技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

電気化学の基礎から学ぶ燃料電池電極触媒の基本速習セミナー

電気化学の基礎から学ぶ燃料電池電極触媒の基本速習セミナー

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、燃料電池を理解するために必要な電気化学の基本事項について解説いたします。
また、燃料電池の心臓部として働いている「電極触媒」について、触媒活性や耐久性などの基本事項を解説いたします。
最後に、電極触媒の研究開発動向や今後の課題・展望について解説いたします。

開催日

  • 2018年9月13日(木) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 燃料電池に関連する業務に携わる方
  • これから燃料電池に関連する業務に携わる方

修得知識

  • 電気化学の基礎
  • 燃料電池の全般的な基礎知識
  • 燃料電池電極触媒の基本
  • 燃料電池電極触媒の研究開発動向

プログラム

 2017年末に「水素基本戦略」が再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議から発表され、水素エネルギー社会を構築していくための方向性が示されました。直近では2020年の東京オリンピックに向けて水素利用技術の施策が着実に進んでいます。その様な状況下で、水素を利用する技術である「燃料電池」にますます注目が集まっていきます。今後の燃料電池関連ビジネスの展開を見据えて、燃料電池の基本を学んでおきたい方のために本セミナーを開催します。
 本講座の前半では、燃料電池を理解するために必要な電気化学の基本事項について解説します。後半では、燃料電池の心臓部として働いている「電極触媒」について、触媒活性や耐久性などの基本事項を解説していきます。最後に、電極触媒の研究開発動向や今後の課題・展望について解説します。

  1. その1~電気化学の基礎
    1. エネルギーの変換
      1. 化学エネルギーから電気エネルギーへの変換
      2. 水素+酸素の反応でのエネルギーの出入り
      3. 化学反応が進む方向~エンタルピーとエントロピーの関係
      4. 電位と電子エネルギー
    2. 水の電気分解を理解する
    3. 電気化学測定の準備
      1. 電極の電位を知るにはどうする?
      2. 三電極式電解セル
      3. 水電解時の電位と電子の動き
      4. 基準電極について
      5. ネルンストの式
      6. 水素標準電極
      7. 水の電位窓
      8. 標準電極電位
      9. 電気化学測定装置の構成と注意点
      10. 水電解の酸素発生反応における電子移動
      11. 酸素還元反応における電子移動
    4. 電気化学反応を支配する因子
      1. 活性化エネルギーと触媒の働き
      2. 触媒活性と分極曲線
      3. 電流は反応速度
      4. 触媒活性と分極曲線
      5. 電荷移動律速と物質移動律速
      6. Butler – Volmerの式とTafelの式
    5. 基本的な電気化学測定法
      1. サイクリックボルタンメトリー
      2. 回転ディスク電極法
    6. 電気化学に関する教科書
  2. その2~燃料電池電極触媒の基礎
    1. 燃料電池の概要
    2. 燃料電池の性能を支配する因子
      1. 各部材に求められる性能
      2. 起電力・過電圧・発電効率
      3. 電極層の構造 (MEA)
      4. 三相界面
    3. 電極触媒の活性
      1. 電極触媒の性能向上に求められること
      2. 電極触媒の活性支配因子
    4. 電極触媒のPt比表面積
    5. 電極触媒の比活性
      1. 合金触媒
      2. 電極触媒の電子状態
    6. 電極触媒の質量活性の向上~コア – シェル型触媒
    7. 触媒の耐久性
      1. Pt粒子の耐久性
      2. 電位サイクル時のPt比表面積変化
      3. アノード触媒の耐CO被毒性
      4. カーボン担体の腐食
      5. 電池起動時のカソード腐食
      6. 燃料欠乏時のアノード腐食
      7. 触媒耐久性の評価試験法~高電位保持試験
    8. 電解質膜の劣化
    9. 電極触媒の最近の研究開発動向
      1. コア – シェル型触媒
      2. 電極触媒の非貴金属化
      3. 担体の高耐久化
    10. 燃料電池普及への課題
      1. Ptの資源量
      2. Ptの価格
      3. 電極触媒の今後の展望
      4. 2020年東京オリンピックに向けての動き
      5. 燃料電池自動車の将来

講師

会場

ちよだプラットフォームスクウェア

ミーティングルーム 5F 503会議室

東京都 千代田区 神田錦町3-21
ちよだプラットフォームスクウェアの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 44,444円 (税別) / 48,000円 (税込)
複数名
: 19,907円 (税別) / 21,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、2名様目以降は半額 (税込 21,500円)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 39,815円(税別) / 43,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 59,722円(税別) / 64,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 79,630円(税別) / 86,000円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 44,444円(税別) / 48,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 88,889円(税別) / 96,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 133,333円(税別) / 144,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 23,148円(税別) / 25,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/9 燃料電池、水素・アンモニアエネルギーの最新動向と今後日本企業がとるべき事業戦略 オンライン
2025/1/10 導電性カーボンブラックの特性、選定、分散技術 オンライン
2025/1/15 電気化学反応と電極反応のメカニズム、電気化学測定法および電極・溶液界面の解析技術 オンライン
2025/1/16 FT合成による液体燃料の製造とその触媒技術 オンライン
2025/1/16 メタネーションの技術動向、事業化展望と企業の取組み オンライン
2025/1/21 触媒の各種評価・解析技術、反応性予測とその応用 オンライン
2025/1/21 固体酸化物形セルを用いた水素製造・利用技術の基礎と最新動向 オンライン
2025/1/22 導電性カーボンブラック導電材の分散性向上技術と電池特性の向上 オンライン
2025/1/24 リン酸鉄 (LFP) 系リチウムイオン電池の開発動向と電極特性 オンライン
2025/1/28 二酸化炭素の有効利用技術とその最新動向 会場・オンライン
2025/1/31 メタネーションの基礎と現状、課題、最新動向 オンライン
2025/2/4 リチウムイオン電池の性能・安全性評価手法 オンライン
2025/2/7 メタネーションの基礎と現状、課題、最新動向 オンライン
2025/2/12 脱炭素で注目の水素エネルギーその活用のための「水素取り扱いの基礎」 東京都 会場・オンライン
2025/2/13 リチウムイオン電池におけるドライプロセスの現状とバインダーの技術展望 オンライン
2025/2/13 リチウムイオン電池電極製造プロセスにおける間欠塗工技術と乾燥、スラリー分散技術 オンライン
2025/2/14 導電性カーボンブラックの配合・分散技術と電池特性への影響 オンライン
2025/2/18 燃料電池、アンモニア、水素の最新動向と日本企業の事業戦略 オンライン
2025/2/19 二酸化炭素の電解還元による資源化とその周辺技術の最新動向 オンライン
2025/2/19 MOFが拓く未来:ガス分離技術と社会実装の最前線 オンライン

関連する出版物