技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

タイ分子の基礎と応用

タイ分子の基礎と応用

~結晶性高分子の構造・物性制御、成形加工への応用~
オンライン 開催

視聴期間は2025年7月11日〜25日を予定しております。
お申し込みは2025年7月11日まで承ります。

概要

本セミナーでは、世界で最も大量に使用されているポリエチレン (PE) 、ポリプロピレン (PP) を取り上げ、それらの性能向上にタイ分子を増やすという観点から、結晶構造の制御、分子構造設計がどのように関連しているかを説明いたします。
さらに、非晶相のタイ分子について、IR、ESR、力学物性、統計的手法など各種評価方法について解説いたします。

配信期間

  • 2025年7月11日(金) 13時00分16時30分

お申し込みの締切日

  • 2025年7月11日(金) 13時00分

受講対象者

  • プラスチック・ゴム製品の研究開発、設計、成形、生産管理、生産技術、品質管理、技術営業に携わる方

修得知識

  • 結晶性高分子の結晶構造、非晶構造
  • 分子構造と構造分布
  • 結晶構造と構造分布 (ラメラ厚み分布)
  • タイ分子の評価方法
  • 配向度の評価方法
  • 結晶構造分布と熱物性、機械的強度
  • フィルムの透明性と構造
  • 加工と結晶化過程

プログラム

 タイ分子に視点を置いて結晶性高分子の基礎から応用までを解説する。結晶性高分子の力学的性質を担うのはタイ分子であり、その制御が材料・製品の機械的強度、耐久性を左右する。
 本セミナーでは、世界で最も大量に使用されているポリエチレン (PE) 、ポリプロピレン (PP) を取り上げ、それらの性能向上のために、タイ分子を増やすという観点から、結晶構造の制御と、それを決定する分子構造設計がどのように関連しあっているかを解説する。例えばタイ分子の相対濃度を増大させるためには、結晶構造の均一化が必要であるが、そのためには組成分布の狭化、短鎖分岐の種類、連鎖長分布などが重要である。さらに、非晶相のタイ分子を定性・定量するための、IR、Ramanなどの分光法、ESR、力学物性、統計的手法などの各種評方法について説明する。またインフレーションフィルム加工、Tダイ押出しフィルム加工、射出成形などの加工による高次構造形成、その構造に基づく物性の異方性や光学的性質などについて解説する。上記の項目の理解をベースに、さらなる高性能化への構造設計の指針等について述べる。

  1. 結晶性高分子の分子構造、結晶構造
    1. はじめに
      • 石油化学の基礎
    2. ポリオレフィン製造技術
      • 高圧法低密度ポリエチレン
      • Zigler-Natta触媒
        • HDPE
        • LLDPE
        • PP
      • メタロセン触媒 等
    3. 分子構造のキャラクタリゼーション手法
    4. 結晶構造の基礎
      • 結晶系
      • 球晶構造
      • ラメラ晶
      • 配向結晶等
    5. 分子構造の結晶構造への反映
  2. タイ分子と分子構造、結晶構造
    1. ポリエチレン、ポリプロピレンの分子構造とその分布
    2. ポリエチレン、ポリプロピレンの結晶構造とその分布
    3. 分子構造、結晶構造、タイ分子と機械的強度、熱物性
    4. タイ分子と高次構造
      1. タイ分子の概念の確立
      2. 高分子説の提唱からラメラクラスター理論まで
      3. 房状ミセル構造からラメラ晶 (fold結晶) へ
      4. 実験的定性・定量法
        • ESR
        • IR
        • 弾性率
      5. 理論的取り扱い
        • 統計的手法
        • 熱力学的手法
        • 速度論的手法
      6. IR法やRaman法によるタイ分子の評価と結晶構造
      7. タイ分子と機械的強度、耐久性能
  3. タイ分子の視点から高性能化の分子設計
    1. 加工性と機械的強度の両立
    2. 長期耐久性材料のタイ分子の分子設計と製造方法
      • 高性能パイプ
      • 大型ブロー容器等
    3. 分岐PE/直鎖PEブレンド系の結晶化と高次構造形成
    4. 高分子加工プロセスと高次構造形成、タイ分子濃度
      1. インフレーションフィルム (球晶構造とrow構造)
      2. Tダイ押出しフィルム (球晶構造とシシケバブ構造)
  4. 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,400円 (税別) / 37,840円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,400円(税別) / 37,840円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2025年7月11日〜25日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/29 ゴムの配合・混練・加工技術とトラブル対策への活用事例 オンライン
2025/7/29 高分子結晶化のメカニズムと評価法 オンライン
2025/7/30 グローバル包装業界におけるトップ企業の事業展開と包装技術・規制対応・環境政策の詳細 オンライン
2025/7/31 ゴムの配合・混練・加工技術とトラブル対策への活用事例 オンライン
2025/7/31 天然植物繊維を強化材とする複合材料の繊維原料特性と活用・複合化のポイント 東京都 会場
2025/7/31 プラスチック射出成形の可塑化工程に起因する成形不良と対策 オンライン
2025/8/4 高屈折率ポリマーの分子設計、合成手法と屈折率の測定方法 オンライン
2025/8/6 光硬化に用いられる光重合開始剤とその助剤の種類、選び方、使い方、暗所・深部・厚膜硬化、速硬化への対応 オンライン
2025/8/6 マイクロ・ナノプラスチックの体内侵入に脅かされる人類とその活路 オンライン
2025/8/7 超分子架橋を駆使した機能性高分子材料 オンライン
2025/8/7 高分子材料の粘弾性に伴う残留応力発生 & 解放機構と低減化法 オンライン
2025/8/7 プラスチックの加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/8/8 超分子架橋を駆使した機能性高分子材料 オンライン
2025/8/8 グローバル包装業界におけるトップ企業の事業展開と包装技術・規制対応・環境政策の詳細 オンライン
2025/8/18 高屈折率ポリマーの分子設計、合成手法と屈折率の測定方法 オンライン
2025/8/19 樹脂・プラスチックにおける「低塩素化」、「ハロゲンフリー」に関する材料設計、各種分析・解析、その応用 オンライン
2025/8/19 プラスチック強度設計の進め方 オンライン
2025/8/20 高分子架橋反応メカニズムと架橋密度測定 オンライン
2025/8/26 二軸押出機のスクリューデザイン 超入門 オンライン
2025/8/27 熱伝導材料・放熱材料の設計ノウハウと特性評価 オンライン

関連する出版物