技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品製造・試験現場におけるヒューマンエラー防止策と作業者教育

医薬品製造・試験現場におけるヒューマンエラー防止策と作業者教育

医薬品製造・試験現場におけるヒューマンエラー防止策と作業者教育の画像

概要

本書は、試験検査室管理での異常逸脱・ラボエラー・OOS/OOTなど、様々なレベル事例・対応例からヒューマンエラー防止策まで網羅的にまとめた一冊です。

ご案内

  • 2019年11月19日: 好評につき完売、絶版。

目次

第1章 医薬品製造・試験室管理における 異常・逸脱/ヒューマンエラーに関するGMP査察指摘事例

  • 1. FDA警告書にみられるバリデーション関係の指摘事項
  • 2. 構造設備に関する指摘事例
  • 3. SOPが順守されなかった事例
  • 4. 規格外試験結果:OOS (Out of Specification) 結果
    • 4.1 留意事項
    • 4.2 指摘事例
  • 5. 製造管理に関する留意事項
  • 6. 指摘事例
    • 6.1 製造環境
    • 6.2 アイソレータ
    • 6.3 モニタリング
    • 6.4 バリデーション
    • 6.5 原料
    • 6.6 品質管理
    • 6.7 生物学的モニタリング
    • 6.8 工程管理試験に関する逸脱
    • 6.9 校正
    • 6.10 サンプリング・モニタリング
    • 6.11 微生物許容限度・規格
    • 6.12 安定性試験
    • 6.13 再加工
    • 6.14 不純物
    • 6.15 出荷手順
    • 6.16 保管管理
    • 6.17 苦情処理に関する逸脱
    • 6.18 年次照査
    • 6.19 コンピュータシステム

第2章 品質試験における作業ミス軽減・教育訓練と発生時の対処法

  • 1. ヒューマンミス・エラーの原因究明
    • 1.1 バイアス・集団心理・ラプス・スリップ
    • 1.2 人間、設備・機器、環境・媒体、管理、プロセス・システム
    • 1.3 ウッカリ・考えられない・埋もれた・恣意的・作為的ミス
  • 2. 品質試験における作業ミスの原因と軽減策
    • 2.1 人と信頼性確保・保証の関係
    • 2.2 ヒューマンミス・エラーの原因とその防止策
    • 2.3 ヒューマンミス・エラーの防止策
    • 2.4 ヒューマンエラーを低減するには
    • 2.5 ヒューマンエラーをなくすためには
    • 2.6 ブロッキング現象回避による信頼性確保・保証
    • 2.7 品質試験における作業ミス軽減方法・手段
  • 3. 作業ミス軽減に向けての教育訓練とその留意点
    • 3.1 効果的・理想的な教育研修
    • 3.2 導入教育における原理原則
    • 3.3 効果的な教育訓練の条件
    • 3.4 ヒューマンミス・エラーをなくすための教育訓練
    • 3.5 試験に従事する者・分析責任者の役割・責任と教育訓練
    • 3.6 具体的な教育内容例
  • 4. 作業ミス発生時の対処法
    • 4.1 データの訂正・変更の仕方
    • 4.2 OOT (Out of Trend) ・OOS (Out of Specification) への対応
    • 4.3 逸脱が発生した場合の対処の仕方

