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定置用蓄電池システムの市場動向、開発例と寿命予測

定置用蓄電池システムの市場動向、開発例と寿命予測

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、再生可能エネルギーの利用に向けた系統用蓄電池システムについて詳解いたします。

開催日

  • 2025年7月25日(金) 10時00分17時00分

修得知識

  • 定置用蓄電池の基礎知識と市場が推進される仕組み
  • 世界各国・各地域の政策と中心戦略
  • 世界の定置用蓄電池ビジネスの概観、トレンド
  • 産業用リチウムイオン電池の開発
  • 大規模蓄電システムの構築、安全性向上
  • 系統用蓄電池システムに求められる要件とその開発
  • リチウムイオン電池の劣化メカニズム
  • 寿命予測の考え方
  • 定置用蓄電池の長寿命運用に関するヒント

プログラム

第1部 定置型蓄電池のビジネス・技術動向と劣化診断技術

(2025年7月25日 10:00〜11:30)

 蓄電池の国際競争は、各国・各地域がルールメイキングと経済ツールを駆使して国益を追求する争いであり、また、優位性を持つ企業の背後には国家 (または地域連合) による競争ルールの革新がある。本講義では蓄電池の国際競争の背後にある各国・各地域の中心戦略を解説するとともに、昨今のトレンドを紹介する。

  1. 定置用蓄電池ビジネスの基礎知識
    1. 定置用蓄電池の構造
    2. 定置用蓄電池の市場セグメント
    3. 定置用蓄電池ビジネス
    4. 定置用蓄電池のプレイヤー
    5. 定置用蓄電池の用途
  2. 世界の定置用蓄電池の市場概観
    1. 世界の定置用蓄電池市場の規模と成長予測
    2. セグメント別の市場規模 (米国の例)
    3. 再生可能エネルギーの普及と定置用蓄電池
    4. 定置用蓄電池の推進力と抑止力
  3. 主要各国・地域の政策と定置用蓄電池市場
    1. 政策に関する基礎知識
    2. 中国の市場と政策
    3. 欧州の市場と政策
    4. 米国の市場と政策
    5. 韓国の市場と政策
    6. 日本の市場と政策
    7. その他の市場
  4. まとめ
    • 質疑応答

第2部 産業用リチウムイオン電池の開発と大規模蓄電システムの構築、安全性向上

(2025年7月25日 12:10〜13:40)

 ポータブル用途から発展し、大型化が進んだ産業用リチウムイオン電池の技術動向・活用事例と、カーボンニュートラルの実現と電力需給アンバランスの調整リソースとして導入が推進されているリチウムイオン電池による大規模蓄電システムの安全性向上技術についてご紹介します。

  1. 産業用リチウムイオン電池の開発動向
  2. GSユアサ製産業用リチウムイオン電池の特長と活用事例
  3. リチウムイオン電池大規模蓄電システムの導入事例
  4. リチウムイオン電池大規模蓄電システムのシステム構築技術
  5. 今後の課題
    • 質疑応答

第3部 系統用蓄電池システムに求められる要件とその開発

(2025年7月25日 13:50〜15:20)

 再生可能エネルギー拡大に伴う調整力の不足ならびに近年の需給ひっ迫に対応した蓄電池の利用が広がっている。また昨今は調整電源としての活用も期待されており、多くの事業者が補助金を申請した系統用蓄電池の導入を検討している。このような動向の中、三菱電機では再生可能エネルギー併設蓄電池、マイクログリッド向け蓄電池、系統用蓄電池の各システムを開発・納入している。
 本講演では、これらの蓄電池システムに必要な蓄電池制御・需給管理技術について、実例を含めて紹介する。

  1. 系統用蓄電池導入の背景
    • 再生可能エネルギー拡大
    • 市場価格変動
  2. 系統用蓄電池システムに必要な蓄電池制御・需給管理技術
  3. 事例紹介
    • 再生可能エネルギー併設型
    • マイクログリッド
    • 系統用蓄電池
    • 質疑応答

第4部 定置用蓄電池向け劣化診断・寿命予測技術

(2025年7月25日 15:30〜17:00)

 現在、エネルギーの安定確保を進める上で、エネルギーミックスにおける省エネ、再生可能エネルギー活用が重要となってきており、再生可能エネルギーの有効活用において系統用などの定置用蓄電池としてリチウムイオン電池 (LIB) への期待も大きい。定置用蓄電池においては、エネルギー密度、コストの観点からとは別に、寿命に大きな期待が寄せられるであろう。
 今、LIBの劣化メカニズムを整理し、適切な加速評価・解析技術、寿命推定技術を得ることが必須であり、ここでは、2つの劣化メカニズム、これらを踏まえた寿命推定、長寿命運用の基本的考え方につき解説する。

  1. 定置用蓄電池への期待
  2. リチウムイオン電池の劣化と寿命予測
    1. 寿命予測の考え方
    2. べき乗式 (劣化指標) の導入
  3. リチウムイオン電池の2つの劣化メカニズム
    1. 急速充電劣化、低温充電劣化、経年時急劣化課題
    2. 2つの劣化メカニズム (過電圧因子)
    3. 反応偏在の寿命・安全性影響
    4. 急劣化点 (二次劣化点) の予測
    5. リチウムイオン電池の寿命予測法
  4. リチウムイオン電池のSOH診断
  5. 定置用蓄電池の長寿命運用
    • 質疑応答

講師

  • 大串 康彦
    産業戦略アナリスト
  • 木村 卓美
    株式会社GSユアサ 産業電池電源事業部 エネルギーシステム販売本部 SE部
    部長
  • 松田 啓史
    三菱電機 株式会社 エネルギーシステム事業本部 DigitalEnergy事業統括センター準備室 開発推進課
    主任
  • 木下 肇
    株式会社 KRI エネルギー変換研究部
    常務執行役員

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 220,000円(税別) / 242,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 250,000円(税別) / 275,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
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