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リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 (2日間)

Zoomを使ったライブ配信セミナー

リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 (2日間)

~各データベースの選択と組み合わせ・活用事例:HTA/製造販売後調査/臨床開発/意思決定/承認申請/機械学習/マーケティング~
オンライン 開催

開催日

  • 2020年10月14日(水) 10時30分 17時45分
  • 2020年10月15日(木) 10時30分 17時45分

プログラム

セッション1: リアルワールドデータの概要と利用可能性

~各データベースの特性~

(2020年10月14日 10:30〜12:00)

 近年、リアルワールドデータの利活用が活発化している。リアルワールドデータ構築に医療されているデータの仕組み、およびデータベースの特性について、民間データベースを中心に国の動向も踏まえて解説する。

  1. リアルワールドデータの概念
  2. 診療情報・医事会計情報等データベース
    1. 公的保険の仕組みとデータの成り立ち
    2. レセプトデータ
    3. DPCデータ
    4. 電子カルテ (Electronic Medical Record; EMR)
  3. 国の取り組み
    1. Medical Information Database Network (MIDNET)
    2. クリニカル・イノベーション・ネットワーク (Clinical Innovation Network; CIN)
    3. レセプト情報・特定健診等情報データベース (National Database; NDB)
    4. DPCデータ
    5. 介護データ
  4. 民間データベース
    1. 被雇用者保険者由来レセプトデータベース
    2. 調剤薬局レセプトデータベース
    3. DPCデータベース
    4. 電子カルテ統合データベース
    5. 次世代医療基盤法のもとの認定事業者が提供する匿名加工医療情報
  5. 疾患レジストリデータベース
    1. 法律に基づくレジストリ
      1. がん登録
      2. 脳卒中・循環器病領域
    2. 学会主導のレジストリ
  6. その他のデータベース
    1. 有害事象データベース (JADER)
    2. 子どもの健診に関するデータベース
    3. 患者由来データ・モバイル端末由来データ
    • 質疑応答・名刺交換

セッション2: リアルワールドデータの活用事例

- ナショナルデータベース研究活用における事例解説 –

(2020年10月14日 12:45〜14:15)

 我が国におけるリアルワールドデータ研究の経緯を振り返り、その研究の事例としてナショナルデータベース (NDB) を活用した研究事例を、2019年8月に行われた第2回NDBユーザー会における発表事例から解説する。またNDBオープンデータに関する研究事例も合わせて紹介する。
 さらに海外の研究事例特に韓国のHIRAの事例についても紹介する。また現在進行中のNDBと介護データベースの連結や科学的介護データベースの現状と今後の展望についても紹介する。

  1. 我が国のリアルワールドデータ研究の経緯
  2. わが国のNDB形成の経緯、NDB活用研究事例の10例の紹介
  3. NDBオープンデータを用いた研究、海外とくに韓国のHIRAの事例の紹介
  4. NDBと介護データベースの連結や科学的介護データベースであるVISIT,CHASEの現状と今後の展望について
    • 質疑応答・名刺交換

セッション3: 複数のデータベースの組み合わせによるデータ構築と統合/抽出 ~解析手順~

(2020年10月14日 14:00〜16:00)

 「データドリブンで新たな知見を見出したい」「データベースを一元管理して効率的な活用をしたい」「顧客のニーズを探索しサービスの質を向上したい」目的は種々あるだろうが、複数のデータベースを組み合わせたいというモチベーションは多くの方が持っていることだろう。一方で、その目的は達成するために最も重要なのがデータベースの特性を知りデータドリブンな前処理をすることであることを理解している方は少ないのではないだろうか。
 本講演では、事例を交えながらデータドリブンな前処理から複数のデータベースの組み合わせ方法までを解説する。

  1. なぜデータを組み合わせるのか
  2. 組み合わせるデータベースを検討する際の留意点
    1. データ構造について
    2. データ特性について
      1. データの質および量
      2. データの鮮度
  3. 組み合わせるデータベースの準備 (前処理)
    1. 組み合わせるデータベースの準備方法 ~「一次データ」・「二次データ」・「三次データ」とは~
    2. データハンドリング~データドリブンなプログラミング言語選択~
    3. データの標準化
  4. データベースの組み合わせ方法
    1. データガバナンス
    2. データベースの結合方法
  5. 事例紹介
    • 質疑応答・名刺交換

セッション4: リアルワールドデータを使った予測モデル

~機械学習との組み合わせによる活用~

(2020年10月14日16:15〜17:45)

 リアルワールドデータ (RWD) は、製薬企業におけるエビデンス創出や安全性解析、マーケティング戦略立案等で活用が進んできた。最近では、機械学習や深層学習の普及に伴い、RWDで予測モデルを開発して社会実装したいという声が製薬企業以外からも増えている。
 本講座では「予測モデル構築/モバイルヘルス (mHealth) 搭載による社会実装」について、国内外の実例を交えながら紹介していく。

  1. 予測モデルへの多様なニーズ
  2. 予測モデルの事例 (海外)
  3. 予測モデルの事例 (国内)
  4. 予測モデルの社会実装方法と事例
    • 質疑応答・名刺交換

セッション1: 医薬品の開発、販売活動のためのリアルワールドデータの利活用 <マーケティング>

(2020年10月15日 10:30〜12:00)

