技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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二酸化炭素を有効利用する技術として、二酸化炭素からポリマーを合成する技術が注目を集めている。
本セミナーでは、合成の原理・メカニズムから技術動向、用途展開まで二酸化炭素由来ポリマーについて幅広く解説いたします。
(2012年9月24日 12:30〜13:30)
産業活動により排出された二酸化炭素が地球温暖化に関連しているかもしれないことから、二酸化炭素は、その潜在的な有用性にもかかわらず、不要なもの・悪いものという印象をもたれている。
本講演では、地球温暖化問題と化石資源枯渇問題の解決に直接的に寄与することが期待される、二酸化炭素の化学的利用に関する技術、実例を概観し、紹介する。
(2012年9月24日 13:40〜15:00)
二酸化炭素を直接原料とする有機合成反応の一つエポキシドとの交互共重合による脂肪族ポリカーボネートの合成がある。これは二酸化炭素から1段階のみの反応でポリマーが得られる画期的な反応で、40年以上前の最初の発見の直後から優れた触媒を開発しようとする試みが行われ、現在もなお活発な研究が続いている。
本講演では、触媒開発の歴史やそのアイデアの紹介から解説を始め、さらに近年の研究開発動向を紹介しながら、世界的な開発の進捗状況と事業化への課題と展望を説明する。
(2012年9月24日 15:10〜16:30)
旭化成が開発した、世界で初めての「CO2を原料とする非ホスゲン法芳香族ポリカーボネート製造プロセス」は、台湾での工業化成功 (2002年合弁: 5万トン/年、現在15万トン/年) に引き続き、2008年ライセンシー3社 (韓国2社、ロシア) が商業運転 (各6.5万トン/年) を開始した。4社ともポリカーボネート事業の新規参入に成功している。韓国1社は2012年に能力を倍増する。2011年サウジアラビアで26万トン/年の大型プラントが稼働した。
芳香族ポリカーボネートはこれまで全てCOを原料として製造されており、しかもその殆どが毒性の高いホスゲンと、溶媒として発がん性の懸念がある塩化メチレンと水を大量に使うホスゲン法である。本講座ではGSC (グリーン・サスティナブルケミストリー) を実現しているこのプロセスの概要を紹介する。
(2012年9月24日 16:50〜18:10)
固体高分子電解質 (SPE) は、ポリエーテルなどの極性高分子と塩 (イオン源) から構成される新しい電解質材料である。これまでの電解質材料は、有機溶媒や無機系固体が主流であった。SPEは、液体などの漏洩が無く、かつ高分子特有の柔軟性を活かすことができる。このような特徴は、デバイスの軽量化や薄膜化につながるため、次世代イオニクス材料として注目されている。
本講演では、前半にSPEの基礎 (高分子の構造、塩溶解メカニズム、イオン輸送現象、高次構造の影響など) を解説し、実用化に向けた問題点や今後の課題について述べる。後半は、特に二酸化炭素の有効利用という観点から、演者によるSPEへの応用の可能性について、最新の基礎研究成果を紹介する。
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