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PFAS問題を巡る国内外の動きと分析技術の解説

PFAS問題を巡る国内外の動きと分析技術の解説

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、PFAS汚染に関する国内外の動向と前処理、解析評価等、分析評価技術について解説いたします。

開催日

  • 2024年10月18日(金) 10時00分 17時30分

プログラム

第1部 PFAS類にまつわる汚染問題と健康影響等の評価技術、研究動向

(2024年10月18日 10:00〜12:00)

 PFASについては汚染が各地で発覚しているが、これまでの事例や研究から今後どのような調査、対策が必要であるのかを説明する。また健康リスクにかかわる研究、評価の動向などについても解説する。

  1. PFASの基本的性質、使用
  2. PFAS問題の経緯
  3. 初期の調査事例
  4. 近年の汚染事例
    1. 沖縄
    2. 東京
    3. 大阪
    4. その他
    5. 分析上の課題
  5. 健康リスク
    1. 動物実験
    2. 疫学調査
    3. リスク評価
  6. 各国での取り組み
  7. 今後の課題
    • 質疑応答

第2部 燃焼-イオンクロマトグラフィー (C-IC) を用いた全フッ素分析

〜PFASスクリーニングへのアプローチ〜

(2024年10月18日 13:00〜14:00)

 燃焼イオンクロマトグラフィーの一般的な使用用途からPFASスクリーニング分析に関わる使用例をご紹介し、現在の技術的な課題について解説いたします。

  1. 自動試料燃焼装置 AQFのご紹介
    1. 装置構成
    2. 加湿燃焼法と配管洗浄機能
    3. 燃焼コントロール
  2. フッ素分析の分類
    • 全フッ素
    • 無機フッ素
    • 吸着性有機フッ素 (AOF)
  3. AOF測定について
  4. 吸着方法および燃焼方法
  5. 燃焼イオンクロマトグラフィーが関係するPFAS関連の規格内容について
    1. DIN-38409-59の詳細および分析事例
    2. Method 1621の詳細および分析事例
  6. AOF分析に関するポイント
    • 質疑応答

第3部 液体クロマトグラフィー (LC-MS/MS) を用いた、水中のPFASの前処理、測定のポイント

(2024年10月18日 14:10〜15:10)

 有機フッ素化合物であるPFAS (Per-and PolyFluoroAlkyl Substances) は、その特性から、撥水剤、消火剤、食品包材など多くの産業製品に使用されています。
 PFASは、強固な炭素-フッ素結合に由来する化学的安定性と生物蓄積性により、「永遠に残る化学物質 (フォーエバー・ケミカル) 」とも呼ばれ、水、空気、土壌など多様な環境中で長期間残存して影響を及ぼすと考えられています。
 現在、様々な媒体で実態調査が行われていますが、PFASは測定装置の部品や、実験器具類にも多く使用されているため、分析や実験室雰囲気のブランク対策が重要となります。
 本講演では、PFAS測定において特に要望の多い、水中PFAS分析の固相抽出-LC-MS/MS法にフォーカスして、その前処理方法やLC-MS/MS測定時のポイントについて紹介します。

  1. 水中PFASの前処理テクニック:固相抽出のポイント
  2. LC-MS/MS分析のポイント
    • 質疑応答

第4部 水質・食品サンプルに対するLCMSを用いたPFAS分析

(2024年10月18日 15:20〜16:20)

 水質、食品等など様々なサンプル中のPFAS分析の例を解説します。各種サンプルに対する前処理とPFAS分析におけるLCMS分析のポイントをご説明します。また、効率的に分析・解析を行うための最新技術を紹介いたします。

  1. 有機フッ素化合物の概要
  2. 日本国内における水質PFAS分析
    1. PFAS分析方法概要と規制状況
    2. 分析上の注意点 (サンプル採取、保管)
    3. 分析上の注意点 (試料前処理)
    4. 分析上の注意点 (LCMS分析)
    5. データ解析時の注意点
    6. 水質PFAS分析アプリケーション解説
  3. 食品中のPFAS分析
    1. 種々の食品に対するPFASの指針値
    2. 食品中PFASのアプリケーション紹介
  4. PFAS分析の効率化に向けた技術
    1. LC-MS/MS最新機器
    2. 分析メソッド作成支援
    3. PFAS分析結果解析支援
  5. 総括
    • 質疑応答

第5部 高感度分析用超純水の上手な使い方・ノウハウとPFAS 分析への応用事例

(2024年10月18日 16:30〜17:30)

 分析において「水」は最もよく使われる試薬であり溶媒であるが,高感度な機器分析には分析用水として非常に高純度な超純水が必要である。もちろんPFAS分析においても用いる水の水質は非常に重要である。
 本講演では、超純水の水質を維持したまま分析に供するための超純水の使用に関してのポイントを解説する。

  1. はじめに
  2. PFAS分析用の超純水の精製方法
  3. ラボ用超純水システムの概要
  4. PFAS分析用としての超純水装置を用いる際のシステム設計上のポイント
  5. 一般的な超純水装置の超純水の滞留、水質劣化が起きてしまう考えられる原因
    1. 採水口フィルターでの水質劣化
  6. 採水後の水質劣化,コンタミネーション問題
    1. 超純水の使用時における汚染
    2. 採水時の環境からのコンタミネーション
  7. まとめ〜高感度分析用超純水をうまく扱うには〜
    • 質疑応答

講師

  • 原田 浩二
    京都大学 大学院 医学研究科 環境衛生学分野
    准教授
  • 浅利 龍介
    日東精工アナリテック株式会社 技術部 開発グループ
  • 高原 玲華
    ジーエルサイエンス株式会社 総合技術部 カスタマーサポートセンター CS1課
  • 石岡 航太
    株式会社 島津製作所 分析計測事業部 Solutions COE ヘルスケアソリューションユニット インスツルメンツエキスパートグループ
    主任
  • 黒木 祥文
    ヴェオリア・ジェネッツ株式会社 環境プラントエンジニアリング事業本部 エルガ・ラボウォーター事業部
    事業部長

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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