技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

架橋技術入門

架橋技術入門

~架橋剤の種類・選択・反応・適用例~
東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

概要

本セミナーでは、「なぜ架橋反応が必要か」と「架橋反応に利用できる条件」を中心に、現在実際に使用されている架橋反応が選択された理由および使用上の注意事項についてわかり易く解説いたします。

開催日

  • 2013年4月24日(水) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • 高分子ゲル,機能性高分子に関連する技術者
  • 架橋剤の種類・選択・反応・適用例について学びたい技術者

修得知識

  • 架橋技術の基礎
  • 架橋反応に必要な条件
  • 架橋系の種類と選択
  • 架橋反応の適用例

プログラム

 この講座は「なぜ架橋反応が必要か」と「架橋反応に利用できる条件」を中心に、現在実際に使用されている架橋反応が選択された理由および使用上の注意事項についてわかり易く解説する。

  1. 架橋の概要と目的
    1. 被塗物上に塗布した後、架橋・高分子化により塗布の容易さと性能を両立させる
    2. 高分子ポリマー粒子 (ラテックス) 融合塗膜を架橋により高性能化する
    3. 非相溶性ポリマー間を結合してハイブリッドフィルムを作る
    4. 熱力学的に不安定なミクロ相分離状態を架橋により固定し高性能を持続させる
  2. 架橋反応に必要な条件
    1. 架橋系として成立する基本条件
      • 特定の官能基との高反応性
      • 架橋結合との安定性
      • 官能基間の接触
    2. 液加熱硬化反応を最適にする条件
      • 貯蔵安定性
      • 活性化エネルギー
      • 触媒
      • ブロック剤
      • 潜在触媒
    3. 常温1液架橋を可能にする条件
      • 酸素
      • 湿気
      • 液分離
    4. 常温水性2液架橋を効率的に行う条件
      • 樹脂
      • 架橋剤
      • 触媒の相分離状態を利用する
    5. 水系で高硬度の塗膜を得る方法
      • 水の可塑効果
      • 結晶による疑架橋
    6. 高分子間の架橋と低分子の架橋剤で架橋した場合の違い
      • 反応性ラテックス粒子内
      • 粒子間架橋
  3. 架橋系の種類と選択
    • 各種架橋系の基本的な特徴をまとめ
    • 最適架橋の一次選択を可能にする
      1. メラニン架橋
      2. 酸化重合硬化
      3. 炭素-炭素2重結合の重合
      4. イソシアネート架橋
      5. ブロックイソシアネート架橋
      6. シラノール架橋
      7. エポキシ架橋
      8. ヒドラジド架橋
      9. カルボジイミド架橋
      10. アセトアセキトン架橋
      11. エステル化反応による架橋
      12. その他の架橋系
  4. 適用例 (代表的な架橋系を例にとって架橋反応の実態を知る)
    1. メラニン架橋条件と塗膜の安定性との関係
      • 加水分解性
      • 耐酸雨性
    2. 酸化重合架橋反応の解説と多方面での利用の可能性
      • ウレタン樹脂
      • アクリル樹脂
      • その他とのハイブリッド化によるアルキッド樹脂の速乾
      • 高硬度化
    3. 水性2液ウレタン架橋系における問題点
      • 湿気による性能変化
      • ポットライフの特定
    4. 水性2液エポキシ架橋系における問題点
      • 粒子径
      • 相溶性
    5. 水性樹脂のアルコキシシラン基による架橋における注意点
      • 安定製造
      • 安定貯蔵の可能性
    6. カルボニル-ヒドラジド架橋による常温1液架橋を可能にする条件
      • 酸素量
      • pH
      • 架橋剤量
  5. 今後に期待する架橋手段
    1. 架橋と分解が共にコントール出来る架橋系
    2. 分子間凝縮による疑架橋
  • 質疑応答・名刺交換・個別相談

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/26 ポリマーにおける相溶性・相分離メカニズムと目的の物性を得るための構造制御および測定・評価 オンライン
2024/4/26 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/4/26 高屈折率材料の基礎と技術応用超高屈折率材料への分子設計 オンライン
2024/4/26 押出機内の樹脂挙動および溶融混練の基礎と最適化 東京都 会場
2024/4/26 塗装・コーティング現場のゴミ・異物対策実践セミナー 東京都 会場
2024/4/26 バイオマスプラスチックの設計と低環境負荷、機能性の両立 オンライン
2024/4/26 共押出多層フィルムの成形技術、押出安定化とトラブル対策 オンライン
2024/4/30 ナノ触診原子間力顕微鏡 (AFM) による高分子材料の解析技術 オンライン
2024/5/1 エポキシ樹脂の基礎と硬化剤の選定、変性・配合改質および複合材料用途の動向 オンライン
2024/5/1 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2024/5/1 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/5/2 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/9 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/5/10 熱分析の基礎と測定・解析技術 オンライン
2024/5/10 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/5/10 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/5/13 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/13 車載用プラスチックの基礎と最新動向 オンライン
2024/5/13 ラジカル重合による高分子合成 オンライン