技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

衝撃工学の基礎とJIS規格に対応した衝撃変形試験および衝撃設計への応用

耐衝撃設計に役立てるための

衝撃工学の基礎とJIS規格に対応した衝撃変形試験および衝撃設計への応用

東京都 開催 会場・オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は、2024年5月29日〜6月4日を予定しております。
  • ライブ配信を受講しない場合は、「アーカイブ配信」をご選択ください。

概要

本セミナーでは、衝撃工学の基礎、衝撃問題における実験技術、材料強度のひずみ速度依存性、耐衝撃設計の基礎的な考え方について、豊富な経験に基づき分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2024年5月22日(水) 10時00分 16時30分

受講対象者

  • 衝撃問題を取り扱う必要がある技術者
  • 強度設計に衝撃工学を応用したい方
    • 自動車
    • 航空機
    • 精密機器
    • 機械材料 (鉄鋼、アルミニウム) 等
  • 材料・構造体の衝撃変形試験方法 (スプリット・ホプキンソン棒法) を学びたい方

修得知識

  • 衝撃工学の基礎
  • 衝撃問題における実験技術
    • 応力波測定方法
    • スプリット・ホプキンソン棒法
  • 基本的な材料強度のひずみ速度依存性 (変形速度の増加に伴う応力の増減)
  • 耐衝撃設計の基礎的な考え方

プログラム

 衝撃工学は身近に存在する衝突 (自動車、航空機など輸送機器) 、落下 (携帯などの電子デバイス) のような実現象問題を解明する上で必要不可欠な分野ですが、市販の試験装置で簡便に評価できない、衝撃工学を解説した参考書が非常に少ない、具体的にどうやって実験すれば良いかわからない、等々の理由から難しい学問という印象を持たれてしまいます。しかし、衝撃工学の正しい知識は、現実的かつ安全性を考慮した構造物の強度設計 (耐衝撃設計) に大きく役立つことは間違いありません。
 本セミナーは、力学、材料力学、機械材料学を使って衝撃工学を学ぶ初学的な位置付けで、基礎を重視した内容です。衝撃工学で重要となる応力波の概念、材料の変形挙動を表す材料構成式、材料学的な視点からの基礎理論 (金属材料における転位運動の熱活性化理論) 、衝撃変形時の応力 – ひずみ関係の計測方法、特に衝撃変形を取り扱うJISZ2205:2019 (スプリット・ホプキンソン棒法を用いた高変形速度試験方法) について詳細を扱います。また、有限要素解析、耐衝撃設計に活かすためのケーススタディーとして、高分子材料や発泡構造体、CFRPに触れて、実用的な衝撃工学の知識とその応用として耐衝撃設計へのアプローチを説明します。

  1. はじめに〜耐衝撃設計の必要性〜
  2. 衝撃工学の基礎知識
    1. 材料力学の教科書における衝撃問題
    2. 応力波伝播の基礎知識
    3. 応力波伝播による弾性変形
    4. 応力波の入射、透過、反射
    5. 応力波の伝播問題に関するケーススタディー
    6. 応力 – ひずみ関係 (材料構成式)
    7. ひずみ速度依存性
    8. 転位運動の熱活性化理論
  3. 衝撃変形における材料・構造体の応力 – ひずみ関係の計測方法
    1. 衝撃試験計測で落ち入りやすいミス
    2. 一般的な衝撃試験の計測手法 (ひずみゲージによる測定)
    3. 高速度カメラを使用した衝撃現象の観察
    4. 代表的な衝撃試験方法
      1. スプリット・ホプキンソン棒法
      2. ワンバー法
      3. 落錘試験
      4. その他
  4. JIS規格に対応した衝撃変形試験方法:スプリット・ホプキンソン棒法
    1. 概略
    2. 理論
    3. 圧縮試験
    4. 引張試験
    5. 曲げ試験
    6. 評価方法と精度保証
  5. 衝撃における有限要素解析
    1. 衝撃問題における有限要素解析
    2. 陽解法を使った解析
    3. 材料構成式の重要性
    4. 材料構成式の決定方法
    5. 耐衝撃設計における有限要素解析の利便性
  6. ケーススタディー〜耐衝撃設計への応用〜
    1. 鉄鋼材料、アルミニウム合金の衝撃変形特性 (熱活性化理論も含めて)
    2. 高分子材料の衝撃変形特性
    3. 発泡構造体の衝撃緩衝・吸収エネルギー評価とその応用
    4. 衝撃緩衝・吸収特性評価における注意
    5. 耐衝撃設計の考え方一例
    6. CFRPの衝撃3点曲げ試験
    7. 衝突現象における耐衝撃設計 (例:火山防災)
    8. その他

受講者の声

  • 衝撃を式で現せることを知ることができ、とても有意義でした。また、実験評価が欠かせないことは大変参考になりました。
  • セラミック材の強度評価の知見がほとんど無かったため、実践的な強度評価手法を学ぶことができ、非常に有意義なセミナーでした。
  • 説明の構成がとても分かりやすかった。世間一般に知られていないノウハウの部分を紹介していただいたのが勉強になった。研究の中で何が課題となっていて難しい部分なのか説明があり参考になった。
  • 基本となる応用波、材料精成式、またその影響などの理解が進みました。衝撃の基礎的な考え方を学べたので設計に入れたみたい。
  • 衝撃力の考え方を学ぶことでき、勉強になりました。より具体的な設計事例の紹介があればもっと聞きたかった。

講師

  • 山田 浩之
    防衛大学校 システム工学群 機械工学科
    准教授

会場

TH企画 セミナールーム
東京都 港区 芝4丁目5-11 芝プラザビル 5F
TH企画 セミナールームの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)

複数名同時申込割引について

複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。

  • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
  • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
  • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)

テキスト送付に係る配送料

ライブ配信・アーカイブ配信受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料 1,100円(税別) / 1,210円(税込) を頂戴します。

会場受講 / ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

会場受講、ライブ配信、アーカイブ配信のいずれかをご選択いただけます。

会場受講をご希望の場合

  • ライブ配信、アーカイブ配信のサービスは受けられません。
  • 翌営業日までに、請求書、受講票、会場までの地図を発送させていただきます。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • セミナー資料は、郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年5月29日〜6月4日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。