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撹拌、混合のメカニズムとスケールアップ、シミュレーションの活用

撹拌、混合のメカニズムとスケールアップ、シミュレーションの活用

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、撹拌機の基礎から解説し、撹拌機の選定・設計、撹拌に関連する計算、撹拌のスケールアップ、トラブル事例と対策について分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2022年10月28日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 撹拌に関連する技術者、研究開発者
    • 一般化学
    • 石油化学
    • ゴム・樹脂・接着剤
    • インク・塗料工業
    • 製紙
    • 食品
    • 医薬品
    • 化粧品 など
  • 撹拌装置を利用する技術者、研究者
  • 撹拌・撹拌装置に関連する技術者、設計者、開発者

修得知識

  • 流体の変形と分子拡散の関係
  • 乱流の物理的イメージ
  • コルモゴロフ理論
  • 乱流による物質混合の物理的イメージ
  • 乱流による物質混合時間
  • 乱流混合と化学反応
  • 最適な撹拌機の選定手順
  • 実務的な撹拌機のスケールアップ方法
  • CFDの基礎知識
  • 撹拌検討時におけるCAE (CFD) の適用方法
  • CFD結果の評価方法

プログラム

第1部 乱流による物質混合の基礎

(2022年10月28日 10:30〜12:10)

 乱流による物質混合のメカニズムの理解は、種々の計測結果の解釈や装置のスケールアップ等に対して多くの示唆を与えてくれます。また、CFDにおいて適切な乱流モデルを選択したり、モデルの適用可能範囲を考えたりするうえでも有用です。
 本講演では、流体中の物質混合の基礎、乱流の基礎、および乱流による物質混合のメカニズムについて解説します。

  1. 流体中の物質混合の基礎
    1. 混合とは何か?
    2. 分子拡散と流れ
    3. 流れによる流体の変形
    4. 流体の変形と分子拡散の関係
  2. 乱流の基礎
    1. 層流と乱流
    2. 乱流の発生
    3. いろいろな乱流
    4. 乱流と渦
    5. コルモゴロフ理論
  3. 乱流による物質混合のメカニズム
    1. 濃度変動のスケール分解
    2. 濃度変動のカスケード
    3. 濃度変動の最小スケール
    4. 乱流による物質混合時間
    5. 乱流混合と化学反応
    • 質疑応答

第2部 撹拌機の選定・設計とスケールアップ

(2022年10月28日 13:00〜14:40)

 撹拌について、多くの方々の関心は撹拌機のスケールアップといっても過言ではない。本講演では、そのスケールアップについて実務的な面から述べる。また、撹拌機を選定する上でのスケールアップの位置づけを知るために撹拌機の選定の手順の概要も述べる。

  1. 最適な撹拌機の選定・設計手順
    1. 撹拌条件の設定
    2. 撹拌翼形状の選定
    3. 翼径、回転数の決定
    4. 撹拌動力の決定
    5. 撹拌機 (ハード部) の設計
  2. 撹拌操作におけるスケールアップ
    1. 撹拌におけるスケールアップとは
    2. 撹拌機のスケールアップ 翼径の決定
    3. 撹拌機のスケールアップ 回転数の決定
    4. 実務におけるスケールアップ方法
    5. P/V一定のスケールアップの問題点
    6. スケールアップのための撹拌実験
    7. 各撹拌目的とスケールアップ
      1. 液一液系撹拌 相互可溶液の混合のスケールアップ
      2. 液一液系撹拌 分散目的のスケールアップ
      3. 固 – 液系撹拌 固体の浮遊状態のスケールアップ
      4. 固 – 液系撹拌 固体溶解のスケールアップ
      5. 気 – 液系撹拌 気液反応のスケールアップ
    • 質疑応答

第3部 撹拌検討におけるCFDの利用および運用方法について

(2022年10月28日 14:50〜16:30)

 化学・材料の研究開発・製造プロセスの検討において、撹拌工程は非常に重要なファクターです。近年、この撹拌工程を検討する際に、CAE (CFD) ツールを援用する事例が増えております。本講義では、撹拌工程に対するCFDの適用する際の進め方や考え方を説明します。

  1. CAEとは
  2. 撹拌検討におけるCAE (CFD) の位置づけ
  3. CAE (CFD) の計算手法について
  4. CFDの流れおよび注意点
    1. モデル作成
    2. 境界条件
    3. 解像度 (空間・時間)
    4. 計算
    5. 結果の評価
  5. 開発におけるCFDの運用の注意点
    1. トラブル対応
    2. 工業化、スケールアップ
    3. その他
  6. CFDの運用の発展
    1. 最適化
    2. RPA
    3. その他
    • 質疑応答

講師

  • 岩野 耕治
    名古屋大学 大学院 工学研究科
    助教
  • 寺尾 昭二
    攪拌技術コンサルタント
  • 山田 剛史
    株式会社ダイセル 生産本部 生産技術センター シミュレーショングループ
    主任研究員

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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