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水素製造・貯蔵に向けた材料、技術開発の動向と今後の展望

水素製造・貯蔵に向けた材料、技術開発の動向と今後の展望

オンライン 開催

概要

再生可能エネルギーの主力電源化の実現に向けて、水素の製造・貯蔵技術とその低コスト化が求められております。
本セミナーでは、水素製造・貯蔵の基礎や動向、コスト構造、低コスト化、水素貯蔵材料の種類や特徴、アンモニアによるエネルギー貯蔵・水素貯蔵・水素利用技術、今後の展望などについて詳しく解説いたします。

開催日

  • 2022年11月9日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 水素製造におけるコスト試算方法
  • 効率的な水素貯蔵材料の技術開発
  • アンモニアによるエネルギー貯蔵、水素貯蔵、水素利用に関する技術

プログラム

 2050年にカーボンニュートラルを実現するためには、「グリーン成長戦略」で示される、ありとあらゆる技術開発を着実に進めていく必要がある。その中でも、産業の根底を支える電力部門において、再生可能エネルギーの主力電源化を避けて通ることは出来ず、再エネの偏在性や変動性を補うために、広義の「水素」を効果的に利用する必要がある。
 水素は、様々なエネルギー源から製造可能や、燃やしてもCO2を排出しないなど、様々な場面でその長所のみが語られるが、一方で電力を用いて水素を製造した場合、1Nm3の水素を製造するために、現状、5kWhの電力を必要とする。すなわち、これは1Nm3の水素を20円のコストで製造するためにかけられる電力の単価が、4円/kWh以下であることを意味する。一方で、余剰電力に目を向けた場合、その設備稼働率が低すぎて、コストに占めるCAPEXが重くのしかかるコスト構造となっている。
 本セミナーでは、こうした水素製造や水素貯蔵のコスト構造をできるだけシンプルに示し、低コスト化に向けて注力すべき点を説明していきたい。

  1. 再生可能エネルギーの特徴と主力電源化への課題
    1. 再生可能エネルギーの特徴
    2. 再生可能エネルギーの平準化
  2. 水素製造技術の解説と低コスト化への考察
    1. 光触媒による水素の製造コスト
    2. 電解水素の製造コスト
    3. PVの余剰電力に目を向けた低コスト水素製造
    4. カーボンリサイクル技術とそのコスト構造
    5. 熱化学水素製造
    6. Naレドックス反応による低温熱化学水素製造
  3. 水素貯蔵技術の解説と各材料系の応用展望
    1. 現行のタンクによる水素貯蔵の問題点
    2. 有望なエネルギー (水素) キャリアとその課題
    3. 再エネの季節間変動対策と水素貯蔵技術
    4. 水素貯蔵材料における学術ミニマム
    5. 水素貯蔵材料の種類と特徴
    6. 水素貯蔵材料としてのアンモニア
    7. アンモニアの貯蔵技術
    8. 水素吸蔵合金を用いた水昇圧技術
    9. 水素吸蔵合金を用いた蓄熱技術
    • 質疑応答

講師

  • 市川 貴之
    広島大学 大学院 先進理工系科学研究科
    教授

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
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アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

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  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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