技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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自動車の動力源に関する世界的な見直しを図る動きが加速している。地球温暖化の一因と言われる大気中の炭酸ガス濃度の増加対策のためである。米国カリフォルニア州をはじめ、欧州、中国、インドなどで、化石燃料を動力源とする内燃機関車から電気を動力
源とするEV 等への転換を政策的に推進しようとしており、これらの動きは世界の自動車メーカーの経営方針に大きな影響を与えている。世界の自動車メーカーが、電動車へのシフトを加速する中、軽量化の要となるプラスチック材料の重要性は益々増加してゆくことは間違いないだろう。
自動車分野では、燃費向上のために軽量化は永遠のテーマである。特に、最近、電動化や自動運転の技術が進捗するに従い、軽量化の要求は高くなっている。プラスチックはその推進役として今後も重要な位置を占めてゆくと思われる。
最近、カーエレクトロニクスが発展し、多くの電子部品が新規に採用されている。また、自動車の制御のために、各種センサ、カメラの搭載が不可欠となっている。IT技術の活用や関連インフラの整備を行うことによる自動運転、安全運転などのシステムが提案され、公道での自動運転試験も進んでいる。
本書は、電動車のHV、EV、PHV、FCV の開発に伴い、モーター、インバーター、CPU、水素タンクなど多くの新規部品が登場する中、これらの動きに伴い、自動車部品で使用されるプラスチック材料の使用状況に変化が生じており、その動向と見通しを示した。また、今後、自動車メーカーが内燃機関車から電気自動車へシフトする動きを加速させるなか、これに伴い各種プラスチックがどのような影響を受けるかも考察している。
中国をはじめ世界の自動車市場は大きく変わろうとしている中にあって、最新の情報をもとに、自動車用部品へのプラスチックの採用動向や開発中の新規部品に採用されているプラスチック材料など、各種資料や自動車関連の展示会などの取材をベースに筆者の知見に基づきまとめたものである。自動車用プラスチックの最新動向をより具体的により深く理解する一助となることを確信し購読をお勧めする。
(シーエムシー・リサーチ 調査部 / 調査執筆 安田ポリマーリサーチ研究所)
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