技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子結晶化のメカニズムと制御

高分子結晶化のメカニズムと制御

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、高分子結晶について取り上げ、高分子の結晶化メカニズムからその解明に用いられる各種測定手法、結晶化制御技術までを詳解いたします。

配信期間

  • 2026年6月1日(月) 12時30分2026年6月5日(金) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2026年6月3日(水) 16時30分

受講対象者

  • 高分子結晶に関連する技術者
    • 機構部品 (歯車・軸受)
    • 電気製品全般の筐体
    • 携帯機器
    • エンジニアリングプラスチック
    • スーパーエンジニアリング・プラスチック など

修得知識

  • 高分子結晶の基礎 (階層構造)
  • 結晶化に関係する主要パラメータ
    • 融点
    • 過冷却度
    • 結晶化速度など
  • 高分子結晶の核形成および球晶成長の基礎
  • 結晶化挙動を評価する代表的測定手法とデータの読み取り方

プログラム

 高強度・高弾性率プラスチック材料の多くは結晶性高分子を基盤としており、その材料設計や成形・加工プロセスの最適化においては、高分子結晶の構造および結晶化挙動に関する理解が重要となる。
 高分子の結晶化は、「水が氷になる」現象と同様の相転移である一方で、分子量の大きさや鎖状分子構造といった高分子特有の要因により、結晶構造や成長挙動が複雑化するという特徴を有する。このため、結晶化メカニズムの理解は、材料物性の発現やそのばらつき、さらには成形安定性の制御に直結する。
 本講では、まず高分子結晶が有する階層構造 (ヒエラルキー) の特徴について概説し、物性との関係を整理する。次に、融点をはじめとする結晶化理解に必要な各種パラメータを整理した上で、核形成および球晶成長、ならびにそれらの相互作用による結晶化過程について解説する。さらに、結晶化メカニズムの解明に用いられる各種測定手法を紹介するとともに、セルフ・ニュークリエーションや印加場を活用した結晶化制御の考え方について述べる。
 講演の最後には、材料設計や成形プロセスへの応用を念頭に置いた質疑応答を行う。

  1. はじめに
    1. 高分子とは
    2. 結晶性高分子と非晶性高分子
  2. 結晶性高分子
    1. 結晶とは
      1. 結晶の定義
      2. 高分子の結晶
    2. 結晶性高分子の持つ階層構造 (ヒエラルキー)
      1. 高分子の一次構造と結晶化
      2. ミクロンオーダーの構造
        • フィブリル
        • 球晶
        • 球晶の集合体
      3. サブミクロンオーダーの構造
        • ラメラ結晶
        • 折畳鎖結晶
      4. ナノオーダーの構造
        • 結晶格子
      5. その他の構造
        • 繊維
        • シシカバブ
        • 伸び切り鎖結晶など
    3. 結晶を観察するのに必要な概念
      1. X線、光との相互作用
      2. 散乱法と顕微鏡法 (逆空間と実空間)
      3. 結晶の形 (結晶格子)
  3. 高分子の結晶を理解するのに重要なパラメータ
    1. 融点
    2. ガラス転移点
    3. 結晶成長速度
    4. 結晶化度
    5. 長周期・ラメラ厚
    6. モルフォロジー
    7. 配向度
  4. 高分子の結晶化過程のメカニズム (核形成と結晶成長)
    1. 核形成
      1. 一次核と二次核
      2. 核剤
    2. 球晶成長
      1. 球晶の構造
      2. 球晶の成長 (成長速度)
      3. 軸晶 (アクシャライト)
      4. トランスクリスタル
    3. 結晶化 (核形成と球晶成長の2ステップ)
      1. 核形成 (一次核形成) と球晶成長
      2. Avrami指数による解析
      3. 温度による変化
      4. 伸長場、剪断流動場による変化
  5. 高分子の結晶化の測定方法と解析方法
    1. 光の透過度
      • 結晶化度
    2. 広角X線回折
      • 結晶化度
    3. 小角X線回折
      • 長周期
      • ラメラ厚
      • 相関関数
    4. 光散乱
      • 大きさと相関関数
    5. 熱分析
      • 結晶化度
    6. 顕微鏡観察
      • モルフォロジー
  6. 高分子の結晶化の制御への提案
    1. セルフ・ニュークリエーション
    2. 場の印加
      1. 電場
      2. 磁場
      3. 温度勾配場
      4. 流動場
    3. 材料改質のために
  7. 高分子の結晶化のメカニズムと制御に関する議論
    • 質疑応答

講師

  • 橋本 雅人
    京都工芸繊維大学 材料化学系
    准教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2026年6月1日〜5日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2026/4/8 高速・高周波基板向け低誘電樹脂材料の設計と技術開発動向 オンライン
2026/4/8 高分子材料の分析・物性試験における注意点・誤解しやすい点 オンライン
2026/4/8 光酸発生剤の種類、選び方、使い方 オンライン
2026/4/9 プラスチックの強度・破壊特性と製品の強度設計および割れトラブル原因究明と対策技術 オンライン
2026/4/9 押出成形のトラブル対策 Q&A講座 オンライン
2026/4/9 ポリウレタンの原料・反応・物性制御とフォーム・塗料・複合材料分野での新技術 オンライン
2026/4/9 樹脂の硬化反応におけるレオロジー解析 オンライン
2026/4/10 副資材を利用した高分子材料の設計技術 オンライン
2026/4/13 晶析プロセス設計と結晶品質制御の実務 オンライン
2026/4/13 化学反応型樹脂の硬化率・硬化挙動の測定・評価法 オンライン
2026/4/14 晶析プロセス設計と結晶品質制御の実務 オンライン
2026/4/14 ゾル-ゲル法の基礎と応用 オンライン
2026/4/14 プラスチック・樹脂における耐衝撃性向上技術と衝撃特性解析 オンライン
2026/4/14 ゴム材料・エラストマー・添加剤の分析手法と劣化解析 オンライン
2026/4/15 エコデザイン規則・容器包装規則・ELV規則案から読み解く欧州における再生プラスチック規制の最新動向と今後の課題 オンライン
2026/4/15 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点及び輸送プロセスへの応用 オンライン
2026/4/16 エコデザイン規則・容器包装規則・ELV規則案から読み解く欧州における再生プラスチック規制の最新動向と今後の課題 オンライン
2026/4/16 高分子表面・界面の基礎と材料設計への展開 オンライン
2026/4/17 高速・高周波基板向け低誘電樹脂材料の設計と技術開発動向 オンライン
2026/4/17 有機無機ハイブリッド材料の合成、開発と応用展開 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/31 ポリウレタンの材料設計、環境負荷低減と応用事例
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発