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核剤 (結晶核剤) 、造核剤の種類と使い方、高分子の結晶化制御、各種応用、その評価法

核剤 (結晶核剤) 、造核剤の種類と使い方、高分子の結晶化制御、各種応用、その評価法

~分散ムラ / 揮発・変色・臭気 / リサイクル樹脂への適用時の課題~
オンライン 開催

開催日

  • 2025年11月17日(月) 10時30分17時00分

受講対象者

  • プラスチック・樹脂に関連する製品の技術者
    • フィルム (光学フィルム・太陽電池関連フィルム・包装など)
    • シート (発泡シートなど)
    • パイプ・ホース・チューブ
    • 土木・建材用異形押出品
    • 電池セパレータ
    • 高機能複合材料 (ナノコンポジット)
    • 機能性薄膜・フィルム
    • 食品
    • トイレタリー分野
    • 押出機 など

プログラム

第1部 高分子結晶構造の基礎知識と固体物性との相関

(2025年11月17日 10:30〜12:00)

 高分子固体材料の力学物性や熱的性質の制御を行う上で、結晶構造とその高次構造の解明は重要である。本講では高分子結晶の基礎知識として種々の結晶構造、高次構造の特徴、およびこれらが熱物性や力学物性に及ぼす影響を解説する。

  1. 結晶性高分子の構造
    1. 代表的な高分子の結晶構造
    2. ラメラ結晶、球晶
    3. 構造解析手法の基礎
  2. 結晶性高分子の熱物性
    1. 結晶のサイズと融点
    2. ガラス転移と剛直非晶相
    3. 結晶の融解挙動
  3. 結晶性高分子の力学物性
    1. 応力ひずみ特性
    2. 動的力学物性
    • 質疑応答

第2部 単分散ポリケトンの結晶構造解析、化学変換、機能性材料への応用

(2025年11月17日 13:00〜14:30)

 有機合成により精密に長さを揃えた高分子を合成すると、どのような性質や反応性が現れるのか。本セミナーでは、単分散ポリケトンに焦点を当て、その分子鎖長に依存した結晶構造変化、化学変換、機能性材料への応用について解説する。

  1. はじめに
  2. ポリケトンの単分散合成と構造解析
    1. 分子設計
    2. ポリケトンの単分散合成
    3. 結晶構造解析
  3. ポリケトンの変換反応と応用
    1. 「ひも」に由来する分子操作
    2. π共役色素の合成
    3. イオン親和性分子
    4. がん診断デバイスへの応用
    • 質疑応答

第3部 造核剤、結晶核剤、透明化剤とその使い方について

(2025年11月17日 14:45〜15:45)

  1. 核剤・透明化剤について
  2. 核剤・透明化剤の種類・用途例
    1. α晶核剤のメカニズム
      • α核剤による力学的特性の向上
    2. β晶核剤のメカニズム
      • β晶核剤による機械的特性の向上
  3. 透明化剤について
  4. まとめ
    • 質疑応答

第4部 結晶核剤を添加したポリプロピレンの流動場での結晶化挙動

(2025年11月17日 16:00〜17:00)

 結晶核剤を用いたポリプロピレンの研究は過去より行われているが、作用機構に対する解析や考察については静置場条件下でなされており、流動場の影響については考慮されていないことが多い。実際の成形加工においては、射出成形に代表されるように流動場で樹脂が固化するため、その影響を無視することはできない。
 本講演では、流動場を利用して、透明核剤であるソルビトール誘導体を用いて剛性を向上させる新しい手法を提案する。その他に新規結晶核剤RiKACRYSTAによる成形性改善について説明する。

  1. ポリプロピレンと結晶核剤について
    1. ポリプロピレンの種類と結晶構造
    2. 結晶核剤の分類と作用機構
    3. 代表的な成形方法
  2. ソルビトール誘導体による剛性向上
    1. ソルビトール誘導体の結晶化機構
    2. 射出成形品の構造解析
    3. 射出成形品の物性評価結果
  3. 新規結晶核剤「RiKACRYSTA」による成形性改善
    1. 新規結晶核剤 RiKACRYSTAについて
    2. 物性データ
    • 質疑応答

講師

  • 佐々木 隆
    福井大学 大学院 工学研究科 材料開発工学専攻
    教授
  • 猪熊 泰英
    北海道大学 大学院 工学研究院 応用化学部門
    教授
  • 稲垣 陽平
    株式会社ADKEA 樹脂添加剤開発本部 樹脂添加剤開発研究所 添加剤開発室
    主任
  • 岩崎 祥平
    新日本理化 株式会社 研究開発本部 研究開発部
    主幹研究員 リーダー

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 220,000円(税別) / 242,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 250,000円(税別) / 275,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
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  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
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    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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