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撹拌装置の基礎と性能評価・スケールアップおよび数値流体力学の適用

撹拌装置の基礎と性能評価・スケールアップおよび数値流体力学の適用

~各種撹拌翼の種類や動力、混合、伝熱性能等の評価法とスケールアップについて解説 / 設計や製造現場で活用されている数値流体力学を用いた評価や適用性~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年9月12日〜22日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年9月12日まで承ります。

概要

本セミナーでは、撹拌における小型翼から大型翼に至る様々な撹拌翼の特徴や適用性、また撹拌所要動力や混合、伝熱特性、スケールアップに関する基礎的事項について解説いたします。

配信期間

  • 2025年9月12日(金) 10時00分2025年9月22日(月) 17時00分

お申し込みの締切日

  • 2025年9月12日(金) 10時00分

受講対象者

  • 撹拌に関連する技術者、研究開発者
    • 一般化学
    • 石油化学
    • ゴム・樹脂・接着剤
    • インク・塗料工業
    • 製紙
    • 食品
    • 医薬品
    • 化粧品 など
  • 撹拌装置を利用する技術者、研究者
  • 撹拌・撹拌装置に関連する技術者、設計者、開発者

修得知識

  • 撹拌装置の種類と特長
  • 各種撹拌翼の特性
  • 撹拌性能の評価方法
  • スケールアップの考え方
  • 数値流体力学 (CFD) の基礎と実際

プログラム

 撹拌装置はプロセス産業をはじめ多くの分野で用いられている基幹装置のひとつです。しかし装置内部は複雑な流動状態となっておりプロセス毎に抱えている課題はまさに一品一様です。それゆえ様々な課題に対応する上で基礎事項の把握は不可欠であると考えられます。
 本セミナーでは撹拌装置に関する基礎的な知見 (撹拌装置の特長、翼の種類や動力、混合、伝熱性能等の評価法) とスケールアップに関する考え方について解説します。また、設計や製造現場で活用されている数値流体力学の手法を用いた評価の現状や適用性についても解説します。

  1. 撹拌装置の概要
    1. 撹拌の目的
      1. 撹拌装置の分類
      2. 撹拌の形態と操作目的
    2. 撹拌装置の概要
      1. 撹拌翼の種類と適用範囲
      2. 低粘度液と高粘度液の境界
      3. 邪魔板 (バッフル) の機能と種類
    3. 各種撹拌翼の特長と流動状態 (フローパターン)
      1. ハイドロフォイル翼、プロペラ翼など (軸流)
      2. タービン翼、平パドル翼など (放射流)
      3. 傾斜パドル翼 (放射流+軸流)
      4. 多段翼 (各種翼の組み合わせ)
      5. 汎用大型翼 (パドル系、格子系)
      6. アンカー翼
      7. リボン翼系
      8. 槽底への設置翼
      9. その他 (同軸翼、ノンシール翼等)
  2. 撹拌性能の評価
    1. 撹拌所要動力と撹拌翼の吐出流量
      1. 動力数Npと撹拌レイノルズ数ReMの関係
      2. 単位体積当たりの撹拌所要動力Pv[W/m3]
      3. Npの相関式
      4. Npと吐出流量係数Nqによる撹拌翼の特性評価
    2. 混合性能とフローパターン
      1. 混合性能の評価指数 (混合時間TMと無次元混合時間n・TM)
      2. 混合過程と混合時間
        • 着脱色法
        • 電気伝導度法
      3. 混合時間の相関と性能曲線 (ReM vs. n・TM)
    3. 伝熱性能
      1. 撹拌伝熱方式
      2. 局所熱伝達係数と総括熱伝達係数
      3. 壁面の流速に及ぼす粘性係数変化の影響
      4. 撹拌伝熱の無次元相関
    4. 固液分散性能
      1. 固液撹拌の目的
      2. 固液撹拌の具体例 (可視化実験)
      3. 浮遊限界速度の評価
      4. 浮遊限界回転数の評価
  3. スケールアップの考え方
    1. スケールアップの基準とレイノルズ数
    2. 均相系撹拌のスケールアップ
      1. 乱流 (Pv一定と混合時間一定の相違)
      2. 層流
    3. 固液系撹拌
    4. 気液系撹拌
  4. 撹拌と数値流体力学
    1. 撹拌CFDの基礎
      1. 計算の目的
      2. 撹拌CFDに関する先行研究事例
      3. 支配方程式
        1. 連続の式および運動量の輸送方程式
        2. スカラー量 (物質・エネルギー) の輸送方程式
      4. 直接数値計算と乱流モデル
      5. 撹拌CFDの特徴と必要な機能
      6. 代表的な境界条件、初期条件
      7. 解析ソルバー
      8. モデル作成の留意点 (メッシュ数等)
      9. CFD利活用にあたっての留意点
    2. CFDの検証
      1. ランキン渦の解析と可視化 (実測との比較)
      2. バッフル付き撹拌槽の乱流流動解析
        1. 液面の考慮 (VOF法の適用)
        2. 乱流モデルによる予測結果の相違
      3. リボン翼等の層流流動解析
      4. 撹拌性能の評価と検証
        1. 槽内流動の基本情報 (フローパターンと体積平均流速)
        2. 撹拌所要動力 (トルクの評価)
        3. 混合性能
        4. 伝熱性能
        5. 固液分散性
        6. 液面からのガス巻き込み状態
    3. 設計・適用事例 (撹拌装置最適化の観点から)
      1. 傾斜パドル翼の最適化
        1. 撹拌トルクおよび吐出流量に及ぼす翼枚数の影響
        2. 吐出効率の評価
      2. 撹拌装置の高効率化 (投影面積をパラメータとしたパドル翼の最適化検討)
        1. 混合性能に及ぼす翼配置と翼寸法の影響
        2. 翼の吐出バランスの調整 (槽内流動の最適化)
        3. 既存技術との比較例
      3. CFD援用のスケールアップ検討
        1. スケールアップの前提条件 (幾何学的相似の条件)
        2. 撹拌所要動力のスケールアップCFDに基づく相関
      4. 混合時間およびPv一定とするスケールアップの評価 (解析結果より見えるもの)
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 180,000円(税別) / 198,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 210,000円(税別) / 231,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年9月12日〜22日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

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