技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

大気圧プラズマの基礎と低炭素技術への応用

大気圧プラズマの基礎と低炭素技術への応用

オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2024年8月27日〜9月6日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2024年9月4日まで承ります。

概要

本セミナーでは、大気圧プラズマについて取り上げ、エネルギー・環境問題におけるプラズマ技術の役割から、プラズマの発生方法、反応システムの組み立て方、プラズマやガスの計測方法、エネルギー効率の求め方や注意点、異なるプラズマプロセスの比較方法などをわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2024年8月26日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • プラズマに関連する技術者、研究者
  • プラズマの応用に関連する技術者、研究者
    • 微粒子合成
    • 炭素薄膜合成
    • ガス処理 など

修得知識

  • プラズマ反応器の構成、設計の基礎
  • 高電圧電源の選定 (仕様、コスト)
  • 電圧電流波形の計測、電力の見積もり方法
  • ガス処理に応用する際の適切なパラメータの設定
  • 基礎から応用まで文献情報
  • 電力の計測、分光計測などの実例
  • 反応速度の求め方、アレニウスプロットの作成方法
  • 難易度はやや高くなりますがオープンソフトの使い方

プログラム

 大気圧プラズマを使って、温室効果ガス (CH4、CO2) を水素、合成ガス、カーボンナノチューブなど有用物質に変換する反応を対象に、大気圧プラズマ技術の基礎と応用を講義します。本講義で取り扱う誘電体バリア放電 (DBD) は、オゾン合成、CO2レーザー、表面処理など低温で動作させる非平衡プロセスを実現する方法として多くの産業で実績を有している信頼性の高い技術です。近年は、DBDと触媒を組み合わせた反応システムが注目を集め、電気エネルギーで駆動する非熱的な物質変換への応用が検討されています。その中でも、大気圧プラズマは再生可能エネルギーとの接続性が高く、低コストで脱炭素を実現する新しいGX技術として期待されています。
 本講義では、エネルギー・環境問題におけるプラズマ技術の役割を紹介します。さらに、プラズマの発生方法、反応システムの組み立て方、プラズマやガスの計測方法、エネルギー効率の求め方や注意点、異なるプラズマプロセスの比較方法などをわかりやすく講義します。プラズマによるガス処理を対象にしていますが、プラズマ発生技術や計測、データ解析方法などの基礎は、表面処理、殺菌・バイオ応用など様々な応用分野に適用できます。

  1. はじめに (基礎)
    1. 大気圧プラズマの分類
      1. DBD、コロナ放電、グライディングアーク放電など
    2. 応用事例の紹介:大気圧プラズマでできること
      1. 表面処理と成膜
      2. 微粒子の合成
      3. プラズマジェットの応用など
  2. 誘電体バリア放電 (DBD)
    1. 誘電体バリア放電の基本特性 (無触媒)
      1. 気体の絶縁破壊
      2. 相似則 (パッシェンの法則)
    2. 電圧と電流の計測 (実時間、時間平均)
    3. リサージュ図形を使ったDBDの解析
      1. 放電電力、放電維持電圧、平均電流
      2. 比投入エネルギーとエネルギー効率
    4. 誘電体バリア放電のエネルギー収支
    5. DBDの本質はリサージュで理解できるか? :ミクロとマクロをつなぐ
  3. 触媒充填層のなかでDBDをつくる
    1. 充填層のなかで形成されるDBDの特徴
    2. ストリーマは細孔の中で形成されるか?:デバイ長とパッシェン則
    3. 発光分光分析の基礎
      1. 空間分解、時間分解、波長分解
      2. 事例紹介 (1) ガス温度計測
      3. 事例紹介 (2) 化学反応のパルス応答解析
  4. オープンソースの活用 (簡単に)
    1. 換算電界強度とは
    2. 電子と分子の衝突断面積データ
    3. ボルツマン方程式ソルバー
  5. 大気圧プラズマと低炭素技術 (応用)
    1. Power-to-Xとプロセス電化
    2. プラズマによる低炭素技術とは
    3. プラズマ技術の事例紹介
  6. メタンドライ改質の応用 (CO2+CH4=2CO+2H2)
    1. 充填層型DBD反応器の構成
    2. ステップ応答を利用した反応解析
    3. 平均反応速度の求め方 (プラグフロー・モデル)
    4. アレニウスプロットと活性化エネルギー
      1. 熱反応とプラズマ反応の分離
    5. 流動層型DBD反応器
      1. 熱物質輸送の促進
    6. エネルギー効率 (吸熱反応)
    7. オープンソースによる衝突パラメーターの推定
  7. 逆水性シフト反応 (CO2+H2=CO+H2O)
    1. 流動層型DBD反応器の構成
    2. 活性化エネルギー
    3. FTIRによる表面反応解析
      1. 計測方法の注意点
  8. メタネーション反応 (CO2+4H2=CH4+2H2O)
    1. DBDによる熱とラジカルの併給効果
    2. オートサーマル・メタネーション反応
    3. 外熱を必要としない自立したメタネーション反応
    4. エネルギー効率 (発熱反応)
  9. ターコイズ水素とカーボンブラック (CH4=C+2H2)
    1. C-H-O相図 (平衡計算による反応予測)
    2. 流動層DBDによるカーボンブラックの大量合成
    3. 二次電池電極材料への応用
  10. 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • セミナー資料は、郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年8月27日〜9月6日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。
本セミナーは終了いたしました。