技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

機械設計技術者に必要な設計実務の勘所

設計力を向上させるための

機械設計技術者に必要な設計実務の勘所

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、図面作成、材料選択、熱処理、表面処理、腐食/防食、摩擦/摩耗、ねじ、強度設計などの製品設計の勘所、製造工程での設計品質確保のポイント、論理的な設計思考力などについて事例を踏まえて解説いたします。

開催日

  • 2024年9月19日(木) 10時00分16時30分

受講対象者

  • 機械製品の企画、開発、設計、生産部門に従事する技術者、管理者

修得知識

  • 製品企画や開発目標設定の思考法
  • 機械設計・試験評価の急所技術
  • 製造工程での設計品質確保のポイント
  • 論理的な設計思考力
  • 設計者に必要な官能力/設計センス など

プログラム

 いま『ものづくり』の現場では次世代に向けた商品開発が熾烈を極める中、製品の『品質』に関わる市場問題の多発やその対応コストの肥大化など、「メイドインジャパン」のブランドそのものを危ぶむ声が囁かれ出しています。
 また、「技術開発」の領域では、急速に普及した技術の「デジタル化」が後進国に導入・展開され、「すりあわせ技術」を核とした我が国の『ものづくり』の優位性が低下しつつあります。
 今後、更に市場のグローバル化が進み多様化する技術課題に対応するには、「ものづくり」を原点に戻って再強化することが急務です。そして、製造現場は勿論、開発の現場においても更に魅力ある製品を「適確な設計」により短期間で開発することが求められています。
 しかし、90年代から多くの企業で展開された組織のフラット化は、個人の目標管理と成果主義に偏重篩過ぎた結果、職場の上下で若手を育成する風土が薄れ、今、中堅技術者の「設計力」や「設計センス」の低下が懸念されています。
 特に設計者は日々、打ち合わせや調整業務、職場管理などに追われ、肝心な『設計力』を向上させる機会が少ないのが実情です。
 本セミナーでは、長年、製品開発の現場で開発設計を担当した講師が、強い設計者となるための「機械設計の勘所」を事例を含めて解説・指導する。

  1. はじめに
    1. 「ものづくり」の源流は『設計』
    2. 今、「設計力」の強化が急務な理由
    3. 「強い設計者」になるために
      1. 必要な意識と心がけ
      2. 論理的に考える癖をもつ
      3. 官能力、設計センスを身に付ける
  2. 製品企画における勘所
    1. 製品のライフサイクルと対応技術
      1. 技術進化の法則
      2. 製品の成長と対応する技術
    2. マーケティングとベンチマーク
      1. 開発の「思い」に即した市場調査
      2. 効果的な製品ベンチマーク
    3. 開発目標値の適確な設定
  3. 製品設計の勘所
    1. 図面作成
      1. 力学的に合理な形状
      2. 適確な仕様/特性/寸法指示
      3. 累積公差設計の選択
    2. 材料選定
      1. 金属材料
      2. 有機材料
    3. 金属の熱処理/溶接
      1. 焼き入れ描き戻し処理
      2. 溶接による材料特性/性能劣化
    4. 表面処理
      1. 電気メッキの原理と現象
      2. 陽極酸化被膜処理
    5. 腐食/防食処理
      1. 腐食の基本メカニズム
      2. 異種金属接触腐食と防食設計
    6. 摩擦/摩耗
      1. 表面構造と凝着摩擦
      2. 表面粗さの選択
      3. 摩耗の形態と対応
    7. ねじ要素
      1. ねじ締結の理論
      2. 緩みとねじ破壊
      3. 締結部の内力係数と荷重
    8. 強度設計
      1. 低サイクル疲労と高サイクル疲労
      2. 設計寿命の検証
      3. 累積被害則 (Miner則)
  4. 設計審査 (DR) の勘所
  5. 試験評価の勘所
  6. 製造で「設計品質」つくりこみ
  7. 演習 (設計センスの向上)
    • 質疑応答

講師

  • 柴谷 寿一
    柴谷設計技術コンサルタント
    代表

会場

TH企画 セミナールーム
東京都 港区 芝4丁目5-11 芝プラザビル 5F
TH企画 セミナールームの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)

複数名同時申込割引について

複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。

  • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
  • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
  • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/11/21 トライボロジーの基礎とプラスチック材料の摩擦摩耗特性向上 オンライン
2025/11/21 ダイコーティングの基礎とトラブル対策 オンライン
2025/11/21 金属材料の腐食メカニズムと評価法および防止策 オンライン
2025/11/25 ダイコーティングの基礎とトラブル対策 オンライン
2025/11/26 パウダー化粧品の処方設計のポイントと粉体物性の機器評価方法 オンライン
2025/11/26 材料表面への (超) 撥水性・ (超) 親水性の付与技術と制御および分析・評価、応用技術 オンライン
2025/11/27 塗布膜乾燥プロセスの解明・考察・本質の理解と塗布膜の設計、不良・欠陥対策への応用 オンライン
2025/11/27 Creo Parametric 3DA オンライン
2025/11/28 金属ナノ粒子・微粒子の合成法、構造解析、焼結法、分散安定化、電子材料や接合材料としての応用 オンライン
2025/11/28 公差設計入門 オンライン
2025/12/1 パウダー化粧品の処方設計のポイントと粉体物性の機器評価方法 オンライン
2025/12/2 樹脂部品の特性と材料費/加工費/型費の概算法から検図法まで学ぶ超実務設計 オンライン
2025/12/3 めっき技術の基礎と品質トラブル対策 東京都 会場
2025/12/5 製造、生産業務へのロボット導入とティーチングの進め方、生成AIの活用 オンライン
2025/12/5 環境負荷低減加飾と自動車内・外装加飾の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/12/5 めっき膜中の水素の挙動とその影響の解析 東京都 会場
2025/12/8 ねじ締結部の信頼性向上技術 東京都 会場・オンライン
2025/12/8 塗料・塗装・塗膜 (製品) の基礎知識、試験規格とその評価方法、塗料・塗膜不良への対策 愛知県 会場
2025/12/8 機械設計のための材料基礎 オンライン
2025/12/9 歯車の振動・騒音問題の基礎と応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/5/26 表面プラズモン技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/5/26 表面プラズモン技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/4/30 非フッ素系撥水・撥油技術の開発動向と性能評価
2025/4/21 塗料技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/4/21 塗料技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/3/31 板ガラスの破壊、強度、強化
2024/8/30 塗工液の調製、安定化とコーティング技術
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2023/8/31 “ぬれ性“の制御と表面処理・改質技術
2023/5/31 塗布・乾燥のトラブル対策
2022/5/20 コーティング技術の基礎と実践的トラブル対応
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻)
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻) (製本版 + ebook版)
2020/11/30 異種金属接触腐食の機構、事例と対策技術
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2018/3/29 超親水・親油性表面の技術
2015/10/1 すぐ分かるラミネート加工技術と実際およびトラブル・シューティング
2015/7/30 ダイ塗布の流動理論と塗布欠陥メカニズムへの応用および対策