技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善

マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善

~■セルロースの結晶構造とマーセル化の判別 / 天然繊維複合材料の力学特性 (引張特性/衝撃特性) の改善~
オンライン 開催

視聴期間は2024年6月4日〜17日を予定しております。
お申し込みは2024年6月4日まで承ります。

概要

本セミナーでは、天然繊維の力学的特性向上へのキーテクノロジー「マーセル化処理法」について基礎から解説し、マーセル化天然繊維を用いた複合材料の作製方法や特性改善について詳解いたします。

開催日

  • 2024年6月4日(火) 13時00分 2024年6月17日(月) 16時30分

修得知識

  • マーセル化処理法の基礎
  • マーセル化天然繊維を用いた複合材料の作製方法、特性改善

プログラム

 天然繊維にマーセル化処理を施すと力学特性が改善され、樹脂と複合化してもその特性が維持される。本講座では、以上のマーセル化天然繊維の長所・短所を述べるとともに、その長所を生かした複合材料の特性発現事例を紹介する。
 マーセル化は、天然繊維にしばしば用いられる表面処理 (低濃度アルカリ処理) と異なり、繊維自体の特性を変える処理法である。この処理により、天然繊維の短所の一つである低ひずみ破断、いわゆる脆性が改善される。さらに、マーセル化天然繊維を用いた複合材料を作製することにより、未処理繊維を用いた複合材料を大きく上回る靭性が発現される。
 本講座を通して、このような天然繊維のマーセル化処理法の習得が可能になり、加えてこれを用いた複合材料の作製方法や特性改善に関する知識を得ることができる。

  1. マーセル化とは
    1. マーセル化を取り上げた研究の動向について
    2. 低濃度アルカリ処理とのちがい
  2. セルロースの結晶構造とマーセル化の判別
    1. セルロース結晶の構造変化
    2. X線回折によるマーセル化の判別
      • X線回折線図
      • 結晶構造転移率
      • 結晶化度
  3. マーセル化天然繊維の引張性質
    1. 単繊維の引張特性
      • 引張強度
      • 破断ひずみなど
    2. 撚糸の引張特性
      • 引張強度
      • 破断ひずみなど
  4. マーセル化天然繊維を用いた複合材料の力学特性
    1. 引張特性
      • ヤング率
      • 引張強度
      • 破断ひずみなど
    2. 衝撃特性
      • 衝撃吸収エネルギー
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 32,400円 (税別) / 35,640円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 32,400円(税別) / 35,640円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2024年6月4日〜17日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/20 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/6/21 熱分析入門 オンライン
2024/6/21 エポキシ樹脂の耐熱性向上と機能性両立への分子デザイン設計および用途展開における最新動向 オンライン
2024/6/21 ゴム・高分子材料のトライボロジー特性と接触面の観察および評価方法 オンライン
2024/6/21 アニオン重合の基礎知識と高分子の精密制御 オンライン
2024/6/21 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2024/6/24 粘着剤の基礎知識と評価法 オンライン
2024/6/25 フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向 オンライン
2024/6/25 高分子の粘弾性挙動と時間-温度換算則の活用事例 オンライン
2024/6/27 フィルム製膜における延伸・配向制御、その評価と応用 オンライン
2024/6/27 プラスチックの力学特性と評価方法および複合化による改善手法 オンライン
2024/6/27 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ 東京都 オンライン
2024/6/27 粘弾性挙動によるプラスチック成形品の残留応力の発生と解放のメカニズム オンライン
2024/6/27 高周波用基板材料に求められる特性と材料設計・低誘電損失化 オンライン
2024/6/27 ポリウレタンの基礎とアミン触媒の構造および開発動向 オンライン
2024/6/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/6/28 ポリイミド入門講座 オンライン
2024/7/2 ポリマー合成の自動化とプロセス分析 オンライン
2024/7/3 粘着剤の基礎知識と評価法 オンライン
2024/7/4 樹脂用添加剤におけるブリードアウト・ブルーム現象の発生機構と その制御・対策 オンライン