技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリマーアロイの要素技術と再生/バイオマス樹脂への応用

ポリマーアロイの要素技術と再生/バイオマス樹脂への応用

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、高分子の分子構造や混合物中の分散形態と、材料の粘弾性特性との関係性について、実例を含めて解説いたします。

配信期間

  • 2026年2月24日(火) 10時30分2026年3月6日(金) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2026年2月24日(火) 10時30分

修得知識

  • モルフォロジー設計
  • 界面構造設計
  • 混練混合による分配と分散
  • ミクロ分散とナノ分散
  • 非相溶性ポリマーアロイ
  • ポリマーリサイクル
  • 植物由来樹脂材料

プログラム

 現代社会では多量の高分子材料が工業的に提供されているが、高度化する市場からの要求に対応するために、材料設計開発の場では種々のポリマーアロイの技術が適用されている。また、社会的な要請により高分子材料のリサイクル再生や非化石資源化/バイオマス由来樹脂の開発が進められているが、この場合にも、ポリマーアロイの分散構造制御や形成されたモルフォロジーと物性・機能発現との相関に関心が寄せられている。
 本講では、ポリマーアロイ形成のための基本的な要素技術の考え方から、新規なポリマーアロイ材料の開発実例並びに再生樹脂/バイオマス樹脂開発への応用事例まで、総合的解説する。

  1. ポリマーアロイの相分離構造とその形成機構
    1. 相溶領域から非相溶領域へのシフト:相図 (組成-温度線図) とスピノーダル分解
    2. モルフォロジ – 形成の熱力学的解釈
    3. モルフォロジ – (分散粒径・粒径分布) が樹脂物性に及ぼす影響
    4. 非相溶性ポリマーアロイにおける分散相粒径の制御技術
    5. 相溶化剤 (相容化剤) を用いるμmレベルの分散制御とリアクティブプロセッシング法による「第三世代ポリマーアロイ」
  2. ポリマーアロイのモルフォロジー観察・測定法
    1. 相分離現象の観察
    2. 相分離構造の観察
    3. 各種分析装置・検出装置との組み合わせによる解析
    4. ポリマーアロイのモルフォロジーと粘弾性特性
    5. モルフォロジーと熱分析法
    6. 相容化剤の分布 (存在) の解析事例
  3. ナノサイズ分散モルフォロジーを有するポリマーアロイ
    1. 高剪断力による分散制御
    2. ナノサイズ分散系ポリマーのモルフォロジー解析
    3. ナノサイズ分散系ポリマーアロイの物性
    4. ナノサイズ分散系ポリマーアロイ材料の工業分野への応用
  4. ポリマーアロイ化技術を適用した環境適合材料の開発
    1. 植物成分を原料とするポリマー工業材料の開発事例
    2. 植物由来成分を分散相とするポリマーアロイ材料の開発事例
    3. セルロース、セルロースナノファイバー組成物の開発事例
    4. 回収ポリマーのリサイクルによる再生樹脂の開発事例
    5. 回収樹脂の性能向上のためのポリマーアロイ化技術
  5. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 今井 昭夫
    テクノリエゾン事務所
    代表 / 研究開発・技術提携・事業企画コンサルタント

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 180,000円(税別) / 198,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 210,000円(税別) / 231,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2026年2月24日〜3月6日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2026/2/9 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と構造・物性制御 オンライン
2026/2/9 シランカップリング剤の基礎と上手な活用法 オンライン
2026/2/9 CO2を原料とした樹脂材料の研究開発動向と工業化の可能性 オンライン
2026/2/9 分子動力学法の進め方と高分子材料開発への応用 オンライン
2026/2/10 有機フッ素化合物の特性と合成法ならびに今後の展望 オンライン
2026/2/12 ポリマーアロイの要素技術と再生/バイオマス樹脂への応用 オンライン
2026/2/12 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と構造・物性制御 オンライン
2026/2/12 フィラー表面処理・分散技術の考え方、処方テクニック、分散評価 オンライン
2026/2/12 ゼロから学ぶ分子動力学シミュレーション オンライン
2026/2/13 バイオマス熱硬化性樹脂の合成、設計と応用展開 オンライン
2026/2/13 ポリマーブラシの調整と応用事例 オンライン
2026/2/13 発泡成形の基礎とトラブル対策 オンライン
2026/2/13 ケミカルリサイクル拡大に向けた分解性を有するプラスチック材料設計技術 東京都 会場
2026/2/16 ゾル-ゲル法の基礎と材料合成、(新規) 材料開発で活用するための実用的な総合知識 オンライン
2026/2/16 光解体/剥離型高分子材料の原理、設計と応用 オンライン
2026/2/16 材料開発にレオロジーを活用するための考え方と実践 オンライン
2026/2/16 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2026/2/16 発泡成形の基礎とトラブル対策 オンライン
2026/2/16 ポリイミドの基礎・合成・材料設計のポイントおよび応用展開 オンライン
2026/2/17 材料開発にレオロジーを活用するための考え方と実践 オンライン

関連する出版物