第3章 試験検査室管理における異常逸脱・ラボエラー・OOS/OOTとヒューマンエラー防止策

  • 1. 試験検査室の管理
  • 2. 用語の分類と定義
  • 3. 異常・逸脱発生時の対応の基本的流れ
    • 3.1 OOS調査の流れ
      • 3.1.1 OOS調査の第一段階
      • 3.1.2 OOS調査の第二段階
    • 3.2 是正措置及び再発防止措置 (CAPA) など
      • 3.2.1 CA (是正措置)
      • 3.2.2 PA (再発防止措置)
      • 3.2.3 当該品の品目の他ロットあるいは他製品への影響評価
  • 4. 試験検査室における逸脱管理の手順
    • 4.1 異常・逸脱管理での原則
    • 4.2 製造業者における逸脱管理手順
      • 4.2.1 試験検査室でのOOS発生時の処理手順
      • 4.2.2 製造業者での逸脱管理手順
    • 4.3 OOS発生時のチェックリストの例
  • 5. 異常・逸脱の想定事例と具体的な対応方法
    • 5.1 異常・逸脱の発生のタイミングとその後の対応
    • 5.2 異常・逸脱の事例と具体的な対応方法
      • 5.2.1 試験室の責任者の権限で対応が可能と考えられる事例
      • 5.2.2 製品の品質に関わるものと考えられる事例
      • 5.2.3 逸脱レベルのクラス分類と実際の異常・逸脱事例の紹介
  • 6. ヒューマンエラー防止対策と担当者教育
    • 6.1 生データの取り扱いにおけるヒューマンエラー防止対策
    • 6.2 作業者のポカミスなどのヒューマンエラー防止対策と工夫
      • 6.2.1 意識の改革/高揚
      • 6.2.2 初期教育の徹底及び定期的フォロー教育の実施
      • 6.2.3 Jobローテーションの実施
      • 6.2.4 男女の適正の活用
      • 6.2.5 標準書/指図書の工夫
    • 6.3 試験機器に関するエラー防止対策
  • 7. 異常・逸脱に関する一考察

第4章 現場作業者へのGMP教育訓練と人為ミス防止策

  • 1. はじめに
  • 2. 教育するということ
  • 3. ものづくりの原点についての教育
    • 3.1 技能の伝承
    • 3.2 ものづくりの基礎教育
      • 3.2.1 ものづくりをするということ
      • 3.2.2 5S教育
      • 3.2.3 標準化に関する教育
      • 3.2.4 設備保全
    • 3.3 ひとづくりの基礎教育
      • 3.3.1 QCサークル活動と動機付け
      • 3.3.2 教え方の技術を教育
  • 4. GMPに関する教育
    • 4.1 医薬品とは
    • 4.2 薬事法とGMP省令の概要教育
      • 4.2.1 薬事法の概要教育
      • 4.2.2 GMP省令の概要教育
    • 4.3 現場作業者に必要なGMP知識
      • 4.3.1 原料から出荷までのものの流れと製造部署の役割
      • 4.3.2 苦情とその再発防止
      • 4.3.3 製品標準書、製造指図・記録書、作業標準書
      • 4.3.4 現場への正式な配布文書と記録の方法
      • 4.3.5 逸脱および変更について
      • 4.3.6 衛生管理について
      • 4.3.7 バリデーションについて
  • 5. 教育訓練の有効性評価
  • 6. まとめ

第5章 逸脱からの改善にむけたCAPA実施事例と作業者教育

はじめに~ヒューマンエラーにより発生した逸脱への取り組み

  • 1. 逸脱におけるCAPA
    • 事例1 : 造粒条件の設定ミス
    • 事例2 : 送液ポンプの組み立てミス
    • 事例3 : 機械部品の損傷により生じたPTPシートのキズ
    • 事例4 : バルクの秤取ミス
    • 事例5 : 使用期限切れ試薬の使用
  • 2. 必要十分なCAPAの構築
  • 3. 全員を対象とした作業者教育
  • 4. ヒューマンエラーを最小限にするための作業者教育

第6章 異常・逸脱管理における監査・査察対応とSOP・記録書作成・改善の留意点

  • 1. 記録
  • 2. 監査・査察対応/逸脱の調査
  • 3. 手順書

第7章 医薬品製造業におけるヒューマンエラーと連動したGMP教育訓練

  • 1. ヒューマンエラーについて考える
  • 2. ヒューマンエラー分析の仕方を考える
  • 3. ヒューマンエラーとは何かを考える
  • 4. ヒューマンエラーにおける責任の所在
  • 5. シェルモデル (SHELモデル) 分析の提案
  • 6. 教育訓練の課題とその方向性について考える
  • 7. GMP教育訓練システムの進め方 (基本) への提案
  • 8. GMP職員の適格性評価 (教育訓練を含む) モデル

