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ゴム材料の基礎および設計・取り扱いのポイント

ゴム材料の基礎および設計・取り扱いのポイント

~耐摩耗性・耐候性・耐熱性の向上設計、ブルーム/ブリード、寿命評価法~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、ゴム材料を取り上げ、ゴムの性質や劣化メカニズムなどゴムの基礎から、ゴム材料の特性を向上させる方法、取り扱う上でのトラブルの原因と対策について解説いたします。

開催日

  • 2024年2月21日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • ゴム材料の基礎から応用
  • 多くの自動車部品の事例
  • ゴム材料の具体的な使用方法
  • ゴム材料の設計・取り扱い上の留意点

プログラム

 ゴム材料はゴム特有の弾性特性を有し、シール部品やホースなど多くの部品に用いられています。ゴム材料は液状の高分子材料を原料とし、多くの添加剤を混合し且つゴム独特の架橋操作を用いて製造しているので、金属や樹脂に比べて本質的に不安定で、重要品質問題を引き起すのが現状です。しかし、多くのゴムメーカーはその組成・製法をノウハウとし、開示していません。
 本セミナーではゴム材料の基本知識と特性、成型法等を学ぶことによって、良い設計・取り扱いをするためのポイントを習得していただくことを狙いとしています。

  1. ゴム材料の概要
    1. ゴム材料を理解するために
    2. ゴム材料の定義
    3. 利用分野と用途
    4. 加硫ゴムのトラブル
  2. ゴム材料の基礎
    1. ゴムの種類
    2. ゴムとばねの伸縮メカニズムの違い
      1. 弾性変形
      2. 伸縮メカニズム
      3. ゴム弾性の様子
      4. ゴムの伸縮と熱の出入りの関係
    3. 高分子材料とゴムの関係
      1. 高分子材料とは
      2. 分子鎖とゴムの性状
      3. ゴムとして使える高分子物質
      4. 温度が上がると変化する性質
        • ガラス転移温度
        • 融点
      5. ポリマーの部分結晶化と融点
        (非結晶性、結晶性)
      6. ゴムが伸びる理由
      7. ゴムとプラスチックの関係
  3. ゴム材料の特性
    1. ゴム材料の機械的性質
      1. 応力 S-ひずみ Sの関係
      2. 各種条件に対するS-S 曲線
        (架橋密度、使用条件、環境条件)
    2. ゴム材料の粘弾性特性
      1. 粘弾性とは
      2. ゴムのクリープと応力緩和
      3. ゴムのヒステリシス
        • ヒステリシスロスとは
        • 防振性
        • 疲労劣化
      4. ゴム材料の耐応力緩和とクリープ性
    3. ゴム材料の疲労特性
      1. S-S 曲線と製品設計
      2. 疲労破壊の事例
      3. ゴムの疲労破壊
        • 疲労寿命
        • 酸素の影響
    4. ゴムの寒さ対策
    5. ゴムの耐水・耐油対策
    6. ゴム材料の劣化
      1. 劣化メカニズム
      2. ゴムの耐熱性
        • 分子の構造と安定性
        • 安定性の因子
    7. ゴム材料の寿命評価法
  4. ゴム材料各論
    1. ゴムの分類と種類
    2. 天然ゴム
    3. 合成ゴム
      1. ゴムの分類法
      2. ゴムの略号
      3. JIS 分類でRグループ
        • NR
        • IR
        • BR
        • SBR
        • IIR
        • CR
      4. Mグループ
        • EPM/EPDM
        • ACM
        • FKM
      5. Uグループ
        • U
      6. Qグループ
        • Si
        • Q
      7. Oグループ
        • ECO/CO
      8. 熱可塑性エラストマー
        • 熱可塑性エラストマーTPE とは
        • TPEの構造
        • TPEの種類
        • TPEの特徴
  5. ニーズに応える材料つくり
    1. ニーズに応える材料つくりとは
      • 使用環境の理解
      • 生ゴムの選択
      • 物性は加工法で大きく変化
    2. 強いゴムを作る方法
      1. 破断のメカニズム
      2. 充填剤配合の影響
      3. ゴムと添加剤の相互作用の影響
    3. ゴムの硬さを調整する方法
      • 架橋操作
      • 充填剤
    4. ゴム材料の伸びと架橋密度の関係
    5. 残留ひずみと架橋密度の関係
    6. 耐摩耗性を向上させるためには
      1. 摩耗メカニズムと耐摩耗性向上手段
    7. 耐候性を向上させるには
      1. 耐候性を高める方法
      2. オゾンによる影響
      3. 老化防止剤とは
      4. 老化防止メカニズム
      5. 各種ゴムの耐オゾン性比較
      6. オゾン劣化防止法
    8. 耐疲労性を向上する方法
      1. 硫黄による架橋
      2. 有機過酸化物による架橋
      3. 加硫方法の違いによる比較
    9. 防振ゴムの材質選定の仕方
    10. 生ゴムのブレンドによる高機能材料化
      1. ゴムブレンドの混合状態
      2. 混合状態の評価
      3. 事例 (タイヤ)
  6. ゴム製品と材料の特徴
    1. 代表的なシール製品 (オイルシール、Oリング)
      1. 構成
      2. シール原理
      3. 留意点
      4. 使用されるゴムの種類と耐薬品性
      5. シール剤の選定方法
    2. 特殊なゴム材料と製品
      1. スポンジ
      2. 防振ゴム
      3. 電気特性から見たゴム
        • 絶縁性
        • 導電性
      4. 自動車のタイヤ
      5. バイオ燃料用のゴム材料
      6. リサイクル可能なゴム
  7. ゴム材料の製法
    1. ゴム材料の製法とその特徴
      • 概要
      • 成形のポイント
      • 架橋操作
      • 事例
    2. 生ゴムからゴム材料へのプロセス
      1. 基本工程
      2. 加工工程
        • 概要
        • 配合剤の分散性
        • 設備
        • 成形法
        • 架橋と薬剤
      3. 架橋密度が物性に与える影響
      4. 事例
  8. ゴム材料のトラブルと対策
    1. 加硫ゴムのトラブル要因
    2. トラブル解析の具体的手法
      1. 原因究明手法のフローチャート
      2. 熱/酸化劣化
        • 酸化
      3. 対策
    3. ゴムの耐油性 (膨潤と劣化)
    4. ゴムのオゾン劣化
    5. 加硫ゴムの水劣化 (残留塩素)
    6. 金属化合物の引き起こす劣化 (銅害)
    7. ブルーム/ブリード現象

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
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  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
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