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特許・意匠・商標・ノウハウを含めた知財ミックス戦略の進め方

特許・意匠・商標・ノウハウを含めた知財ミックス戦略の進め方

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、より強固な権利構築のために知財ミックス戦略の効率的、効果的な実行、活用事例を詳解いたします。

開催日

  • 2022年6月6日(月) 10時00分 16時15分

プログラム

第1部 攻めと守りの知財ミックス戦略の進め方

(2022年6月6日 10:00〜12:00)

 現在、取得した知的財産権を効果的に活用し、事業の発展に貢献することが期待されている。一方、知的財産に関するコストを如何に抑えるかも大きな課題となっている。このような状況から、事業を特許権、意匠権、商標権をはじめとして知的財産権で多面的に、かつ、効率的に保護することで、より強固な権利の構築が可能となる知財ミックス戦略が、近年注目を集めている。
 本セミナーでは、特許の分割出願や、特許から意匠・商標等への変更出願を活用することで、効率的、効果的に実行する実例を紹介する。そのうえで、知財ミックス戦略について、権利取得から、活用に至るまでの留意点などについても解説する。

  1. 知財ミックス戦略とは
    1. 各種保護手段のメリット・デメリット
      1. 知財ミックスとその重要性
      2. 企業における知財ミックスの活用状況
  2. 知財ミックスのパターン
    1. 技術重視型
      1. 特許+デザイン (意匠)
      2. 特許+ノウハウ
    2. ブランディング型
      • 商標・キャラクター (著作権) +技術 (技術)
    3. 技術ノウハウを中心とした知財ミックス
      • 権利化
      • 秘匿化
      • 先使用権
      • 営業秘密
  3. 知財ミックス実施のための組織・体制と課題
    1. 知財ミックスと組織の壁
    2. 知財ミックス戦略とコスト管理
      1. 分割・変更出願の活用とコスト削減
      2. 公開と権利化とのミックスのバランス
  4. 知財ミックス戦略活用の具体的事例
    1. 技術とデザインの知財ミックス事例
    2. 変更出願を活用した特許と事例
    3. ノウハウ・先使用権のミックス事例
    4. 中国の特許出願と実用新案出願
  5. まとめ
    • 質疑応答

第2部 ブリヂストンにおけるIPL可視化と知財ミックスによる価値創出マネジメント

(2022年6月6日 13:00〜14:30)

 内閣府/知財推進計画2021では「どのような社会的価値創出を行おうとしているのか、そのためにどのような知財を活用して、どのようなビジネスモデルで価値提供とマネタイズを実現することを目指すのかという戦略的意思の表明」が企業に期待されている。また、コーポレートガバナンスコード改訂にも表れているように、分かりやすく具体的に知財情報を開示すること、また、持続的な事業成長に資する知財の効果的な活用が求められている。DX活用が軸となるこれからの事業競争環境では、知財リソースから事業モデルを組み上げていくプロモーターとしての役割が知財部門に必要となる。
 IPランドスケープによる可視化とビッグデータを事業価値に変換する知財ミックス設計を軸とした知財マネジメント変革の取組みをご紹介する。

  1. ソリューション事業推進を軸にしたブリヂストンの経営戦略
    1. DX活用がもたらす事業環境変化
    2. 事業モデル変革コンセプト
    3. 3つのレベルでの事業具体例
  2. 事業変革に貢献する知財機能見直し
    1. 現物現場でR&Dに寄り添った知財創出
    2. バリューチェーン全体スコープとする知財可視化
    3. ビッグデータを事業価値に変換する知財マネジメント
  3. 知財マネジメント変革:知財ミックスと内向き/外向きIPL
    1. ブリヂストンのIPLコンセプト
    2. ブリヂストンの知財ミックスコンセプト
    3. 事業での活用例
  4. IPL手法の実際例
    1. ミクロ・マクロ両面からのアプローチ
    2. 非特許情報と複合した分析例
    3. 他業界分析からの学び
  5. 組織・人材面での知財マネジメント変革
    1. 社内外の連携マネジメント
    2. 次世代知財人財の育成
    • 質疑応答

第3部 セイコーエプソンにおける特許・意匠・商標・ノウハウを含めた知財ミックス戦略の進め方

(2022年6月6日 14:45〜16:15)

 事業を支える知財戦略の基本はポートフォリオ戦略である。特許だけでなく、意匠・商標・ノウハウも含めたトータルのポートフォリオ構築が可能になれば、事業を多角的に支えることができるようになる。
 本講義では最初に、ポートフォリオ構築の基本的方法を、特許クラスターの考え方と特許ステータスマップという新たなフレームワークを用いて学ぶ。続いて、令和元年の意匠法改正により可能となった意匠ポートフォリオの構築を、特許クラスターのような考え方に従って考案する。そして、保護対象となっている技術やデザインを、技術名称、デザイン名称という形で命名し、商標として保護する戦略を交えつつ、プロダクトライフサイクルの後期に至っても、事業の競争優位性を高水準で保つ知財ミックス戦略を紹介する。

  1. はじめに
    1. 「出願先行・活用戦略後付け」の問題
    2. Proactiveであるとはどういうことか
    3. 技術立国日本の衰退原因の一角
  2. セイコーエプソン知財部門の歴史
  3. BP活動と特許クラスター
    1. 活用戦略に応じた必須特許の類別
    2. 技術独占の条件
    3. 特許クラスター
    4. 競争に勝つための特許分布設計
  4. 特許ステータスマップの基本的考え方
    1. 特許ステータスマップとは
    2. 技術開発の流れと特許の活用
    3. 技術のポジションと特許のステータス
    4. 特許クラスターはどこに作るべきか
  5. 特許ステータスマップとIPランドスケープ
    1. 他社の技術ポジションの境界問題
    2. 組織分析表による重要開発テーマの抽出
    3. 特許ステータスマップへの落とし込みによる境界問題の解決
    4. 特許情報との組み合わせによる具体的施策の検討
  6. プロダクトライフサイクルに応じたポートフォリオ管理
    1. プロダクトライフサイクルと知財活動の関係
    2. BP活動
    3. オープンイノベーション活動
    4. 他社特許対策活動
  7. 意匠ポートフォリオの構築
    1. 令和元年の意匠法改正
    2. 意匠クラスターと意匠ポートフォリオ
  8. 知財ミックス
    1. 技術名称・デザイン名称
    2. 技術領域の特徴に応じたポートフォリオ構築活動
    3. プロダクトライフサイクルを支える知財ミックス
    • 質疑応答

講師

  • 粕川 敏夫
    つむぎ国際特許事務所
    代表弁理士
  • 荒木 充
    株式会社ブリヂストン 知的財産部門
    部門長
  • 小嶋 輝人
    セイコーエプソン株式会社 ビジュアルプロダクツ事業部
    エキスパート

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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