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固体高分子材料の動的粘弾性測定入門講座

固体高分子材料の動的粘弾性測定入門講座

~チャートの見方・読み方から学ぶ動的粘弾性測定の活用法~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、熱分析・動的粘弾性測定の原理から測定条件の考え方・決め方、測定チャートの見方の基本、装置のメンテナンスまで、基本的な知識および実践の場で役立つノウハウを平易に解説いたします。

開催日

  • 2023年9月6日(水) 13時00分 17時00分

修得知識

  • 高分子の粘弾性挙動
  • 動的粘弾性測定 (装置) の原理
  • 高分子の分子構造と粘弾性挙動との関係とチャートの見方・読み方
  • より正確なデータを得るための測定上の注意点
  • より正確なデータを得るための装置の保守管理

プログラム

 動的粘弾性測定は、高分子材料のヤング率や粘性率、またはガラス転移温度などの物質固有の物性値を定量的に計測できることのみならず、高分子の分子運動や分子構造に関する情報を得ることができることから、ゴムやプラスチックまたは複合材料などの高分子材料の分析・試験・評価に欠かせない測定・分析手法として広く利用されています。
 本講では固体高分子材料の動的粘弾性測定について、基本原理を平易に解説するとともに、典型的な測定例を紹介しながら粘弾性測定チャートの見方のポイントを解説します。

  1. 動的粘弾性の概要
    1. 弾性と粘性
    2. 粘弾性挙動
    3. 変形モード
    4. 緩和の種類
  2. 動的粘弾性データ解析の基本
    1. 温度分散と周波数分散
    2. ガラス転移温度
    3. はずむゴムとはずまないゴム (tanδとは)
    4. 見かけの活性化エネルギー
    5. マスターカーブ
  3. 粘弾性特性に及ぼす分子構造の影響
    1. 高分子材料の力学的性質に影響を及ぼす因子
    2. 分子量の影響
    3. 架橋の影響
    4. 結晶形態と結晶度の影響
    5. 可塑化の影響
    6. 共重合の影響
    7. ポリマーブレンド
    8. 分子配向の影響
    9. 複合材料
    10. 熱硬化性樹脂
    11. 熱履歴の影響
    12. 湿度の影響
    13. 動的粘弾性測定によって得ることのできる知見
  4. 測定のノウハウ
    1. 変形モードの選択
    2. 試験片の準備
    3. 形状因子グラフ
    4. 試験片のチャッキング
    5. 測定条件の設定
  5. 粘弾性測定装置の保守管理
    1. 装置のチェック
    2. 装置校正 (キャリブレーション)
    3. 装置のメンテナンス

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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