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リチウム二次電池の発火リスクと事故事例、対策

保管、廃棄、リサイクルにおける

リチウム二次電池の発火リスクと事故事例、対策

~発火のメカニズムから法規制、事故事例や対策まで~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、リチウムイオン電池リサイクルについて取り上げ、電池廃棄やリサイクルの法規制、処理技術、課題及び安全性、リサイクル戦略、ビジネスの動向について解説いたします。

開催日

  • 2024年1月25日(木) 10時30分 16時10分

受講対象者

  • リチウムイオン電池を使用する機器の設計に携わっている方
  • リチウムイオン電池及び使用機器の販売に携わっている方
  • リチウムイオン電池の処理で課題を抱えている方
  • 自動車メーカー、電池メーカー、素材メーカー、リサイクル事業者のEVおよびEVバッテリー関係の経営者、幹部、担当者等

修得知識

  • リチウムイオン電池の発火メカニズム
  • 安全な充電
  • 変形した電池の危険性
  • 保管時の注意事項
  • 消防法
  • 火災予防条例の規制
  • 消火方法、廃棄
  • 輸送規則概要
  • 蓄電池リサイクルに関連する法令の基礎知識
  • 蓄電池のリサイクルシステムと実績、処理工程の基礎知識
  • リサイクル技術の基礎知識
  • 市場で起こる発火事故や課題
    特にリチウムイオン電池の登場によって増加した蓄電池関連製品の事故状況や課題について
  • リチウムイオン電池が発火に至るメカニズムとリスク
  • 発火に備えるための一般的な安全対策

プログラム

第1部 リチウムイオン電池の安全な取り扱いと廃棄

(2024年1月25日 10:30〜11:30)

 リチウムイオン電池には、多くの誤った情報があふれています。溶解液には灯油のような可燃物が使われており、誤った取り扱いは発熱にとどまらず、時には発火することもあります。事故を起こさないリチウムイオンバッテリーの取り扱い方法や保管方法をお伝えするとともに、異常な状態の判断や発火も含む異常事態への対応方法、産業廃棄物・危険物としての適切な廃棄方法を紹介します

  1. リチウムイオン電池は何故燃える?
  2. リチウムイオン電池発火 (再現実験)
  3. リチウムイオン電池のしくみ
  4. 発火までのプロセス
  5. 安全な充電のために
  6. 内部短絡とは?
  7. 内部短絡での発火プロセス
  8. 変形したバッテリーは危険
  9. 安全な充電のために
  10. 保管方法
  11. 水ぬれ、液漏れの意外な危険
  12. リチウムイオン電池のトラッキング発火
  13. (大量のリチウムイオン電池を保管は、消防法、火災予防条例の規制対象)
  14. リチウムイオン電池の消防法上の位置づけ
  15. 消火方法
  16. 航空機内での消化方法を紹介
  17. (リチウムイオン電池を塩水処理について)
  18. バッテリーの塩水処理の危険性
  19. 使用済リチウムイオン電池の廃棄
  20. バッテリーの廃棄 (JBRCの回収スキーム紹介)
  21. JBRCスキームで回収できないもの
  22. 輸送規則 (国連危険物輸送勧告)
  23. 危険物の国際輸送規則に関係する機関
  24. 危険物リスト
  25. 特別規定と包装基準
    • 質疑応答

第2部 蓄電池のリサイクル・廃棄の現状と課題

(2024年1月25日 12:30〜14:30)

 リチウムイオン蓄電池の登場は新しい製品を誕生させ、蓄電池の用途を飛躍的に拡大させている。一方、多種多様な材質の使用や電解液の可燃性等の特徴から、市場での発火事故や課題も多く聞かれる。
 本講演では、従来蓄電池とリチウムイオン蓄電池を対比しながら、蓄電池の廃棄やリサイクルに関する法規制、処理中の発火事故やそこで見られる課題について解説する。

  1. 蓄電池の基礎
    1. 電池の原理
    2. 蓄電池の歴史
    3. 蓄電池の構造と反応式
  2. リサイクル関連法令
    1. リサイクル関連の法体系
    2. 廃掃法の概要
    3. 資源有効利用促進法の概要
    4. 個別リサイクル法の概要
  3. 蓄電池のリサイクル
    1. 蓄電池のリサイクルシステム
    2. 蓄電池の処理工程の概要
    3. 鉛蓄電池の処理
    4. アルカリ蓄電池の処理
    5. リチウムイオン蓄電池の処理
    6. 蓄電池の販売量と回収量
    7. LIBリサイクルの経済性
  4. リサイクル・リユース技術の開発状況
  5. 市場・現場の実態と課題
    1. 増加するLIB製品の発火事故
    2. NITEが公表する発火事故の状況
    3. リサイクル業者での発火事故
    4. 市町村における電池発火事故の状況
    5. 清掃工場における事故の実態
    6. 処理中に起こる発火事故の原因
    7. 消費者の処分に関する意識
    8. 市町村の処理方法の問題
    9. 制度の課題と今後
    • 質疑応答

第3部 リチウムイオン電池の火災事例から学ぶ発火リスクと安全対策

(2024年1月25日 14:40〜16:10)

 近年、リチウムイオン電池が日常の様々な用途で用いられるようになるに伴い、火災事例を見かけることも多くなりつつあります。発熱、発火、爆発といった事象はどうしても目につきやすく、過度に危険な印象を抱きがちですが、電池は今や私たちの生活には欠かせない存在です。
 本セミナーでは、適切な運用方法を考えるために必要な情報として、リチウムイオン電池の熱暴走や 一般的な安全対策について、実際の火災事例を交えながら解説していきます。

  1. リチウムイオン電池の火災事例と発火リスク
    1. リチウムイオン電池の熱暴走
    2. 小型リチウムイオン電池の火災事例
    3. 電池の大型化に伴うリスク
    4. 大型リチウムイオン電池の火災事例
      1. 車載用電池
      2. 定置用電池
  2. 電池発火に備える安全対策
    1. リチウムイオン電池に要求される安全性
    2. 階層ごとで考える安全対策
      1. セル
      2. モジュール
      3. パック
      4. 最終製品
      5. その他
    3. 安全性評価試験
      1. 代表的な試験分類
      2. 試験実施例
    • 質疑応答

講師

  • 竹田 和弘
    マクセル株式会社 エナジー事業本部 事業管理部
  • 鹿島 理
    株式会社GSユアサ 産業電池生産本部 産業電池製造部 品質管理グループ
    リーダー
  • 川邉 裕
    日本カーリット株式会社 生産本部 受託試験部 電池試験所

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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