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レオロジー測定を利用した電極スラリーの評価技術

レオロジー測定を利用した電極スラリーの評価技術

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、レオロジーの測定法、そのデータを利用したスラリー特性の評価技術を解説いたします。

開催日

  • 2024年10月16日(水) 10時30分 16時15分

受講対象者

  • 粘弾性・レオロジーに関連する製品に携わる技術者
    • 高分子
    • 食品
    • 化粧品
    • 塗料 など
  • 粘度測定や粘弾性測定で課題を抱えている担当者
  • レオロジーの初心者

修得知識

  • リチウムイオン電池の製造プロセスで使われるレオロジー解析の基礎と
  • レオロジーと電池製造、電池性能との関わり
  • ドライプロセスでのレオロジーの考え方
  • スラリーレオロジーの測定法、データの読み方
  • リチウムイオン二次電池の電極スラリーの一般的な傾向についての知識
  • スラリーのインピーダンス測定についての基礎知識
  • レオロジー測定による電極スラリーの分散性、塗工性評価

プログラム

第1部 レオロジーが電池に果たす役割

(2024年10月16日 10:30〜12:00)

 リチウムイオン電池のプロセスはスラリー塗工で行われる。所謂「ウエットプロセス」だ。溶媒が存在する以上、その評価にはレオロジーの理解が必要となってくる。特にスラリーは活物質、導電助剤、バインダー、溶剤が絡み合って出来ている為に複雑であると共に、その状態が良い電極を製造するに当たり、大きく影響してくる。
 本講座では電池に関係する液系のレオロジーについての知識と、次世代電池でのレオロジーの関わりについて網羅的に説明したいと考えている。また、最近話題のドライプロセスの分析方法の一つとして粉体のレオロジーについて概略を紹介したい。
 リチウムイオン電池の製造プロセスで使われるレオロジー解析についての基礎と、電池製造、及び電池性能との関わりが学べます。また、次世代電池でのレオロジーとの関わりに加え、最近話題のドライプロセスでのレオロジーの考え方についても触れたいと思います。

  1. レオロジー解析で判る事
  2. 電池製造前工程におけるレオロジー
  3. バインダー溶液、スラリーのレオロジー
  4. 様々な次世代電池とレオロジーの関わり
    1. 金属リチウム負極電池
    2. Si系負極電池
    3. ナトリウムイオン電池
    4. リチウム硫黄電池
    5. リチウム空気電池
    6. 全固体電池
  5. ドライプロセスでの粉体レオロジー
    • 質疑応答

第2部 レオロジーおよびレオ・インピーダンス測定を用いた電極スラリーの特性解析

(2024年10月16日 13:00〜14:30)

 電極スラリーのレオロジーについて、基本的な測定法、グラフの読み方、データから分かることについて把握することができ、レオロジーデータと併せて活用が期待されているインピーダンス測定の基礎を知ることができます。

  1. 電極スラリーのレオロジー
    1. スラリーの構成成分とレオロジーデータへの影響の概要
    2. スラリーレオロジー測定におけるジオメトリ選択
    3. スラリーレオロジーの基本測定と分かること
    4. 正極スラリー測定事例
    5. 負極スラリー測定事例
  2. 電極スラリーのインピーダンス測定
    1. 電気化学インピーダンス
    2. スラリーにおけるインピーダンス測定の位置づけ
    3. スラリーのインピーダンス測定プローブ
    4. インピーダンスデータのプロット
    5. 電極スラリーの測定事例
  3. レオロジー・インピーダンス複合分析
    1. レオロジー・インピーダンス同時測定システム
    2. 測定条件設定例
    3. 同時測定事例紹介
    • 質疑応答

第3部 レオロジー測定による電極スラリーの分散性、塗工性評価

(2024年10月16日 14:45〜16:15)

  1. はじめに
  2. 電池材料のレオロジー評価
  3. レオロジー測定の概要
    1. 回転測定と評価例
    2. 振動測定と評価例
  4. 電極スラリーの塗工性の評価
    1. 塗布工程をレオロジー測定を用いて再現
    2. 塗布後の電極膜形成過程の評価
  5. 電極スラリーの分散性の評価
    • ひずみ分散測定を用いた分散性の評価
  6. レオ・インピーダンス測定による流動中の分散性評価
    • インピーダンスアナライザーとレオロジー測定を同時に計測することにより、電極スラリー流動時の分散状態を把握する最新の評価手法の紹介
    • 質疑応答

講師

  • 鈴木 孝典
    株式会社スズキ・マテリアル・テクノロジー・アンド・コンサルティング
    代表取締役
  • 川田 友紀
    ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン株式会社 アプリケーション課
    アプリケーションケミスト
  • 宮本 圭介
    株式会社 アントンパール・ジャパン ビジネスユニット
    キャラクタリゼーションマネージャー

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
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