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ペロブスカイト太陽電池・光電変換材料の高効率化・高耐久性化と今後の展望

ペロブスカイト太陽電池・光電変換材料の高効率化・高耐久性化と今後の展望

~基礎的な事柄から劣化抑制対策 / 塗布条件の最適化、太陽電池セルの封止 / 鉛フリーペロブスカイト太陽電池 / 出来上がったセルの評価方法~
オンライン 開催

このセミナーは2023年2月に開催したセミナーのオンラインセミナー:オンデマンド配信です。
オンラインセミナーは、お申し込み日より10営業日間、動画をご視聴いただけます。
お申込は、2023年6月29日まで受け付けいたします。
(収録日:2023年2月22日 ※映像時間:約2時間58分)

概要

本セミナーでは、材料化学を中心にペロブスカイト太陽電池について、基礎から研究開発の最前線と、将来展望について解説いたします。

開催日

  • 2023年6月29日(木) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 高効率、高耐久性、ペロブスカイト太陽電池の作製方法ノウハウ
  • ペロブスカイト太陽電池のこれまでの技術動向

プログラム

 本講座では、ペロブスカイト太陽電池の作製方法について、基礎的な事柄から劣化抑制対策などの詳細まで、特に逆型構造 (ガラス/電極/P型層/Perovskite/N型層/電極) について具体的に解説します。さらに、鉛の代わりにスズを用いた鉛フリーペロブスカイト太陽電池についても解説します。
 また、出来上がったセルの評価方法について、ペロブスカイト太陽電池がイオン導電性も示す半導体である点に着目しつつ、測定の注意点などの基礎的な事から始めて、ヒステリシス特性の取り扱いやセル特性の解析など、発展的な内容までご説明します。
 最後に、実用化へ向けた課題や他の太陽電池では真似できない特徴、ペロブスカイト太陽電池のタンデム化などをご紹介します。

  1. 有機無機ハイブリッド型ペロブスカイト太陽電池の基礎
    1. これまでの展開と現状について
    2. これまでの有機系太陽電池との比較
    3. ペロブスカイト太陽電池の基本構造・動作原理
    4. ペロブスカイト層以外の各機能層の役割・種類・特徴
      1. 透明電極
        • ITO
        • FTOなど
      2. ホール選択・輸送層
        • PEDOT:PSS
        • NiOx
        • その他ポリマー材料等
      3. 電子選択・輸送層
        • PCBM
        • ICBA
        • AZO
        • その他有機材料等
      4. 対向電極
        • Ag
        • ITOなど
      5. 添加物やその他の極薄膜層の役割
  2. 低温・溶液プロセスを用いたペロブスカイト太陽電池の作製ノウハウ
    1. 低温・溶液プロセスを用いた作製方法の特徴
    2. 作製の各工程に用いる部材や装置・環境について
    3. 基板材料の選択・パターニングから前処理まで
    4. ペロブスカイト太陽電池材料の純度や精製について
    5. 塗布条件 (スピンコート) の最適化について
    6. ペロブスカイト結晶成長の最適化について
    7. その他機能層の塗布条件の最適化について
    8. 太陽電池セルの封止について
    9. 測定用端子の処理について
  3. ペロブスカイト太陽電池の評価方法
    1. 光電変換特性の評価方法・注意点
    2. Morphology、膜厚、結晶構造と性能の相関関係
    3. 電流 – 電圧曲線に現れるヒステリシス特性について
    4. 長期安定性の評価について
      1. 太陽電池を最高出力状態に保つ技術 (MPPT) について
      2. MPPT条件下のペロブスカイト太陽電池の振る舞い
      3. 屋外での耐久性評価
    5. イオン導電性の影響について
  4. ペロブスカイト太陽電池の性能とその向上技術
    1. 変換効率
    2. 耐久性
  5. ペロブスカイト太陽電池に関する直近の話題や今後の課題について
    1. 環境光発電への応用
      • 室内光発電
      • IoT機器の電源
    2. タンデム化による効率30%を超える太陽電池への応用
    3. 鉛フリーペロブスカイト太陽電池
    • 質疑応答

講師

  • 白井 康裕
    国立研究開発法人物質・材料研究機構 エネルギー・環境材料研究センター 電池材料分野 太陽光発電材料グループ
    主幹研究員

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
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  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

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本セミナーは終了いたしました。

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