技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ナノ粒子均一分散による高屈折率ポリマーナノコンポジット材料の作製

ナノ粒子均一分散による高屈折率ポリマーナノコンポジット材料の作製

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、分散体形成のための基礎知識から新規高屈折率材料の開発など、これまでの開発例から新規なアプローチ方法を解説いたします。

開催日

  • 2013年7月23日(火) 13時00分 16時30分

プログラム

 ポリマーナノコンポジット材料は、無機と有機の特性を併せ持つ新しい材料として注目されている。その中で、高屈折率無機ナノ粒子を分散させたポリマーコンポジット材料は、新しい光学材料として、精力的な開発が行われている。
 ポリマーナノコンポジット材料を作製するための基本技術は、凝集し易いナノ粒子のポリマー中への均一分散を達成することである。
 この基本技術に焦点を当てつつ、高屈折率ポリマーナノコンポジットについてのこれまでの開発例や新規な取組みについて説明する。

  1. 屈折率材料の用途と光学特性
    1. ポリマーナノコンポジット材料の用途
    2. 用途と光学特性
  2. ポリマーナノコンポジット化の利点
    1. どうして有機ポリマーマトリックスの材料が求められるのか
      1. 有機ポリマーの構成元素と基本物性、化学的特性
      2. ポリマーの分子構造と結晶性
      3. ポリマーの相図、ガラス転移温度
    2. 有機ポリマーの光学特性
      1. 結晶性と透過率
      2. 屈折率の波長、温度依存性
      3. 高屈折率ポリマーの分子構造
      4. 高屈折率化の問題点
    3. 無機物質の物性と特徴
      1. 無機物質の基本物性、化学的性質
      2. バルクの性質とナノサイズ効果
      3. 高屈折率な無機材料の種類
    4. ポリマーナノコンポジット材料に必要な構造
      1. 粒子による光散乱を防ぐには -粒子による光散乱の理論-
      2. 粒子の高分散達成の必要性
    5. 分散体形成のための基礎知識
      1. 有機溶媒中での分散安定性 -分子間力と溶解度パラメータ-
      2. 高分子溶液中の分散安定性 -浸透圧と枯渇効果-
      3. 分散体の安定性理論 -DLVO理論と粒子凝集速度論-
  3. ポリマーナノコンポジット作製法
    1. 均一相から相分離を利用する方法
      1. Sol-gel 法による無機/有機複合化
      2. 無機ナノ粒子析出法 (ポリマー溶液中in situ 析出法)
    2. ナノ粒子分散法
      1. ブレンド法
      2. in situ重合法
    3. 従来の作製法と作製膜の特性
      1. 用いられた無機物質の種類とサイズ、屈折率
      2. 用いられたポリマーの種類と屈折率
      3. 開発されたナノコンポジットの光学特性
  4. チタン酸バリウムを用いた新規高屈折率ポリマーナノコンポジットの開発
    1. チタン酸バリウムの特性
      1. チタン酸バリウムの高屈折率、高誘電率特性
      2. ナノ粒子の特性とサイズ効果
    2. チタン酸バリウムナノ粒子の合成法
    3. 高透明性ポリメチルメタクリレートとのナノコンポジット膜
      1. 作製法と膜中の粒子分散性
      2. 作製膜の光透過特性、平面平滑性
      3. 作製膜の屈折率、誘電率
      4. 作製膜の耐紫外線特性
    4. 耐熱性ポリイミドとのナノコンポジット膜
      1. 作製法と膜中の粒子分散性
      2. 作製膜の光透過特性、表面平滑性
      3. 作製膜の屈折率、誘電率
      4. 作製膜の高耐熱性
  5. まとめ

  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 今野 幹男
    東北大学 大学院工学研究科 化学工学専攻 プロセス要素工学講座 材料プロセス工学分野
    教授

会場

大田区産業プラザ PiO

6F E会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)
複数名
: 31,000円 (税別) / 32,550円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/21 常温型フッ素コーティングによる防湿・絶縁・耐酸・撥水・撥油・離型技術とPFAS規制 オンライン
2025/4/24 金属の表面処理技術 オンライン
2025/4/25 プラスチックレンズの基礎とトラブル対策事例 オンライン
2025/4/28 ゾル-ゲル法の基礎と材料合成、(新規) 材料開発で活用するための実用的な総合知識 オンライン
2025/5/9 常温型フッ素コーティングによる防湿・絶縁・耐酸・撥水・撥油・離型技術とPFAS規制 オンライン
2025/5/14 Roll To Rollにおけるフィルム乾燥の基礎と実践、設備設計と面状トラブル対策 オンライン
2025/5/19 フッ素系コーティング剤の構造、機能、各種用途展開、PFAS問題への対応 オンライン
2025/5/21 Roll To Rollにおけるフィルム乾燥の基礎と実践、設備設計と面状トラブル対策 オンライン
2025/5/22 ダイコーティングの基礎理論とトラブル対策 オンライン
2025/5/22 塗装・コーティング現場のゴミ・異物対策実践セミナー 東京都 会場
2025/5/23 CVD・ALD法による薄膜形成技術のプロセス・反応解析と装置の設計 オンライン
2025/5/26 フッ素系コーティング剤の構造、機能、各種用途展開、PFAS問題への対応 オンライン
2025/5/29 光学用透明樹脂の基礎と光学特性制御および高機能化 オンライン
2025/6/5 ダイコーティングの基礎理論とトラブル対策 オンライン
2025/6/5 塗膜の濡れ・付着・密着コントロールとトラブル対策 オンライン
2025/6/6 光学用透明樹脂の基礎と光学特性制御および高機能化 オンライン
2025/6/11 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2025/6/23 塗料・塗膜の基礎 (含:塗装系) 、塗膜の欠陥不良 (発生メカニズムと対策) 東京都 会場
2025/6/26 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/8/30 塗工液の調製、安定化とコーティング技術
2023/8/31 分散剤の選定法と効果的な使用法
2022/5/20 コーティング技術の基礎と実践的トラブル対応
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻) (製本版 + ebook版)
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻)
2020/11/30 触媒の劣化対策、長寿命化
2020/1/31 溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の求め方と微粒子の分散安定化への活用術
2018/10/5 車載用デバイスと構成部材の最新技術動向
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2015/9/1 マンガと写真でわかる初歩のシート成形
2014/5/30 コンタクトレンズ〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/5/30 コンタクトレンズ〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/12/10 光触媒膜 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/12/10 光触媒膜 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/26 UV・EB硬化型コート材の基礎、各種機能向上技術
2012/12/5 スマートフォン(多機能携帯電話、タブレット端末を含む) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/12/5 スマートフォン(多機能携帯電話、タブレット端末を含む) 技術開発実態分析調査報告書
2012/10/31 ハイブリッド・デュアルUV硬化の実践的活用