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外観検査の効率的な進め方と検査員の訓練・評価手法

外観検査の効率的な進め方と検査員の訓練・評価手法

大阪府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、外観検査の基礎から解説し、外観検査の進め方と具体的実施手順を示して、外観検査の精度を高める方法や、品質管理のあり方、検査員の教育訓練、検査精度の定量管理方法について解説いたします。

開催日

  • 2013年9月9日(月) 10時30分16時10分

受講対象者

  • 外観検査の実施を計画している技術者、管理者
  • 製造業で外観検査を実施している技術者、管理者
  • 外観検査漏れで困っている技術者、管理者
  • 外観検査精度を向上させたい技術者、管理者

修得知識

  • 検査員の適性判断の考え方
  • 人の目による外観検査を機器測定に近づける方法
  • 検査に適した環境の作り方
  • 最適な検査時間、休憩時間の取り方
  • 限度見本の作り方 (現物か、写真か)
  • 検査員への教育の進め方と認定制度のあり方
  • 検査精度を高めた事例

プログラム

第1講 目視外観検査の品質管理・検査員の教区訓練の進め方 ~後工程に不良を流出させないために~

(2013年 9月9日 10:30〜13:40)

 どこの工場を訪問しても目視の外観検査員がずらっと並び、品質管理者は不良流出の顧客クレーム対応、外注部品の不良流入対応に追われている。
 不良を見逃してしまうと後工程や顧客に迷惑をかける。一方、厳しく検査しすぎると良品を不良として落としてしまう。このように目視の外観検査ほど厄介な工程はないであろう。
 これらの問題の根源は、「検査基準のあいまいさ」「検査基準の不一致 (集団間の差) 」「個人差」「検査方法のあいまいさ」「作業疲労の問題」等々、ばらつきやあいまいさであり、いかにこれら変動要因を定量管理していくかが重要なポイントである。
 本講座では、上記の課題を解決するための定量的な品質管理のあり方、検査員の教育訓練、検査精度の定量管理方法などを中心に紹介する。

  1. 外観検査の課題と品質管理の役割
    1. 後工程・顧客への不良流出
    2. 品質保証体系の構築と検査項目の設定
  2. 外観検査におけるばらつきの問題と対処 (検査精度維持のための定量管理)
    1. 外観検査におけるあいまいさ・ばらつきとは
    2. 検査基準・限度見本などのあいまいさの問題と対処
    3. 検査方法・作業手順書などのあいまいさの問題と対処
    4. 検査環境の不適切さによる問題と対処
    5. 検査員の能力のばらつきと作業疲労の影響と対処
    6. 外観検査のあいまいさに対処する品質管理:誤検出、見逃しの定量管理
  3. 外観検査員の教育・訓練
    1. 外観検査員の教育・訓練の基本‥‥継続と見直し 導入教育、認定、資格、定期教育、OJT (On the Job Training) など
    2. 多能工化の薦め
    • 質疑応答・名刺交換

第2講 外観検査員の欠陥検出能力の推定法と技量評価法

(2013年 9月9日 13:40〜16:10)

 外観検査や欠陥検査工程での品質と生産性 (コスト) を左右する主要因として検査装置、検査条件、検査員の技量が挙げられる。ものづくりの中心的役割を果たしている中小企業においては、多品種少量生産が多いことから、検査員という人間の技量に依存する傾向が強く、装置などの新しい「技術」と、それを使いこなす人間の「技能」が一体となった「技量」が生産現場の品質水準を支配している。この場合の人間の「技能」の支配因子として、検査員などの技能者では手先の器用さは、必要条件ではあるが十分条件ではなく、むしろ、作業対象の状態観察力や、作業対象の状態に適した措置能力など、知覚認知的な側面が重要になる。
 本セミナーでは、外観検査や欠陥検査工程での検査員の能力評価を合理的にかつ正確に計量する方法を平易に解説する。検査員の知覚特性の計量には心理物理学を応用した実験評価法を説明し、検査員の知覚特性を定量的に計測可能とする方法を中心に説明する。
 なお本セミナーは、最近講師が特許出願した人間の感覚を測る技術を基盤に、最近10年間に実践・経験した内容をまとめたものである。
 検査員の知覚特性を定量的に計測可能とする方法と評価法について、理論と経験の両面から分かりやすく解説します。外観検査や欠陥検査工程での品質と生産性 (コスト) の向上のために、ぜひ、ご参加ください。

  1. 検査作業における知覚感覚特性の評価
  2. 欠陥検出能力を測る知覚評価実験法
    1. 知覚評価実験法の概要
    2. 刺激強度決定法
    3. 提示試料の設計
    4. 実験方法
  3. 実験結果を用いた心理測定曲線の推定法
    1. 図形属性に対する心理測定曲線のあてはめ結果
    2. 心理測定曲線と個体差
    3. PSE曲線による個体間変動
  4. 精度と効率の向上を目指した簡易推定法
    1. ステアケース法を用いた知覚評価実験
      1. ステアケース法の適用
      2. ステアケース法による実験方法
    2. 実験結果を用いた心理測定曲線の求め方
      1. 階段図
      2. 心理測定曲線の比較
      3. PSEの比較
      4. 効率評価
    3. データの傾向分析
      1. 統計的変動
      2. 系列依存性
  5. 検査員の技量評価
    1. 検査員の技術レベルの標準化
    2. 信号検出理論による欠陥検出と非欠陥棄却の関係
    3. 検出確率と棄却確率
    4. 技術レベルとその傾向
    5. ROC曲線による技術レベルの評価
    • 質疑応答・名刺交換

会場

大阪市立中央会館

1F 第1・2会議室

大阪府 大阪市 中央区島之内2丁目12-31
大阪市立中央会館の地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

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