技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

QA部門必修の承認書と製造実態・記録類との齟齬を防ぐ工夫・再点検

QA部門必修の承認書と製造実態・記録類との齟齬を防ぐ工夫・再点検

~不適切なQuality cultureと適切なQuality Culture / QA員はこういうところをチェックすべき / QA員だけで潜在リスクを抽出できるか~
オンライン 開催

2022年8月3日ごろ配信開始予定 (視聴期間:配信後10日間)

開催日

  • 2022年8月3日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 医薬品品質システム (PQS) の基礎
  • 責任役員の具体的な責務
  • QA部門の具体的な責務
  • QA員に求められる資質
  • あるべき上司像

プログラム

 近年、医薬品企業において存続に関わる不正が後を絶たず、自浄力が低下しているのはなぜか。責任の所在の曖昧さ、実効性の伴わない形骸化した自己点検や教育訓練、PQSや知識管理といった言葉があるべき論に留まり、自分事と考えていない等原因は色々考えられる。医薬品の品質は外観では分からないため、ユーザーは企業を信頼するしかない。患者さんに健康リスクを負わさない高品質の製品を安定供給するという「品質方針」を掲げ、職員は担当業務において目標の実現に努める。医薬品品質システム (PQS) とは、社名に恥じない製品を提供しようと役職員が一丸となって品質指標の継続的改善を実践するQuality cultureと言い換えることもできる。
 適切なQuality cultureを醸成するタスクフォースとしてQA部門はどのようなことを実践すべきか、演者の考えをもとに一緒に考えようという講座である。

  1. 不正の根本原因は不適切なQuality culture (企業体質) に
    1. 最新GMPは医薬品品質システム (PQS) の構築を要請
    2. 「製品実現の達成」とは
    3. 管理できた状態の確立及び維持の確認とは
    4. 継続的改善の促進とは
    5. K化工/N医工の製造実態から学ぶ
    6. 後発薬企業で品質不正が続く原因は
  2. 不正に対する行政の対応
    1. 行政はチェンジマネジメントの支援へ (ICH-Q12ガイドライン)
    2. 総括製造販売責任者の権限に問題があった
    3. 製造管理者の責任が重くなった
    4. 責任役員は法令遵守のための指針を示すこと
  3. 不適切なQuality cultureと適切なQuality culture
    1. 問題はマネジメントレビューの実効性
    2. 経営陣が現物、現場、現実を見ない企業体質では
    3. データの信頼性と経営者の責務
    4. PQS=Quality Cultureと理解する
    5. Quality Cultureは「重要業績指標と職員の顔 (笑顔) 」に現れる
    6. 不適切なQuality Culture
    7. 健全なQuality Culture例
  4. サイトQAの役割
    1. そもそもQAとは
    2. サイトQAが関わる業務
  5. QA員はこういうところをチェックすべき
    1. うっかり、何となく、見逃しミスの原因
    2. ミスが発生したときの確認事項
    3. 曖昧な指示はミスの主因
    4. SOPをみれば企業のレベルがわかる
    5. QAは実効性のある記録かをチェック
    6. 記録の照査
    7. 構造設備は微妙に変化するもの
    8. 構造設備の維持管理のためには
    9. 自己点検を誤解していない?
    10. 点検シート依存の自己点検に走りがち
    11. その自己点検は意味があるの?
    12. リスクベース型点検を
    13. QA員に要求される資質
    14. 現場での点検項目例
    15. 自己点検には顧客満足度の視点も必要
    16. データガバナンスシステムの構築
  6. Quality cultureは上司の影響も大きい
    1. 駄目な上司が不正・隠蔽体質にする一因かも
    2. できる上司なら
  7. QA員だけで潜在リスクを抽出できる?
    1. 誰がリスクを知っている?
    2. 現場はノウハウの宝庫
    3. PQSの実践にはボトムアップの活動がいる
    4. 知識管理とは「知恵 (類推力・発想力) 」の醸成
    5. 知識・経験を加工 (知恵) できてこそ
    6. 「逸脱」の定義が不明確なままだと
    7. 「異常」を常態化させないのが重要
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,200円 (税別) / 37,620円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,200円(税別) / 37,620円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 後日(開催終了後から10日以内を目途)に、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は10日間です。ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただくか、メールにて送付いたします。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/10/4 メディカルライティング入門講座 オンライン
2024/10/4 医薬品の品質保証 (QA) / 品質管理 (QC) における具体的対応手法 オンライン
2024/10/4 試験室におけるデータインテグリティ対応のポイント オンライン
2024/10/4 原薬GMP/ICH Q7・Q11の要件理解と原薬プロセスバリデーション実施時の注意点 オンライン
2024/10/4 新規モダリティの事業価値評価とGO/No-go意思決定のポイント オンライン
2024/10/6 GVP省令要求対応: ファーマコビジランス研修の内容と実施時の留意点 オンライン
2024/10/7 現場で役に立つCAPA (是正予防・予防処置) 導入手順・事例と根本的原因分析入門講座 オンライン
2024/10/7 医薬品製造における異常・逸脱管理とインシデンツ対応 オンライン
2024/10/7 バイオシミラーの診療報酬評価と開発、普及への取り組み オンライン
2024/10/7 バイオ医薬品/抗体(ADC抗体)医薬品における品質試験/安定性試験と品質規格設定のポイント オンライン
2024/10/8 事例から学ぶQA担当者教育訓練とQA部門構築のポイント オンライン
2024/10/8 改正GMP省令、PIC/S DIガイドをふまえたGMP文書・記録の再点検およびデータ改竄、捏造、隠蔽防止のための工夫 オンライン
2024/10/8 医薬品等製造設備の洗浄バリデーションと交叉汚染防止 オンライン
2024/10/8 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した薬品管理の進め方 オンライン
2024/10/8 包装工程のバリデーションの重要ポイントと工程トラブル事例 オンライン
2024/10/9 リスクの高い滅菌プロセス管理要求ポイント及び医薬品PIC/S GMP、EMAの滅菌、無菌性保証の注意ポイント並びに滅菌関連回収事例、見落としがちの滅菌バリデーションのポイント オンライン
2024/10/9 承認申請資料としての価値を高めるための効果的な日本語メディカルライティング オンライン
2024/10/9 医薬品や医療機器の早期承認取得のためのPMDA申請戦略とスムーズに合意を得る方法 オンライン
2024/10/9 新規モダリティの事業価値評価とGO/No-go意思決定のポイント オンライン
2024/10/9 ペプチド医薬品における品質評価・不純物分析の留意点・事例 オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/6 日本での申請をふまえたアジアンスタディと各国の相違
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/10/28 薬物動態(「ヘ」項)試験におけるデータ・試験の信頼性確保・保証とQC・QA手法/タイミング
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座
2007/3/16 臨床開発におけるER/ESの活用とコンピュータシステムバリデーション実践書