技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

スラリー調製及び評価の基礎

スラリー調製及び評価の基礎

~セラミックススラリーから電池電極スラリーまで~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、スラリー中の粒子分散・凝集状態制御の基礎から、粒子分散・凝集状態を支配する因子、粒子分散・凝集状態の評価手法について解説いたします。
本セミナーでは特に評価が難しい高粒子濃度スラリーを中心に解説いたします。また、スラリー評価技術を実プロセスに応用した例を紹介いたします。

開催日

  • 2024年6月14日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • スラリーを取り扱う技術者、研究者
    • セラミックス
    • 電池
    • 食品
    • 化粧品
    • 医薬品など
  • スラリーで課題を抱えている方

修得知識

  • 液中の粒子分散・凝集状態を支配する因子
  • 液中の粒子分散・凝集状態を評価する手法

プログラム

 スラリー中の粒子分散・凝集状態制御の基礎を解説します。まず粒子分散・凝集状態を支配する因子を概説します。その後で、粒子分散・凝集状態をいかに評価するか、その手法を解説します。本セミナーでは特に評価が難しい高粒子濃度スラリーを中心に解説します。最後に紹介したスラリー評価技術を実プロセスに応用した例を紹介します。
 スラリーを取り扱うプロセスにおいて、スラリー中の粒子分散・凝集状態を制御することは製品特性を制御する上で極めて重要です。この点についてはすでに広く理解されているのですが、粒子分散・凝集状態の評価が難しいために、作ったスラリーがどのような状態にあるのかが分からず、結局、勘と経験に頼った試行錯誤によって、スラリー調製条件を最適化するケースがほとんどです。本セミナーでは、スラリー調製条件最適化に役立つ指針やスラリー評価手法を学んで頂き、完全な試行錯誤から脱却し、少しでも「理論」や「指針」に基づいたスラリー調製へと移行できるようなお手伝いができたらと思っています。

  1. イントロダクション
    1. スラリー評価の前に知っておきたいこと
    2. なぜスラリーが必要なのか?
  2. 液中粒子の分散・凝集を支配する因子
    1. DLVO理論
    2. 非DLVO力
  3. スラリーの流動性評価
    1. 流動挙動の種類
    2. 流動性評価法
    3. 流動性評価の実例
    4. 見かけ粘度の測定で注意すべきこと
  4. スラリー中の粒子集合状態評価技術
    1. 重力沈降,遠心沈降試験
      1. 測定原理及び実験方法
      2. 測定結果の実例
    2. 静水圧測定法
      1. 測定原理及び実験方法
      2. 測定結果の実例
    3. ナノ粒子の分散・凝集状態評価 (浸透圧測定法)
      1. 測定原理及び実験方法
      2. 測定結果の実例
    4. 希薄系での直接観察
  5. スラリー評価の応用例
    1. 噴霧乾燥 (スプレードライ)
      • 中実球形顆粒を作るには?
    2. リチウムイオン電池正極
      • 多成分スラリーを評価するには?
    3. チタン酸バリウム
      • シート成形で成形体密度を制御するには?
  6. まとめ

講師

  • 森 隆昌
    法政大学 生命科学部 環境応用科学科
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 53,000円 (税別) / 58,300円 (税込)
複数名
: 24,000円 (税別) / 26,400円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

使用テキスト

セミナー用講演資料を基にしたテキストの他、「 基礎スラリー工学 」椿 淳一郎、森 隆昌、佐藤根 大士 (著) (丸善出版) を使用します。
セミナー代金には当該書籍代金も含みます。
すでにお手元にテキストがある方で、書籍不要の場合は、お申し込みの際、通信欄に「書籍不要」の旨、ご記載ください。
書籍代 5,500円分を受講料から減額いたします。

案内割引・複数名同時申込割引について

シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり半額の 24,000円(税別) / 26,400円(税込)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 48,000円(税別) / 52,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 48,000円(税別) / 52,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 72,000円(税別) / 79,200円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 53,000円(税別) / 58,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 106,000円(税別) / 116,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 159,000円(税別) / 174,900円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 29,000円(税別) / 31,900円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/20 マイクロ波による加熱の基礎と応用および安全対策 東京都 会場
2024/11/27 パウダー化粧品の処方設計のポイントと粉体物性の機器評価方法 オンライン
2024/11/27 粉体プロセスにおける付着・固結・滞留・ 閉塞・リークなどのトラブル実例と対処 オンライン
2024/11/28 乳化重合・懸濁重合の基礎、反応機構と装置設計、重合プロセスの機能化 オンライン
2024/11/28 金属・セラミックス粉末の成形・焼結プロセスのメカニズムとその応用 オンライン
2024/11/28 スプレードライ (噴霧乾燥) の基本原理、運転管理と実用総合知識 オンライン
2024/11/28 粒子の分散安定化と塗布・乾燥における課題、添加剤による解決策 オンライン
2024/12/3 粉体プロセスにおける付着・固結・滞留・ 閉塞・リークなどのトラブル実例と対処 オンライン
2024/12/5 造粒・打錠・コーティング製造技術とスケールアップ/打錠障害・品質異変の防止・対策 東京都 会場・オンライン
2024/12/11 微粒子の分散・凝縮メカニズム、安定化、評価 オンライン
2024/12/11 粒子と適用系に応じた分散剤の選び方と配合設計技術 オンライン
2024/12/11 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2024/12/12 高品質スラリー調製のための分散技術とその安定化、評価方法 オンライン
2024/12/13 乳化重合・懸濁重合の基礎、反応機構と装置設計、重合プロセスの機能化 オンライン
2024/12/16 分散剤の作用機構と種類・特徴およびナノ分散 オンライン
2024/12/19 高剪断成形加工法の基礎と新規材料創出への応用 オンライン
2024/12/19 乳化・分散・攪拌の基礎と操作およびスケールアップ評価 オンライン
2024/12/19 ナノ粒子・ナノカーボンへの表面グラフト化による機能付与及び分散性制御 オンライン
2024/12/19 造粒・打錠・コーティング製造技術とスケールアップ/打錠障害・品質異変の防止・対策 オンライン
2024/12/20 フィラーの最密充填と表面処理技術 オンライン