を中心にポリマー選択の際の注意点や、高分子材料の劣化評価法、劣化解析法について、実例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2013年9月20日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • ゴム・プラスチックなど高分子材料に関連する技術者、開発者
  • 高分子材料を用いた製品の技術者、開発者、品質保証担当者

修得知識

  • 高分子材料の劣化の基礎
  • 各種ポリマーの弱点
  • ポリマー選択の際の注意点
  • 高分子材料の劣化評価法
  • 高分子材料の劣化・変色解析のための分析法
  • 高分子材料の劣化対策
  • 高分子材料の寿命予測法

プログラム

 ゴム・プラスチックに代表される高分子材料は使用環境に存在する劣化因子により劣化を生じ、寿命を迎え時には大事故につながることさえある。したがって、高分子材料を有効に使用するためには劣化を正しく理解し、適切な劣化対策を施す必要がある。
 そこで、本講ではまず劣化・変色メカニズムを概説し、劣化対策手法を解説する。また、各種ポリマーの弱点を中心にポリマー選択の際の注意点や、高分子材料の劣化評価法、劣化解析法について実例を交えて解説する。さらには、寿命予測の基本的な流れやポイントを解説し、予測された寿命の正しい解釈について説明する。

  1. 高分子材料の劣化メカニズム
    1. 劣化因子
      • 熱劣化
      • 光劣化
      • 金属による劣化など
    2. 自動酸化反応
    3. 高分子材料の劣化とトラブルの関係
  2. 変色原因
    1. なぜ変色が起きるのか? (変色の化学)
    2. ポリマーの劣化による変色
    3. 酸化防止剤による変色
    4. 付着による変色
  3. 劣化及び変色解析のための分析法
    • FT-IR
    • DSCによる酸化開始温度
    • GPC
    • TG
    • ESR
    • NMR
    • XPS
    • EPMA
  4. 劣化対策
    1. 劣化対策のアプローチ
    2. 劣化対策のための劣化原因解析
    3. 材料選択による劣化対策
    4. 添加剤の選択による劣化対策
    5. 各種材料の弱点
    6. ゴムの劣化対策
      • 老化防止剤の機能
      • 効果的な配合例
    7. プラスチックの劣化対策
      • 酸化防止剤の機能
      • 光安定剤の機能
      • 紫外線吸収剤の機能
      • 効果的な配合例
    8. 対策の検証
  5. 寿命予測法
    1. 寿命の考え方
      • 機能的寿命と商品的寿命
    2. 劣化評価と寿命評価の関係
    3. 寿命評価の流れ
    4. 寿命評価のポイント
      • 現実との乖離
    5. 寿命のばらつき
  6. 劣化及び変色解析事例,寿命評価例
    1. 加硫ゴムの劣化
      • 加硫ゴムのオゾン劣化
      • 残存過酸化物によるエチレンプロピレンゴム (EPDM) の劣化
      • 残存過酸化物劣化対策
      • 水道水中の残留塩素による劣化
    2. プラスチックの劣化・変色
      • ポリアミド6の酸化チタンによる光劣化
      • ポリウレタンの変色
      • ポリカーボネートの変色
      • ヒンダードフェノール系酸化防止剤による変色
      • ヒンダードアミン系光安定剤による変色
      • 接触移行による変色
      • ブルームによる白化
      • ポリカーボネートの白化
    3. アレニウス法による寿命評価
    4. アイリング法による寿命評価
    • 質疑応答・名刺交換

会場

タイム24ビル

4F 研修室

東京都 江東区 青海2丁目4-32
タイム24ビルの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/19 高剪断成形加工法の基礎と新規材料創出への応用 オンライン
2024/12/19 高分子・ポリマー材料の合成、重合反応の基礎、プロセスと工業化・実用化の総合知識 オンライン
2024/12/19 シリカ微粒子の基礎 (分類・製法・特性と評価) とポリマーへの配合・複合化技術 オンライン
2024/12/20 電子機器・部品・材料の腐食・劣化の評価技術と対策技術 東京都 会場・オンライン
2024/12/20 次世代バイオプラスチックの開発最前線 オンライン
2024/12/20 プラスチック加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2024/12/20 二軸押出機における樹脂流動解析の基礎と AI/IoT 活用展開 東京都 会場
2024/12/23 高分子延伸による分子配向・結晶化制御技術 東京都 会場
2024/12/24 ポリマーナノコンポジットの基礎と電気絶縁特性・熱伝導性の向上 オンライン
2024/12/24 プラスチックフィルムの種類、添加剤、 製膜、応用、評価 オンライン
2024/12/25 プラスチック廃棄、海洋汚染防止、再生プラスチック、PFAS問題に関する国内外規格規制の動向と対応 オンライン
2024/12/25 加工の基礎と機械加工技術 オンライン
2024/12/26 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/27 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/27 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2025/1/6 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/1/7 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2025/1/8 高分子・ポリマー材料の合成、重合反応の基礎、プロセスと工業化・実用化の総合知識 オンライン
2025/1/10 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/15 高分子の劣化・変色メカニズムと対策技術、評価方法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/6/30 加速試験の実施とモデルを活用した製品寿命予測
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例