技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

固体NMR法の基礎と測定・解析ノウハウ

固体NMR法の基礎と測定・解析ノウハウ

~測定時の注意事項とスペクトルの見方、高分子材料の解析~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、 NMR の基礎から解説し、緩和時間の種類と測定のポイント、緩和時間から得られる情報と緩和曲線の解析方法を詳解いたします。

開催日

  • 2022年12月8日(木) 10時00分 16時00分

受講対象者

  • 複合材料の構造評価に関連する技術者
  • NMRに関連する技術者
  • 企業において依頼測定をする実務者

修得知識

  • 溶液NMR法の基礎原理
  • 測定、設定するパラメータの意味
  • 溶液NMRスペクトルと固体NMRスペクトルの違い
  • 固体NMR法の理論的な基礎
  • 固体NMR法の測定時の注意点
  • 固体NMR法におけるパラメータの設定法
  • 固体NMRの応用 (ポリマーブレンドの相溶性解析を中心にしたモルフォロジー解析)

プログラム

 核磁気共鳴法 (NMR法) は、今日では誰でも名前は知っていますが、測定されたスペクトルから物性との関連性を議論する、官能基を帰属するという流れを系統的に学習する機会は、大学においても少なくなってきているように思います。そこで、本講演では、主に固体NMR法がもつ特徴を理解し、分子レベルの磁気共鳴現象と物性との関連性に関して、基礎から応用まで、測定についての注意点や解析方法について学ぶことを目的とします。
 最初に、溶液1Hおよび13C NMR法の基礎原理と測定時の設定パラメータについて説明します。溶液NMRスペクトルの見方を理解し、帰属する簡単な流れについて説明した後、主に固体13C NMR法の基礎と測定法について講演します。溶液NMR法との違いと固体NMR法の特徴を理解し、固体NMRスペクトルの特徴や見方を学びます。応用面として、主に高分子材料の相溶性解析を中心としたモルフォロジー解析や、NMR法の特徴の1つである緩和時間から求める分子運動性解析について理解を深めていただきます。

  1. 溶液NMRの基礎と測定法
    1. NMRの原理、測定の基礎
      1. 核磁気共鳴の信号って何?
      2. チューニング、ロック、シム
      3. パルスの長さ、取り込み時間どうやって決める?
      4. FIDからスペクトルへ
    2. 化学シフトとスピン結合
    3. 試料調整の注意
    4. 溶液NMRスペクトルの帰属
  2. 固体高分解能13CNMR法の基礎、測定、特徴
    1. 溶液NMRとの違いって何?
    2. CPMAS?DPMAS?
    3. CPMASスペクトルを測定する
      1. チューニング、ロック、シム
      2. MAS角の調整
        1. oパルスとCPの調整
      3. CPの長さとMASの速さの設定とスペクトルに影響する数値
      4. 温度校正
    4. 緩和時間と1Hスピン拡散 (測定法と注意点)
    5. 固体NMRスペクトルの特徴と帰属
  3. 高分子・複合材料の解析例
    1. 高分子の溶液NMRスペクトル
    2. 高分子材料の固体13CNMR解析
      1. 相溶性解析
      2. 相溶性と分子運動、熱安定性、相互作用
      3. 結晶相のスペクトル分離
      4. 結晶相の構造変化、大きさ
      5. 結晶多形
      6. 静止状態とMAS状態の13CNMR解析
    3. 水溶性エポキシ樹脂の反応過程 (1HMASNMR)
  4. まとめ

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,400円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/6 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/1/7 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2025/1/8 高分子・ポリマー材料の合成、重合反応の基礎、プロセスと工業化・実用化の総合知識 オンライン
2025/1/10 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/15 高分子の劣化・変色メカニズムと対策技術、評価方法 オンライン
2025/1/15 高分子重合反応の基礎とモノマー・開始剤の選定、プロセス最適化 オンライン
2025/1/15 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と破壊メカニズムの解析 オンライン
2025/1/16 プラスチック・樹脂における耐衝撃性向上技術と衝撃特性解析 オンライン
2025/1/17 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2025/1/20 「ポリプロピレン」の材料としての基本的な構造、特性、その応用 オンライン
2025/1/20 化学反応型樹脂の硬化率・硬化挙動の測定・評価法 オンライン
2025/1/20 プラスチックのリサイクル促進に向けた材料設計・成形加工の技術と知識 オンライン
2025/1/21 UV硬化の基礎と硬化不良対策および影部の硬化 東京都 会場
2025/1/21 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基本特性と製造・加工技術および高機能化 オンライン
2025/1/21 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と破壊メカニズムの解析 オンライン
2025/1/21 高分子材料における結晶化・ガラス転移の基礎と評価 オンライン
2025/1/21 ポリウレタン樹脂原料の基礎と最新動向 オンライン
2025/1/22 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/24 プラスチック射出成形過程の可視化とソリ変形予測技術 オンライン
2025/1/24 材料開発にレオロジーを活用するための考え方と実践 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/9/30 NMRによる有機材料分析とその試料前処理、データ解釈