技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

注射剤不溶性微粒子試験・目視検査と極小異物発生防止

注射剤不溶性微粒子試験・目視検査と極小異物発生防止

~第十六改正日本薬局方を踏まえた科学的根拠に基づく管理の重要性~
東京都 開催 会場 開催

第十六改正日本薬局方では「不溶性微粒子の評価・試験及び測定法」がICH Q4Bと連動して改訂されている!
製造過程における異物混入・外観不良対策 (特に極小異物) はどう行うべきか?

概要

本セミナーでは、三局の不溶性微粒子規準と管理方法に関する留意点と、目視検査の標準化・精度評価・検査員の教育訓練、製造過程における異物混入・外観不良対策について詳解いたします。

開催日

  • 2011年3月25日(金) 10時30分 16時20分

受講対象者

  • 医薬品製造、品質管理の担当者、管理者

修得知識

  • 不溶性微粒子の評価・試験と測定方法
  • 注射剤の外観不良限度設定
  • 目視検査員の教育のポイント
  • 極小異物の発生防止対策

関連するレギュレーション

  • FDA Guidance for Industry
  • Sterile Drug Products Produced by Aseptic Processing
  • JP16
  • USP32
  • 厚生労働科学研究「無菌操作法による無菌医薬品の製造に関する指針 (2011年) 改訂版」
  • EU GMP Annex 1

プログラム

第1部 3局方における不溶性微粒子の評価・試験と測定方法 ~日局16 改正への対応を踏まえて~ (10:30~13:00)

 近年EU GMPが改訂され、FDAのProcess Validationの改訂がなされ、またPICSへの加盟に向けた日本の行政当局の方針が出されている。
 このような背景の下に、JP16が本年3月末に発出されるが、その中でICHのPDG (Pharmacopoeial Discussion Group) の議論を踏まえたうえでの「不溶性微粒子の評価・試験及び測定法」がICH Q4B (各国局方の試験・分析方法、規格値、判定基準などの受け入れ) と連動して改訂されている。
 この動きは、Classification of Air Cleanliness: ISO 14644およびEU GMP, Annex 1などにも連動していると考えられる。これらを基に、三局の不溶性微粒子規準と管理方法に関する留意点を解説する。

  1. 医薬品製造設備の管理における微生物管理
  2. 清浄度レベルによる作業所の分類
  3. 空調システムの構築と留意点
  4. HEPAフィルターの完全性
  5. 環境モニタリング
  6. 日常管理要求事項
  7. 環境モニタリング判定基準例
  8. 不溶性微粒子の試験と評価・測定方法
  9. 不溶性微粒子と室内における微生物管理
  10. 三局の国際調和に関する課題

第2部 注射剤の外観不良限度設定と目視検査員の教育のポイント及び極小異物発生防止対策 (13:50~16:20)

 日本薬局方製剤総則注射剤では、別に規定するもののほか、注射剤の不溶性異物検査法に適合する。また別に規定するもののほか、注射剤の不溶性微粒子試験法に適合するとなっている。
 この要件を満足させ、定められた品質をつくり込むことを継続実施するために各企業は日夜努力し、製造工程で所定の品質がつくり込まれていることを保証する目的で最終製品を出荷前に全数検査する。
 本セミナーでは目視検査の標準化・精度評価・検査員の教育訓練および製造過程における異物混入/外観不良対策 (特に極小異物) について演者の30数年の経験から得たノウハウを紹介する。

  1. 異物の定義
    1. 異物とは
    2. 外因性異物と内因性異物
    3. 巨大異物の自主回収
  2. アンプル、バイアルの外観不良
    1. アンプル、バイアアルのの成形
    2. アンプルの外観不良
    3. バイアルの外観不良
  3. 目視検査の標準化
    1. 医薬品に混入してはならない異物
    2. 不良品の規定
    3. 不良限度
    4. 不良限度見本の設定
    5. 検査方法の設定
    6. 検査手順
    7. 工程検査
  4. 検査員の教育訓練
    1. 教育訓練の必要性
    2. 教育訓練の手法
    3. 教育訓練計画と実施
  5. 目視検査のバリデーション
    1. 検査精度の確認
    2. バリデーション
  6. 異物混入、外観不良対策
    1. 巨大異物混入防止
      • 毛髪
      • 紙片
      • ゴム片
      • 繊維
      • ガラス片
    2. 極小異物混入防止
      • ゴム栓
      • アンプル
      • 滅菌トンネル
    3. 外観不良対策
      • アンプル注射剤 (炭化、熔閉部形状 等)
      • バイアル注射剤 (凍結不良 等)

講師

  • 村上 大吉郎
    平原エンジニアリングサービス 株式会社
    顧問
  • 長岡 明正
    元 塩野義製薬 株式会社 製造部 次長

会場

連合会館

5階 502会議室

東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/10 医薬品開発段階での処方・製法変更におけるBE試験の考え方と生物学的同等性確保のための開発戦略 オンライン
2024/12/11 医薬品ライセンス基礎講座 2日間講座 オンライン
2024/12/11 錠剤、カプセル剤等食品 (サプリメント) へのGMP実施 (2026年9月) にむけた理解と対応 オンライン
2024/12/11 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2024/12/11 医療機器におけるソフトウェアバリデーションのポイント オンライン
2024/12/11 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/12/11 音・画像情報処理技術の基礎と認識・検査システムへの応用 オンライン
2024/12/11 動物用医薬品・体外診断薬における薬事規制と国内外市場動向 オンライン
2024/12/11 医薬品モダリティ (抗体/核酸/中分子/再生医療) の実用化とDDS技術の特許戦略 オンライン
2024/12/11 ADCを含む次世代抗体医薬の知財戦略および強い特許明細書・クレームの書き方 オンライン
2024/12/11 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2024/12/11 医薬品開発におけるマーケティングリサーチ手法およびデータの捉え方・活用のポイント オンライン
2024/12/11 標準品の品質試験法設定の基礎と注意点 オンライン
2024/12/12 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/12/12 GLP省令の基礎知識とGLP試験における現場調査 (試験操作調査と施設調査) 手法 オンライン
2024/12/12 原薬GMP/ICH Q7・Q11の要件理解と原薬プロセスバリデーション実施時の注意点 オンライン
2024/12/12 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/12/12 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/12/12 医薬品開発における非臨床安全性評価とCTDの記載・信頼性確保 オンライン
2024/12/13 デスクトップで行う医薬品市場予測のスキルアップと精度向上 オンライン