技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

臨床試験を行う上で知っておくべき臨床医薬統計 基礎講座

臨床試験を行う上で知っておくべき臨床医薬統計 基礎講座

~試験計画時において考慮すべき統計的事項/結果の報告と解釈~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年3月24日〜31日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年3月28日まで承ります。

概要

本セミナーは、医薬品開発における計画書の作成、結果の解釈に必要となる統計の基礎知識を習得いただけます。

開催日

  • 2025年3月17日(月) 12時30分 16時30分

プログラム

 臨床試験を行う上で、統計学の利用は避けては通れない。統計学に関する初心者並びに苦手意識のある人にとって、臨床試験の企画やそこから得られた結果の解釈においては、どうしても統計学が壁となってしまうことが多い。
 本講座では、そのような方々を対象に、統計的推測の基本的な考え方をわかりやすく説明するとともに、臨床試験のデザイン及び、臨床試験で日常的に用いられる統計解析手法について、実例を中心に教え、計画書の作成並びに結果を解釈するうえで必須となる統計基礎知識を習得することを目的とする。

  1. 臨床試験における統計学の必要性
    1. はじめに
    2. 記述統計と推測統計
      1. 記述統計
        • 変数の尺度を踏まえた分類
        • 分布を記述する方法
        • 連続変数の要約指標
        • 連続変数のグラフ表現
        • 順序変数・名義変数:要約指標の提示例
        • 順序変数・名義変数のグラフ表現
        • 生存時間変数:要約指標の提示例
        • 生存時間変数と打ち切り
        • 生存時間変数のグラフ表現
        • カプランマイヤー曲線の描き方
        • その他,記述統計で利用されるもの
        • 散布図
        • 関連性を表す要約指標:相関係数
        • 直線性以外の関連性の検出
      2. 推測統計
        • 理想的な統計的推測
        • 標本の特徴と母集団の特徴
        • 平均を標本の特徴として考える場合
        • 標本平均から母平均の推測
        • 症例数と標本平均のバラつき
        • 中心極限定理
        • 標本平均の分布を利用して推定
        • 医学研究でランダムサンプリングは可能?
        • 点推定
        • 区間推定:平均の場合
        • 区間推定:平均以外の場合
    3. 試験デザインとその構成
      • 代表的な試験デザイン
      • 対照群の必要性
      • ランダム化された対照群の有無
      • 並行群間比較試験
      • クロスオーバー試験
      • 被験者内同時比較試験
      • 被験者内前後比較試験
      • 外部対照との比較
      • いつでもランダム化が可能なわけでもない
      • コントロールと比較の妥当性
      • 偏り (バイアス;Bias)
      • 系統誤差 (偏り) と偶然誤差
      • バイアスの原因 (代表的なもの)
      • バイアスの種類
      • 研究の実施・評価の際のバイアス
      • バイアスのコントロール
    4. 群の比較
    5. 平均値の比較とその推測
      • 「差がある」とはどのような意味?
      • 仮説検定における判断基準
      • 平均値の差の検定:t検定
      • αエラーとβエラー
    6. 仮説検定の考え方
      • 仮説検定に伴う判断ミス
      • 統計的検出力
      • 症例数と検出力の関係
      • 臨床試験における症例数設計
      • 2群比較の優越性試験における症例数設計
      • 症例数設計に伴う不確実性
      • 信頼区間と仮説検定の関係
      • 統計的有意性とその意味
    7. 割合の比較、生存時間の比較とその推測
      • 変数の型と解析方法
      • 二値アウトカムの効果指標
      • 割合 (proportion) とは
      • 率 (rate) とは、
      • 比 (ratio) とは
      • よく使う効果の指標
      • 生存時間アウトカムの効果指標
      • 比例ハザード性の導入
      • 指標の決め方
  2. 試験計画時において考慮すべき統計的事項
    1. Estimandの設定
      • Estimandを用いた臨床的疑問の定式化
      • 中間事象を扱うためのストラテジー
      • 感度分析とは?
      • 治験実施時に行うこと
      • 優越性試験、非劣性試験
      • 非劣性試験での実施上の注意
    2. 症例数設計
      • 研究計画書 (プロトコール) における必要項目
      • 具体的な計算方法
    3. ランダム化の方法
      • ランダム化 (無作為割付け)
      • 測定・追跡・解析の妥当性
      • 結果の不確実性と割付方法
  3. 結果の報告と解釈
    1. ランダム化比較試験報告に関するガイドライン
    2. 一般化可能性の検討と部分集団解析

講師

  • 大庭 幸治
    東京大学 大学院 情報学環 医学系研究科 生物統計学分野
    准教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年3月24日〜31日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

関連する出版物

発行年月
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座
2007/3/16 臨床開発におけるER/ESの活用とコンピュータシステムバリデーション実践書