第8章 錠剤製造におけるヒューマンエラーに起因した外観不良防止

  • 1. 打錠機周辺のヒューマンエラー
    • 1.2 臼杵の構造と破損
    • 1.3 臼杵の精度と材質について
  • 2. 打錠障害
    • 2.1 打錠障害のさまざま
      • 2.1.1 キャッピング
      • 2.1.2 スティッキング
      • 2.1.3 バインディング
      • 2.1.4 モットリング
      • 2.1.5 滑沢剤の過剰混合
    • 2.2 刻印錠の問題
  • 3. 錠剤への異物の混入とその対策
    • 3.1 昆虫
    • 3.2 人体、衣類、書類、備品から混入する異物
    • 3.3 打錠機から混入する異物
  • 4. 打錠機臼杵の管理
  • 5. 錠剤検査機と社員教育

第9章 注射剤製造におけるヒューマンエラーに起因した外観不良防止

  • 1. はじめに
  • 2. 注射剤の品質
  • 3. 過去の製品回収・リコール事例について
  • 4. 注射剤異物混入について
  • 5. 包装ミス
  • 6. 製品回収の異物発生と混入経路
  • 7. 異常・不良・回収について
  • 8. ヒューマンエラーとは
  • 9. エラーの構造
  • 10. なぜヒューマンエラーが発生するのか。
  • 11. エラーメカニズムの考え方
  • 12. ヒューマンエラー防止の教育訓練
  • 13. 具体的教育訓練
  • 14. ヒューマンエラーの未然防止方法
  • 15. 異物分析
  • 16. まとめ

第10章 ヒューマンエラーをふまえた異物混入対策と作業者教育

  • 1. まえがき
  • 2. 異物混入対策
  • 3. 作業者教育
  • 4. おわりに

執筆者

  • 人見 英明 : 元 (独)医薬品医療機器総合機構
  • 橋爪 武司 : GXPコンサルタント / QAサポートアドバイザー
  • 山田 龍彦 : キッセイ薬品工業(株)
  • 中村 みさ子 : 元 東和薬品(株)
  • 瀬古 則貴 : ベーリンガーインゲルハイム製薬(株)
  • 野村 章 : QAアドバイザー、元 塩野義製薬(株)
  • 若山 義兼 : 高槻医薬品GMP/食品ISOリサーチ、元 塩野義製薬(株)
  • 明 長良 : 富山県薬事研究所
  • 吉武 一 : 元 日本化薬(株)
  • 土山 幸夫 : (株)メルシャンクリンテック

出版社

お支払い方法、返品の可否は、必ず注文前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本出版物に関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(出版社への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

体裁・ページ数

B5判並製本 171ページ

ISBNコード

ISBN978-4-903413-99-0

発行年月

2010年6月

販売元

tech-seminar.jp

価格

22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/26 分析法バリデーション入門講座 オンライン
2024/11/26 オーファンドラッグの売上予測と事業性評価 オンライン
2024/11/26 PMDAから高評価が得られるメディカルライティング中級講座 オンライン
2024/11/26 ペプチド医薬品原薬の製造プロセス開発とスケールアップの留意点 オンライン
2024/11/26 電子化/MES・LIMS導入・連携コース (全2コース) オンライン
2024/11/26 製薬企業における電子記録/MES・LIMS導入・連携の留意点と工夫点 オンライン
2024/11/26 製薬企業における電子記録/MES・LIMS導入・連携の留意点と工夫点 オンライン
2024/11/26 QMS構築によるオーバークオリティ判断と治験効率化にむけた活用 オンライン
2024/11/26 リポソームと脂質ナノ粒子の基礎・調製・評価および応用のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品品質システム実践のためのバリデーション文書/サイトマスターファイル作成時の必修事項と記載例 東京都 会場・オンライン
2024/11/27 PIC/S GMPをふまえた医薬品のサンプリング基礎知識 オンライン
2024/11/27 治験薬GMP入門 オンライン
2024/11/27 バイオ医薬品の製造におけるプロセスバリデーションと注意点 オンライン
2024/11/27 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発に使えるタンパク質の理論的デザイン法とタンパク質のフォールディング予測法 オンライン
2024/11/27 医薬品の製品開発/薬事戦略策定と新規事業計画書作成のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/28 ICH Q12,Q14の要件と承認後変更管理 (PACMP) の具体的進め方 オンライン
2024/11/28 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/11/28 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/1/31 ヒューマンエラー対策 事例集
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/12/8 最新のCSV動向および21 Part 11も視野に入れたFDA査察対応方法
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法