 医療ビッグデータである患者レジストリー、保険データベース、電子カルテ、その他についてまとめる。また、マーケティングの利活用について最新のマーケティングの考え方からみたデータの解釈、扱い方、マーケティングにおけるデータの役割と今後の展開を解説。

  1. 医療ビッグデータ
    1. 患者レジストリー
    2. 保険データベース
    3. 電子カルテ
    4. その他
  2. マーケティングの利活用
  3. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

セッション2: 製造販売後データベース調査 (PMS)

~改正GPSP省令との関わり~

(2020年10月15日 12:45〜14:15)

 「要するに、結論は何ですか。」クックブック (Cook book、料理の手順書) 信奉の常とう句である。という書き出しで始まる本テーマは28ページという、本書籍の中でも最も長いパートとなった。
 GPSP省令の改正の前後比較表だけに興味がある人にはこれはあまりに冗長といえるだろう。一方、より詳しくその背景事情等を知りたいという方には自信をもってお薦めしたい。今回はその内容紹介に関する講座である。

  1. 仮説の生成とは
    1. サリドマイドによる催奇形性
    2. 仮説生成の社会システムを考える
  2. 仮説の検証とは
    1. レンツ博士が行った仮説検証とは
    2. 現代日本における仮説検証の工程
    3. 現代の欧米での仮説検証の工程
  3. 省令改正のトリガーとなった薬害再発防止策
    1. 薬害再発防止のための医薬品行政等への提言
    2. 医薬品リスク管理計画 (RMP) の義務化と公開
    3. 医療データ活用の促進
  4. 改正GPSP省令の中身とは
    1. 旧来のGPSP省令が抱えていた課題
    2. 改正されたGPSP省令
    3. GPSP関連文書群
    • 質疑応答・名刺交換

セッション3: リアルワールドデータの活用事例

- リアルワールドデータの医療経済評価への活用 –

(2020年10月15日 14:30〜16:00)

 2019年4月より日本の薬価制度に費用対効果評価制度が導入されました。この制度は、主に有用性系加算が認められた新規技術のうち、特に市場規模の大きい品目について、その費用対効果を評価しその結果を価格調整に用いるというものです。この評価には対象品目の有効性情報だけでなく、既存技術の治療実態やアウトカム、費用に関する情報が必要になりますが、RWDの利用が有用な場面も多くあります。
 本講座では、費用対効果評価制度の概要とRWDの活用可能性をお話しいたします。

  1. 費用対効果評価への活用が可能なRWDの種類
  2. 費用対効果評価 (日本版HTA) の概要
  3. 日本版HTAにおけるRWDの使いどころ
  4. 日本版HTAにおけるRWDの利用可能性
    1. 治療実態を明らかにする研究
    2. イベント発生率の比較研究
    3. 費用効果分析におけるイベント単価の推計
    4. リアルワールドにおける医療資源消費量の解析
    • 質疑応答・名刺交換

セッション4: リアルワールドデータの活用事例

- 製薬会社におけるRWD活用の取り組みとその課題 –

(2020年10月15日 16:15〜17:45)

 製薬会社におけるリアルワールドデータの活用状況について、現在活用可能なデータの種類と目的に応じた活用事例について紹介する。現在はレセプトなどの医療データベースが主に用いられているが、市販後安全性調査データ,電子カルテの医療記録や患者レジストリなども活用可能でありこれらの傾向,活用事例および今後の展望について触れたい。

  1. 製薬会社におけるリアルワールドデータ活用の潮流
    1. リアルワールドデータ活用事例のトレンドについて
    2. 製薬会社におけるリアルワールドデータの関連部署について
  2. リアルワールドデータの活用事例
    1. エビデンス (論文化) としてのリアルワールドデータ
      1. 製造販売後の安全性に関する調査
      2. 治療の処方実態およびアウトカム調査
      3. 処方実態・パターン調査
      4. アドヒアランス (服薬遵守) や継続率・入院率の推定
      5. リアルワールドデータを用いた疾病費用の負担調査
      6. 新規データベース構築によるアウトカム調査
      7. システマティックレビューによるリアルワールドデータからのリスク評価
      8. Patient Reported Outcome (PRO)
  3. 論文公表を伴わないリアルワールドデータの活用事例
    1. 新薬の薬事承認申請におけるサポートデータ
    2. 医療技術評価 (Health Technology Assessment,HTA)
    3. マーケットリサーチとしての活用
    4. 治験/臨床試験の実施可能性調査
  4. 今後の展望と課題
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 服部 雅優
    リアルワールドデータ株式会社 情報活用推進部
  • 武藤 正樹
    社会福祉法人日本医療伝道会衣笠病院グループ グループ本部
    相談役
  • 木口 亮
    塩野義製薬株式会社 ヘルスケア戦略本部 データサイエンス室
  • 松井 信智
    IQVIAソリューションズ ジャパン株式会社 Real World Evidence Solutions
    シニアプリンシパル
  • 瀧川 雅行
    日医工 株式会社 オンコロジー広域病院部
    参与
  • 青木 事成
    中外製薬 株式会社
    薬剤疫学プロフェッショナル
  • 村田 達教
    クレコンメディカルアセスメント株式会社
    シニアマネージャー
  • 小串 健太郎
    アッヴィ合同会社 開発本部 神経・精神領域開発部
    部長

主催

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