技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

EV・HEVの熱マネジメント技術

EV・HEVの熱マネジメント技術

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、モータ、バッテリー、室内空調等、車両全体の熱システムのモデル化について解説いたします。

開催日

  • 2023年8月3日(木) 11時15分 16時00分

受講対象者

  • 車載電子製品の開発者
  • モビリティにおける熱システム・コンポーネント開発に従事されている設計・テスト・シミュレーションエンジニア
  • 社内での開発DX・プロセス改革の担当者
  • 熱マネジメントシミュレーションの導入を検討している方
  • 電動車の熱マネジメントシミュレーションを担当している方
  • 電動車の部品企画、設計やシミュレーションに従事している方

修得知識

  • 担当製品が車両でどのように使われるのかを意識した設計の考え方
  • 将来車両開発における車両熱マネジメント技術の位置づけ、技術開発のための切り口
  • 開発を進めるための実践的なアプローチ手法
  • EV熱マネジメント技術と最新シミュレーション・モデル化、進化の方向性
  • 先行している欧米での車両全体の熱マネジメントシミュレーション活用のポイント
  • 制御+1D-CAEの連携解析方法
  • 製品設計における車両モデルを活用した電費性能と製品の最適設計方法
  • 建機・農機での熱マネジメントシミュレーション活用方法のポイント

プログラム

第1部 車載サーマルマネジメントシステムにおける車載電子製品の放熱技術とその課題

(2023年8月3日 11:15〜12:45)

 車両の電動化と自動運転技術開発にの進展に伴い、車両のエネルギーマネジメントが重要になっています。特にバッテリー、パワートレインならびに空調の冷却を含めた温度管理のための熱マネジメントが注目されています。
 本講座では、インバータを含む各種電子機器の放熱設計とそれに関連する実装技術について紹介します。特にインバータの小型軽量化は電費に直結するため、強く求められています。各事例を通して小型軽量化を実現する放熱設計について説明いたします。製品設計では、個別最適ではなく全体最適化を意識した開発が必要です。

  1. CASE 時代に求められるカーエレクトロニクス
    1. クルマ社会を取り巻く課題
    2. 電子プラットフォーム設計
    3. 環境 (CO2 排出規制対応)
    4. 安全 (自動運転技術)
  2. EV・HEV における熱マネジメントシステム
    1. 内燃機関をベースとしたエネルギーマネジメント
    2. xEV に対応するサーマルマネジメント
  3. 車載電子製品への要求と熱・実装技術
    1. 車載電子制御システムの増加と製品の搭載環境
    2. 車両の付加価値向上と製品小型化の背景
    3. 信頼性向上と放熱を中心とした熱マネジメント
  4. 電子製品の熱マネジメントの考え方
    1. 熱伝達、熱分離及び耐熱設計
    2. (接触) 熱抵抗とそのモデル
    3. 低熱抵抗化の考え方
  5. 電子製品の放熱・実装設計技術
    1. IC 設計における熱マネジメント
    2. プリント配線板ECU における熱マネジメント
    3. 実装部品の放熱設計
    4. 各ECU の放熱設計とTIM の使いこなし
    5. 機電一体製品の放熱設計
    6. 熱抵抗計測の効果と温度計測上の注意点
  6. インバータにおける放熱・実装技術
    1. パワーデバイス・モジュールの放熱構造
    2. インバータの放熱構造の事例
  7. 将来動向
    1. インバータの動向
    2. 軽量化への取組み
    3. 実装技術の考え方と車載子電子製品開発への取組み
    • 質疑応答

第2部 車両電動化における車両熱マネジメントシミュレーションおよびモデル化技術

(2023年8月3日 13:45〜14:45)

 電動化およびソフトウェアデファインドビークルに代表される新たなモビリティ進化に対して、差別化技術の一つと考えられる「車両熱マネジメント技術」。この技術を如何に効率的にかつユニークな製品としてに作り上げていくか、といった趣旨の元、そのためのモデル化・シミュレーション手法を中心にお話を進めさせて頂きます。車両エネルギー・熱マネジメントに関する基礎研究・部門横断プロジェクトやEV熱システムの量産開発の経験に基づく、より現場開発に近い実践的なアプローチをご紹介します。さらに、車両熱マネジメント技術とシミュレーション技術の両面から、技術進化の方向性についても言及いたします。

  1. 車両熱マネジメント
    1. なぜ車両熱マネを始めたのか?
    2. 熱マネジメント意義
    3. 車両タイプと熱マネジメント目的
  2. EV熱マネジメント
    1. EV熱マネジメント価値
    2. 統合熱マネと個別熱マネ
    3. バッテリ冷却システム・冷却方式
    4. 将来技術トレンド
  3. 車両電動化による開発課題とモデル化手法
    1. 車両電動化開発課題
    2. 将来モビリティとシミュレーション技術
    3. 電動化を勝ち抜くモデル化技術
  4. モデルベース 熱マネジメント開発
    1. 熱マネジメント開発アプローチ
    2. シミュレーション技術と適用事例
    3. 将来シミュレーショントレンド
  5. 終わりに
    • 質疑応答

第3部 電動車の熱エネルギーマネージメントシミュレーション事例

(2023年8月3日 15:00〜16:00)

 電動車部品開発において製品単体の性能向上ではなく、電動車搭載時の電動車全体としての電費性能向上評価ニーズが高まっており、先行企業は試行錯誤して進めている状況です。そして、電動車両として熱マネジメントの対象範囲もモータ、インバータ、バッテリー、室内空調、熱交換機含む車両全体となり、制御とハードの協調設計は更に複雑さを増しています。更に、電費改善と室内快適性を維持する高度なアクティブ熱マネジメントも課題として出てきています。この電動化の流れは、建機・農機においても波及して急激に立ち上がっており、早期の熱マネジメントシミュレーション技術構築が喫緊の課題となっています。
 そこで、本講演では欧米・中国での電動車開発で評価・活用されている熱マネジメント1D-CAEツール「KULI」を用いた、制御とハードの連携解析、車両モデルを活用した製品設計、建機での熱マネジメントシステム構築事例をご紹介いたします。

  1. イントロダクション
    1. 電動車開発における熱エネルギーマネジメントシミュレーションの現状と課題
    2. 当社及び開発元のMAGNA社の紹介
    3. 熱マネジメントシミュレーション「KULI」の紹介
  2. KULIでの電動車ベンチマークシミュレーション比較事例
    • Jaguar i-Pace vs Tesla Model Y
  3. 制御解析ツール「simulink」と「KULI」の連携解析事例
  4. 欧米での「KULI」の電動車両モデルを活用した製品開発事例
    • 内装材
    • ウインドウフィルム etc.
  5. 欧州での建機・農機における「KULI」熱マネジメントシミュレーション活用事例
    • 質疑応答

講師

  • 南 克哉
    アンシス・ジャパン株式会社 技術部
    シニアテクニカルアカウントマネージャー
  • 交易場 真
    株式会社 中央図研 技術部 CAEソリューション課
    マネジャー

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/9 EVにおける車載機器の熱対策 オンライン
2024/4/11 TIM (サーマルインターフェイスマテリアル) の特性、開発動向と熱設計への適用技術 オンライン
2024/4/16 自動車のEV化とプラスチックの電磁波シールドめっき オンライン
2024/4/18 水素エネルギーとモビリティ オンライン
2024/4/19 車載半導体の最新技術と今後の動向 オンライン
2024/4/19 熱伝導率の基礎と測定方法・測定事例 オンライン
2024/4/23 自動運転車の商業化への道筋 東京都 会場・オンライン
2024/4/24 熱対策 オンライン
2024/4/25 伝熱の基礎と計算方法および温度計測とその留意点 オンライン
2024/4/25 空飛ぶクルマの市場動向と社会実装委向けた研究開発 オンライン
2024/4/26 自動車の電動化に向けた半導体封止樹脂の設計と評価 オンライン
2024/4/30 熱伝導率の基礎と測定方法・測定事例 オンライン
2024/5/8 自動車の電動化に向けた半導体封止樹脂の設計と評価 オンライン
2024/5/8 空飛ぶクルマの市場動向と社会実装委向けた研究開発 オンライン
2024/5/14 人間-機械 (自動車) インターフェイス製品の人間工学の考え方とその評価 オンライン
2024/5/14 SRモータの基礎とEV実用化への最新動向 オンライン
2024/5/16 xEVにおける車載電子製品のサーマルマネジメント 東京都 会場・オンライン
2024/5/30 自動車産業のサプライチェーンと業界動向 オンライン
2024/5/31 車載半導体の最新技術と今後の動向 オンライン
2024/6/7 自動車産業のサプライチェーンと業界動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/1/31 車室内空間の快適性向上と最適設計技術
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢) [書籍 + PDF版]
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢)
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題) [書籍 + PDF版]
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題)
2022/6/30 自動運転車に向けた電子機器・部品の開発と制御技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍版)
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍+PDF版)
2022/4/15 2022年版 スマートモビリティ市場の実態と将来展望
2022/2/4 世界のxEV、車載用LIB・LIB材料 最新業界レポート
2021/9/30 自動車室内の静粛性向上と、防音・防振技術、材料の開発
2021/7/30 電子機器の放熱・冷却技術と部材の開発
2021/4/13 GAFA+Mの自動運転車開発最前線
2021/1/31 次世代EV/HEV用モータの高出力化と関連材料の開発
2020/12/25 次世代自動車の熱マネジメント
2019/12/13 2020年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2019/2/28 伝熱工学の基礎と熱物性測定・熱対策事例集
2019/1/31 センサフュージョン技術の開発と応用事例
2018/12/14 2019年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望