技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

CO2の電解還元技術における基礎と有用化合物への変換および将来展望

CO2の電解還元技術における基礎と有用化合物への変換および将来展望

~一酸化炭素・ギ酸・メタノール・エチレンなどの炭化水素への変換 / CO2気相電解還元反応における有効な電極触媒や、解決すべき課題と今後の研究開発の方向性~
オンライン 開催
  • 受講特典: アーカイブ配信付き (視聴期間: 2024年8月23日〜8月29日を予定)

概要

本セミナーでは、CO2気相電解還元反応における有効な電極触媒とその作用機構等について解説し、今後の研究開発の展望について解説いたします。

開催日

  • 2024年8月22日(木) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • カーボンニュートラルの実現に向けた仕事に携わる方

修得知識

  • CO2の電気化学的還元反応の意義と重要性
  • CO2の電気化学的還元反応の問題点と研究開発の方向性
  • 電気化学的化学変換法の展開に関する方向性

プログラム

 カーボンニュートラルの実現のため、再生可能エネルギー由来の電力を用いたCO2の電気化学的還元による有用化合物への電気化学変換法の開発が注目されている。以前は、電力は高価であり化学変換には適用できないと考えられていた。近年サンベルト地域での太陽光発電による非常に安価な電力が生み出され、化学変換エネルギーとして十分な利用価値があると考えられている。技術的には、CO2を高速かつ高選択的に有用化学物質に変換可能な電極触媒および電解反応器の研究開発が肝である。標準的な溶液中での電気化学反応では、CO2の溶解拡散が律速となるため反応速度に限界があり、実装化は難しい。そこでCO2ガスを直接電解還元可能な気相電解法が注目されている。
 CO2気相電解還元反応における有効な電極触媒とその作用機構等について解説し、今後の研究開発の展望について解説する。

  1. CO2の電気化学的還元の背景
    1. 熱化学的還元と電気化学的還元の比較
    2. 電気化学的CO2還元の弱みと強み
  2. 電気化学の基礎知識
    1. 電圧と電位の違い
    2. 電流とエネルギー
    3. 電流効率と選択性
  3. 電極触媒作用
    1. アノードとカソード
    2. 分子の活性化と変換
  4. CO2の電気化学的還元反応
    1. 標準的CO2の液相還元反応の実験法
      1. 液相CO2還元反応の実施例1:一酸化炭素への変換
      2. 液相CO2還元反応の実施例2:ギ酸やメタノールへの変換
      3. 液相CO2還元反応の実施例3:エチレンなど炭化水素への変換
    2. CO2の気相還元反応の実験法
      1. 気相CO2電解還元実施例1:一酸化炭素への変換
      2. 気相CO2電解還元実施例2:ギ酸やメタノールへの変換
      3. 気相CO2電解還元実施例3:エチレンなど炭化水素への変換
    3. CO2電解還元における作用機構
  5. CO2電解還元反応の振り返り
    1. 解決すべき課題問題点
    2. 将来展望
    • 質疑応答

講師

  • 山中 一郎
    国立大学法人 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 32,400円 (税別) / 35,640円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 32,400円(税別) / 35,640円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/10/24 ペロブスカイト太陽電池・光電変換材料の高効率化・高耐久性化と今後の展望 オンライン
2024/10/28 再生可能エネルギーならびに化石原料を用いた国内外製造水素の経済性評価 オンライン
2024/10/30 建材一体型太陽光発電 (BIPV) の開発動向と今後の展望 オンライン
2024/10/30 熱電変換の基礎と熱電発電用変換材料・モジュールおよびシステムの開発動向 オンライン
2024/10/30 容量市場・需給調整市場の基礎と最前線論点 (全2回) オンライン
2024/10/30 ゼロから学ぶ電気事業と容量市場 オンライン
2024/10/30 水素および燃料電池システムの基礎と最新動向 オンライン
2024/10/30 洋上風力発電を取り巻く最新動向と今後の事業戦略 オンライン
2024/10/31 自動車の脱炭素化/EV化の最新動向と関連システム・製品の今後の展望 オンライン
2024/11/8 ペロブスカイト太陽電池の基礎と作製・評価方法・高性能化技術 オンライン
2024/11/11 水電解を利用したグリーン水素製造技術の開発と動向 オンライン
2024/11/11 熱電変換の基礎と熱電発電用変換材料・モジュールおよびシステムの開発動向 オンライン
2024/11/15 ゼロから学ぶ電気事業と需給調整市場 オンライン
2024/11/20 脱炭素経営・カーボンニュートラル化に向けた「CO2排出量の見える化 (Scope3、カーボンフットプリント) 」の基礎知識および動向把握 オンライン
2024/11/25 GHG:温室効果ガス削減の国内外の動向 会場
2024/11/26 機械学習を用いたCO2分離回収材料の探索、設計とその活用 オンライン
2024/11/26 グリーン水素製造のための光触媒を用いた「人工光合成」の基礎と応用、課題、最新動向 オンライン
2024/11/28 水電解によるグリーン水素製造への展望 オンライン
2024/11/29 グリーンイノベーションの背後にある過剰な資源消費:「資源パラドックス問題」とその解決に向けた技術・社会システム オンライン
2024/12/3 カルノーバッテリー技術とPower to Heat技術に関連する高温蓄熱技術の最新動向 オンライン