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火災・爆発の未然防止にむけた火災現象・防爆構造・防爆範囲の理解

防爆の基礎知識

火災・爆発の未然防止にむけた火災現象・防爆構造・防爆範囲の理解

オンライン 開催

概要

本セミナーは、防爆エリアで使用可能な産業用ロボット、IoT機器、照明、その他電気機器の開発者、活用したいユーザ等、防爆機器に携わる研究者・技術者に向けて、火災・爆発現象、電子機器の防爆構造、危険区域の緻密な設定を理解し、化学工場・プラントにおける自動化・DX化・スマート保安への更なる活用を期待される防爆機器の開発につながる知識とノウハウを提供いたします。

配信期間

  • 2026年1月13日(火) 10時30分2026年1月26日(月) 16時45分

お申し込みの締切日

  • 2026年1月13日(火) 10時30分

プログラム

第1部 火災、ガス爆発災害の燃焼現象としての理解とリスク低減策

(2025年12月16日 10:30〜12:00)

 火災、ガス爆発災害は、燃焼現象により発生する災害である。したがって、これらの災害における燃焼現象を理解することで、的確に災害のリスク低減をはかることができる。燃焼現象と災害のシナリオ、リスク評価等について概説する。

  1. 燃焼現象の説明
    1. 燃焼現象とは
    2. 予混合火炎と拡散火炎
  2. 火災、ガス爆発災害の過程 (シナリオ) とリスク
    1. 火災の過程 (シナリオ) と発生可能性、被害の大きさ
    2. ガス爆発災害の過程 (シナリオ) と発生可能性、被害の大きさ
  3. リスク評価とリスクの低減対策
    1. 火災のリスク評価に関係する特性値
    2. ガス爆発災害のリスク評価に関係する特性値
    3. リスク低減対策
  4. まとめ
    • 質疑応答

第2部 電気機器における防爆構造の理解

(2025年12月16日 13:00〜15:00)

 可燃性雰囲気で着火源があると、火災や爆発が起こり、多くの死傷災害が発生する可能性がある。この種の災害を防止するために、一般に防爆電気機器の使用が求められる。電気機器のすきまから侵入した爆発性の雰囲気が、内部にある着火源が原因で着火することがあるからだ。
 例えば、耐圧防爆構造では、接合部にあるすきまを通じて爆発性雰囲気が電気機器の内部に侵入し、容器の内部で着火して爆発しても、容器が爆発の圧力に耐えられることが必要である。耐圧防爆構造の電気機器は、接合面を適切な寸法にすることで、機器の外部の爆発性雰囲気による着火を防止できる作りになっている。
 本講演では、 (1) 耐圧防爆構造、 (2) 内圧防爆構造、 (3) 油入防爆構造、 (4) 安全増防爆構造、 (5) 本質安全防爆構造、 (6) 樹脂充填防爆構造、 (7) 粉体充填防爆構造、 (8) 非点火防爆構造、 (9) 特殊防爆構造などを解説する。

  1. 電気機器の防爆構造
  2. 耐圧防爆構造
  3. 内圧防爆構造
  4. 油入防爆構造
  5. 安全増防爆構造
  6. 本質安全防爆構造
  7. 樹脂充填防爆構造
  8. 粉体充填防爆構造
  9. 非点火防爆構造
  10. 特殊防爆構造
  11. その他
    • 質疑応答

第3部 精緻なリスク評価による防爆範囲の再評価

(2025年12月16日 15:15〜16:45)

 防爆範囲は、従来、危険物の取扱量、運転条件などに関わらず、一律に広く設定されていたが、定量的なリスク評価により合理的に設定でき、また低減できるようになった。その結果、危険物施設でのスマホ、センサー、カメラなどの非防爆機器の使用拡大、現場データのデジタル化などが推進され、作業の効率化や省力化につながっている。また、危険物を扱うあらゆる業種・業態で適用できるため、最近その活用が急激に高まっている。
 本セミナーでは、危険区域の精緻なリスク評価について、従来方法との違い、最近の活用傾向、評価によるメリットとともに、評価方法、評価上の留意点について解説する。

  1. 経緯と概要
    1. 防爆に関する法規制
    2. IEC規格の改訂変遷と国内への導入経緯
    3. 経産省ガイドラインとIEC規格
    4. 最近の活用傾向
    5. 評価によるメリット
    6. 用語
      • 危険区域
      • 放出等級
      • 通常運転
  2. 従来の評価方法
    1. サンプル図による方法
    2. 特徴
  3. 新しい定量的リスク評価方法
    1. 評価方法概要
    2. IEC Ed2.0とEd.3.0の違い
    3. 開口部面積
    4. 漏洩速度・ガス放出速度
    5. 放出特性
    6. 換気速度
    7. 換気度
    8. 危険区域の判定
    9. 危険距離
    10. 危険範囲
    11. 第1等級放出源の評価方法
  4. 実際の運用
    1. 評価結果の示し方例
    2. 産総研エクセル計算プログラム
    3. 運用時の留意点
    4. よくある質問
    • 質疑応答

講師

  • 土橋 律
    東京理科大学 創域理工学研究科 国際火災科学専攻
    教授
  • 市川 紀充
    工学院大学 工学部 電気システム工学科
    准教授
  • 吉村 伸啓
    株式会社FPEC
    シニアコンサルタント

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2026年1月13日〜26日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
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