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小型モジュール炉の国内外の最新動向と導入に向けた課題・今後の可能性

小型モジュール炉の国内外の最新動向と導入に向けた課題・今後の可能性

~国内外の開発・導入動向、日本における社会的・技術的課題、事業可能性と今後の展望等 / 構造・原理・特徴といった基礎や、エネルギー政策・原子力発電の導入計画等の動向から解説~
オンライン 開催

概要

脱炭素に向けて重要な役割を担う「小型モジュール炉 (SMR) 」。
本セミナーでは、国内外で開発・導入が進む小型モジュール炉 (SMR) について、カーボンニュートラルに向けた国内外のエネルギー政策から、エネルギー安全保障と電力価格、小型モジュール炉の構造・原理・特徴、国内外の開発・導入動向、日本における社会的・技術的課題、関連技術の開発動向、事業可能性と今後の展望までを詳しく解説いたします。

開催日

  • 2022年10月24日(月) 13時00分 16時00分

プログラム

 わが国の2050年カーボンニュートラル政策を実現するためには、再生可能エネルギーと原子力エネルギーを適切に組み合わせて電力の安定供給を目指す必要がある。国外では、中国・ロシアは大型炉の従来路線を続けているが、欧米では1基当たりの建設費の安い小型炉を志向し、それをモジュール化することで大容量発電を目指している。わが国においても小型モジュール炉を導入する機運が高まっている。
 そこで、小型モジュール炉の仕組みや国内外の動向を紹介し、今後の事業可能性について見解を示す。本講演により、エネルギー業界での新規参入を期待している。

  1. 2050年カーボンニュートラルに向けたエネルギー政策
    1. 脱炭素に関する国外動向
    2. 各国エネルギー政策
    3. 日本のエネルギー政策
    4. 2030年と2050年のエネルギーミックス
  2. エネルギー安全保障と電力価格
    1. 地政学的リスク
    2. ロシアのウクライナ侵攻の影響
    3. 火力発電における燃料費の負担増
    4. 脱炭素化による火力発電の削減
    5. 電力自由化と電力系統
    6. 最近の電力価格
  3. 原子力発電の必要性と導入計画
    1. カーボンニュートラルやエネルギー安全保障による原子力発電の必要性
    2. IAEA等による原子力発電導入の見込み
    3. 各国の原子力発電導入計画
    4. 日本における再稼働と新増設の必要性
  4. 小型モジュール炉の構造・原理、特徴
    1. 従来の軽水炉
    2. 代表的な小型モジュール炉としてNuScaleとBWRX300
    3. 非軽水炉
      • ナトリウム冷却高速炉
      • 高温ガス炉
      • 溶融塩炉
  5. 小型モジュール炉の国外の開発・導入動向
    1. NuScale
    2. BWRX300
    3. マイクロ炉
    4. その他
  6. 小型モジュール炉の国内の開発・導入動向
    1. NuScale
    2. BWRX300
    3. 小型PWR
    4. マイクロ炉
    5. 高速炉
    6. ガス炉
  7. 日本における社会的・技術的課題
    1. 原子力規制
    2. 地方自治体等社会的合意形成
    3. 政府方針・支援
    4. 資金調達
    5. サプライチェーン
    6. 産業基盤維持
    7. 人材確保・維持・育成
    8. 放射性廃棄物
    9. プラント設計・建設・運転に係る課題
    10. 産業競争力 (国外展開)
    11. 実証試験等インフラ設備
  8. 関連した研究開発動向
    1. 3次元免震技術
    2. 浮体免震技術
    3. 積層造形技術 (3Dプリンティング)
    4. 事故耐性燃料
    5. 過酷事故対策
    6. リスク情報活用
    7. デジタルツイン、AI活用
    8. 再エネ協調技術、蓄熱、水素製造
  9. 事業可能性と今後の展望
    1. 発電目的の既存炉のリプレース
    2. 鉄鋼産業等の電力を必要とする産業界での利用
    3. 水素製造目的利用
    4. 太陽光発電や風力発電と結合した統合エネルギーシステムとして活用
    5. 石油やガス業界からの原子力業界への転向
    6. スタートアップ企業
    7. 今後の展望
    • 質疑応答

講師

  • 山野 秀将
    国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構 高速炉・新型炉研究開発部門 高速炉設計部
    次長

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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