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設計標準化で効率的に業務改善

設計標準化で効率的に業務改善

~品質・コスト・スピードアップのための考え方~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、設計の規格を「標準化」する必要性を再認識し、制定理由や策定の考え方と方法を、講師の経験を交えて解説いたします。

開催日

  • 2025年7月3日(木) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 開発・製造現場の実務経験者
  • 開発・製造現場のリーダー、マネージャー
  • 開発部門の責任者

修得知識

  • 製品安定性 (精度・コスト・時間) を改善するための手法
  • 標準化ターゲットに向けた手法の理解
  • 組織活動の重要性の再確認

プログラム

 開発設計時には製品品質確保のためにも標準規格は不可欠です。しかし、その規格ができた意味や背景について後から調べたりしたこと、知っている人を探したこともあると思います。設計するときは標準規格に従って進めますが、最近の設計は構造が複雑になる、関わる人数が増える、開発時間がどんどん短くなるなど、厳しい環境に置かれ、規格の根拠を探す・考える時間を取れずに進めていることもあるかもしれません。もしかすると、既存の標準規格が今の品質基準と合わなくなってきている、新しい構造に適さないと感じる人もいるかもしれません。その時、私たちは自ら「新しい約束事を定める=標準化」を行う必要が出てきます。
 今回、本セミナーでは、「設計の規格=標準化」する必要性を再認識し、制定理由や策定の考え方とその方法を、私の過去の経験も交えてお話ししたいと思います。そして、より効率的で高品質な設計開発・改善活動、スムーズな開発活動を促すことができればと思っています。みなさんの設計が標準化を通してさらに安定した、高品質なものになるように支援したいと思います。

  1. 設計で「標準化」は重要、必要
    1. 開発を取り巻く現状
    2. 求められる品質、コスト、スピード
    3. 「安定した品質」の開発が必須
    4. 「標準化」で設計品質・製品品質を強くする
    5. まず身近なところから
    6. 「標準化」の目的・内容を明確に
    7. 組織の 知識・経験・体験 から「知恵」を組立
    8. 企業全体が効果を得られる
  2. 標準化を実現する
    1. 考え方を整理する〜フレームワークの活用〜
    2. 直面している課題を見出す (ロジックツリー)
    3. 課題解決の内容を絞り込む (ECRS)
    4. 解決の道順・役割を決める (フロー図/RACI)
    5. 課題をどう変えたいのか (As is/To be)
    6. 課題発生の要因を絞り込む (特性要因図)
    7. 「標準化」する内容はじゅうぶんか (MECE)
    8. 標準化できるまで繰り返し試みる (PDCAサイクル)
    9. 品質・コスト・スピードを踏まえて標準化 (QCD)
    10. 標準化したあとが一番重要 (データ管理の5S)
    11. ケーススタディ:「同じ機能の、似た形の部品が多すぎる」
    12. プロトタイプ例:標準化フローダイヤグラム)
  3. 実際の「標準化」例
    1. 実務経験・失敗から作り出す
    2. 例1「板金の上穴/下穴の位置を決める」 : 外筐隅部の変形防止
    3. 例2「銅管の溶接接手個所の深さを規格化」 : ガスのリークを防ぐ
    4. 例3「樹脂嵌合爪の掛かり量を統一」 : ケース開きによる危険を防ぐ
    5. 例4「ナットを使うか、タップを切るか」 : 必要・不要の基準を決める
    6. 例5「安全最優先で部品構成遵守」 : 絶対に変えてはいけない構造
    7. 例から見る「標準化」の組み立て方 : 例1、3、5から
    8. 標準化した内容の周知・保管・更新
  4. 標準化で組織変革〜効率的な活動をする組織〜
    1. 標準化の仕組みを作る組織づくり (FMEA、プラットフォーム)
    2. 人員の確保 : 知見のある人、同じ部署だけではなく
    3. 時間の確保 : 重要な組織活動
    4. 情報の集め方 : 属人化を無くす (SECI)
    5. 小さな効果を積み重ねる : 1つの標準化で終わらない
    6. 成果をノウハウナレッジとしてまとめる〜口伝では失われる
  5. まとめ
    1. 標準化はQCDと一体
    2. 全員活動だという認識をもって
    3. 会社を良くする活動の1つ
    4. 自分自身の成長も

講師

  • 平池 学
    神上コーポレーション株式会社
    顧問 構造アナリスト

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 49,000円 (税別) / 53,900円 (税込)
1口
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込) (3名まで受講可)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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