技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

結晶核剤、造核剤の技術動向と選び方と使い方 スキルアップセミナー

結晶核剤、造核剤の技術動向と選び方と使い方 スキルアップセミナー

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、核剤選択の基礎技術である高分子結晶の基礎から解説し、物性制御、生産性向上、成形サイクル短縮、核剤の効用、作用について詳解いたします。

開催日

  • 2012年4月23日(月) 13時00分 16時45分

受講対象者

  • 結晶性プラスチックに関連する技術者
    • 機構部品 (歯車・軸受)
    • 電気製品全般の筐体
    • 携帯機器
    • エンジニアリングプラスチック
    • スーパーエンジニアリング・プラスチック など

修得知識

  • 高分子結晶の基礎から解説し
  • 高分子結晶の物性制御
  • 高分子結晶の生産性向上
  • 高分子結晶の成形サイクル短縮
  • 核剤の効用、作用

プログラム

第1部 結晶性プラスチックの結晶化制御と結晶核剤

(2012年4月23日 13:00~15:00)

 結晶性プラスチックにおいて、生産性を高めることや狙いの物性を得るために、結晶核剤を配合することは大変有効であり、適切な結晶核剤の選択は、材料の差別化や実用化に大変重要である。
 本セミナーでは、核剤選択の基礎技術である高分子の結晶構造や高次構造とその観察方法や結晶化速度の評価方法と結晶核剤の効用を学習する。

  1. 高分子の結晶
    1. 高分子の構造
    2. 結晶性プラの特徴
    3. 結晶の作用
  2. 結晶構造
    1. ユニットセルの構造
    2. 結晶構造の観察方法
  3. 高次構造
    1. 球晶構造
    2. 繊維構造
    3. 高次構造の観察方法
  4. 結晶化度
    1. 高分子の結晶化度
    2. 結晶化度の評価方法
  5. 結晶化速度
    1. 結晶化速度と成形性
    2. 結晶化速度評価方法
  6. 結晶化の動力学と解析
  7. 結晶核剤の狙い
    1. 成形サイクル
    2. 結晶構造制御
    3. 高次構造制御
  8. 結晶核剤の作用メカニズム
  9. 結晶核剤例
  10. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 造核剤による高分子の結晶化とその応用

~PET、PP用を中心に~
(2012年4月23日 15:15~16:45)

 造核剤は結晶性高分子の結晶化を促進する添加剤であり、その使用により生産性の改善や力学物性、透明性の向上が期待される。ポリプロピレン (PP) を中心に使用量は増加し続けており、応用例も多岐にわたっている。
 本セミナーでは高分子の結晶化と造核剤の作用機構に関して説明するとともに、市販されている造核剤の性能を紹介しながら得られる特性について解説する。PPやポリエチレンテレフタレート (PET) 用造核剤を中心に最近の技術動向についてまとめる。

  1. 高分子の結晶化
    1. 高分子の結晶構造
    2. 結晶化プロセス
    3. 不均一核生成とエピタキシャル成
  2. 造核剤の作用機構と得られる特性
    1. 結晶化に影響を及ぼす因子
    2. 組織構造と特性改善の関係
    3. 優れた造核剤の条件
  3. ポリプロピレン (PP) の結晶化と造核剤
    1. PPの結晶化と結晶構造
    2. PP用造核剤の種類
    3. 各種造核剤の性能比較
    4. 造核剤による制御と改善
    5. 新規造核剤の開発動向
    6. 造核剤の使用方法
  4. 各種高分子用造核剤
    1. ポリエチレンテレフタレート (PET) 用造核剤の種類
    2. PETの性能改善事例
    3. その他の高分子造核剤
  5. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 葭原 法
    ポリマーテク研究所
    代表
  • 酒井 敦史
    (株)ADEKA 樹脂添加剤開発研究所 添加剤開発室

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 研修室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 42,000円 (税込)
複数名
: 33,000円 (税別) / 34,650円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/26 ポリマーにおける相溶性・相分離メカニズムと目的の物性を得るための構造制御および測定・評価 オンライン
2024/4/26 プラスチック成形品の残留応力発生の要因と対策 オンライン
2024/4/26 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/4/26 高屈折率材料の基礎と技術応用超高屈折率材料への分子設計 オンライン
2024/4/26 押出機内の樹脂挙動および溶融混練の基礎と最適化 東京都 会場
2024/4/26 塗装・コーティング現場のゴミ・異物対策実践セミナー 東京都 会場
2024/4/26 バイオマスプラスチックの設計と低環境負荷、機能性の両立 オンライン
2024/4/26 高分子合成におけるラジカル重合の基礎講座 オンライン
2024/4/26 共押出多層フィルムの成形技術、押出安定化とトラブル対策 オンライン
2024/4/30 ナノ触診原子間力顕微鏡 (AFM) による高分子材料の解析技術 オンライン
2024/5/1 エポキシ樹脂の基礎と硬化剤の選定、変性・配合改質および複合材料用途の動向 オンライン
2024/5/1 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2024/5/1 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/5/2 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/9 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/5/10 熱分析の基礎と測定・解析技術 オンライン
2024/5/10 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/5/10 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/5/13 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン