技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチックの難燃化メカニズムと難燃剤選定・配合のコツ

プラスチックの難燃化メカニズムと難燃剤選定・配合のコツ

~国内で購入可能なほぼ全ての難燃剤の特徴や難燃処方例を紹介 / 難燃剤を知り尽くすための、使いこなすための基礎講座~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、プラスチックの燃焼機構や難燃性試験方法、難燃剤の難燃メカニズムといった基礎から各種難燃剤の配合・処方ノウハウまで、高分子材料における難燃剤の活用方法を解説いたします。

開催日

  • 2023年8月3日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • これから難燃剤を取り扱う方
  • 要求される難燃性能に適切な難燃剤を選定する検討を行っている方
  • 新しい難燃システム (難燃剤組成・分子設計) の開発者、研究者、技術者

修得知識

  • プラスチックの燃焼メカニズム
  • 主要な各難燃剤の難燃メカニズム
  • 主要な難燃試験法
  • 国内で市販されているほぼ全ての難燃剤の特徴、難燃処方例など
  • 難燃剤配合処方の基礎知識・ノウハウ
  • 新規難燃剤の開発設計のヒント

プログラム

 本セミナーでは、プラスチックの難燃化に取り組む研究開発担当者や難燃剤の研究開発を手掛ける技術者に向けて、プラスチックの燃焼メカニズムや難燃剤の活用方法について解説する。特に、プログラム3の「市販難燃剤のプラスチックへの難燃化活用事例」の解説に時間を割く予定である。ここでは国内で購入可能なほぼ全ての難燃剤について、その特徴や難燃メカニズム、また活用事例等を紹介する。

  1. 難燃材料が必要とされる背景
    1. 火災の原因分析、火災の例
    2. 火災の3要素
    3. 火災の被害を最小限にするためには、難燃剤の効果
  2. プラスチックはなぜ燃える?
    1. 燃えるメカニズム
      1. ロウソクの例
      2. プラスチックの例
    2. 分解ガスの燃焼反応
  3. プラスチックを燃えにくくするには
    1. 難燃性試験方法
      1. UL94V試験
      2. 酸素指数試験
      3. コーンカロリー試験
    2. 各難燃剤の難燃メカニズム
      1. リン系難燃剤 (固相リン炭化断熱層形成 – 難燃効果の例)
      2. 臭素系難燃剤 (気相ラジカル補足 – 難燃効果の例)
      3. 金属水酸化物系難燃剤 (固相吸熱 – 難燃効果の例)
      4. スルホン酸塩/シリコーン系難燃剤 (固相樹脂架橋炭化断熱層形成 – 難燃効果の例)
    3. 各難燃剤の特徴まとめ
    4. 各樹脂への難燃剤適応例と課題
  4. 市販難燃剤のプラスチックへの難燃化活用事例
    1. リン酸アミン塩系難燃剤 7社15グレード
      1. リン酸アミン塩
      2. リン酸アミン・金属複合塩
    2. リン酸アミン塩系複合難燃剤 7社12グレード
    3. リン酸エステル系難燃剤 2社10グレード
      1. エンプラ向けリン酸エステル
      2. ポリオレフィン向けリン酸エステル
    4. その他リン系難燃剤 9社17グレード
      1. ホスファゼン誘導体
      2. ホスフィン酸 (ホスフィネート) 誘導体
      3. ホスフォン酸 (ホスフォネート) 誘導体
      4. 赤燐
      5. その他 有機リン系、リン・窒素系
    5. ポリマー型リン系難燃剤 1社3グレード
      1. ポリホスホネート、ポリホスホネート/カーボネート
    6. 窒素系難燃剤 7社15グレード
      1. メラミンシアヌレート、イソシアヌール酸誘導体
      2. トリアジン/ピペラジン ポリマー型
      3. NOR型、その他
    7. 金属水酸化物系難燃剤 9社87グレード
      1. 水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム
    8. 金属酸化物系難燃剤 5社16グレード
      1. ホウ酸亜鉛
      2. 水酸化スズ酸亜鉛、スズ酸亜鉛
      3. 無機コア材 (例タルク) /モリブデン酸塩被覆
    9. ナノクレイ系難燃剤 2社7グレード
    10. セピオライト系難燃剤 1社 (メーカー技術資料なし)
    11. シリコーン系、有機スルホン酸塩系難燃剤 4社8グレード
      1. シリコーン系難燃剤
      2. 有機スルホン酸塩系難燃剤
    12. その他難燃剤 2社2グレード
      1. 膨張黒鉛
      2. リン酸アミドエステル
  5. 各難燃剤の問合せ先
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,700円 (税別) / 38,170円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,700円(税別) / 38,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/31 フォトレジスト材料の基本的な構成構造、材料設計および高感度化 オンライン
2025/1/31 半導体封止材用エポキシ樹脂の種類と特性および解析方法 オンライン
2025/1/31 ゾル-ゲル法の基礎と材料合成、(新規) 材料開発で活用するための実用的な総合知識 オンライン
2025/1/31 高分子へのフィラーのコンパウンド技術の基礎と応用 オンライン
2025/1/31 ゲル化剤の基礎知識およびゲル化手法・分子設計のポイント オンライン
2025/1/31 結晶性高分子の材料設計・改良・加工性向上に必要な基礎知識 オンライン
2025/2/3 材料開発にレオロジーを活用するための考え方と実践 オンライン
2025/2/3 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーが求められる次世代自動車とプラスチック オンライン
2025/2/5 脱炭素と循環型経済社会の実現に向けたプラスチックリサイクルの課題と展望 オンライン
2025/2/6 エポキシ樹脂 2日間総合セミナー オンライン
2025/2/7 バイオマス由来モノマーの開発と応用事例 オンライン
2025/2/7 プラスチック射出成形過程の可視化とソリ変形予測技術 オンライン
2025/2/7 カーボンニュートラル時代のプラスチック入門 オンライン
2025/2/7 高分子材料の相溶性・相分離現象の基礎と相容化剤を用いたポリマーブレンド材料およびマテリアルリサイクルへの応用 東京都 会場
2025/2/12 防振ゴムの劣化メカニズムと耐久性試験・寿命予測 オンライン
2025/2/12 プラスチック加飾技術の最新動向と環境負荷低減に向けた展望 オンライン
2025/2/12 プラスチック材料・製品の耐久性向上、劣化度評価、寿命予測 オンライン
2025/2/13 高分子の (黄変・ピンク変など) 変色・劣化の発生メカニズム、変色箇所の評価、その対策 オンライン
2025/2/13 ポリイミドの基礎・合成・材料設計のポイントおよび応用展開 オンライン
2025/2/13 ゴム材料の分析手法および劣化現象とその分析 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価