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イソシアネートの反応機構と構造、硬化物性の制御

イソシアネートの反応機構と構造、硬化物性の制御

~所望の構造、物性を得るために / 選び方、使い方のポイントがわかる~
オンライン 開催

開催日

  • 2025年10月24日(金) 10時30分16時15分

修得知識

  • ポリウレタン/イソシアネートの基礎知識
  • ポリイソシアネート代表構造と特徴
  • 環境貢献可能な低粘度型PI及び多官能型PIの特徴「塗膜性能、応用例」
  • ブロックイソシアネートに関する一般的知識 (種類、解離温度、貯蔵安定性)
  • 低温硬化型ブロックイソシアネートの設計と応用
  • 環境対応型イソシアネートおよびポリウレタンの特徴
  • 従来イソシアネートおよびポリウレタンとの違い
  • 硬化物物性と用途例

プログラム

第1部 ブロックイソシアネートの反応機構、硬化物特性とその応用

(2025年10月24日 10:30〜12:00)

 ブロックイソシアネートに関する基礎知識を身につけるとともに、それを有効に活用していくための硬化システムの設計手法を中心に、事例を挙げながら解説していく。

  1. ブロックイソシアネートとは
    1. ブロックイソシアネートの反応機構
    2. ブロックイソシアネートが得意とする分野
    3. ブロックイソシアネートが使用される目的
    4. ブロックイソシアネートに求められる特性
    5. ブロックイソシアネート硬化物に求められる特性
  2. ブロックイソシアネートを用いた硬化システムの設計
    1. ブロックイソシアネートの構成要素
    2. ブロックイソシアネートの性状と特性
    3. 主剤の違いによる硬化特性
  3. ブロックイソシアネートの応用事例
    1. 高速硬化とその応用事例
    2. 低温硬化とその応用事例
    3. その他の応用事例
    • 質疑応答

第2部 低温硬化型ブロックイソシアネートの特性とその応用

(2025年10月24日 13:00〜14:30)

 CO2排出抑制の取り組みが進む中、塗装工程における熱エネルギー削減への要求が高まり、低温で硬化可能なブロックイソシアネートが求められている。
 本講座では、ブロックイソシアネートの基礎から、低温硬化型ブロックイソシアネートの設計、物性評価、応用事例について紹介する。

  1. ポリウレタン塗料
    1. 2液ポリウレタン塗料
    2. 1液ポリウレタン塗料
  2. ブロックイソシアネート
    1. ブロック剤の種類
    2. ブロック剤の解離温度
  3. 低温硬化型ブロックイソシアネートの設計
    1. ブロック剤による低温硬化
    2. ブロック剤解離触媒による低温硬化
  4. 低温硬化型ブロックイソシアネートの特性
    1. 低温硬化性
    2. 塗膜物性
    3. 貯蔵安定性
    4. 主剤による影響
  5. ブロックイソシアネートの応用
    1. 水系ブロックイソシアネート
    2. 塗料分野
    3. 温度制限のある素材に対する適用
    • 質疑応答

第3部 バイオマス由来イソシアネート、その誘導体を用いたポリウレタン合成とその特性

(2025年10月24日 14:45〜16:15)

 環境対応型イソシアネートおよびポリウレタンの特徴や物性について、従来品との比較を中心に述べる。また、その特徴を活用した実用事例を紹介する。

  1. ポリウレタンの予備知識
    1. ポリウレタンの特徴
    2. イソシアネートの種類
    3. ポリオールの種類
  2. バイオマス由来イソシアネート
    1. 1,5-ペンタメチレンジイソシアネート (PDI) の構造と特徴
    2. 反応
    3. 硬化物物性
    4. 用途、応用例
  3. バイオマス由来ポリオール
    1. 種類と構造
    2. 硬化物物性
    3. 用途、応用例
  4. 水系ポリウレタン
    1. 種類と合成例
    2. 塗膜物性
    3. 用途、応用例
    • 質疑応答

講師

  • 岡本 安史
    ブロネート株式会社
    代表取締役 CEO
  • 野口 周人
    東ソー株式会社 ウレタン研究所塗料 接着剤グループ
    副主任研究員
  • 宮内 祐太
    三井化学 株式会社 研究開発本部 合成化学品研究所 ウレタン材料設計G
    主任研究員

主催

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  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
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