技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子の性質と重合反応機構、その特徴と応用

高分子の性質と重合反応機構、その特徴と応用

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、高分子の基礎から解説し、高分子の性質、高分子の合成法について詳解いたします。

開催日

  • 2022年4月15日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 高分子合成化学の基礎
  • 高分子材料の合成法

プログラム

 高分子は、有機合成化学を基礎とし、連鎖重合法や逐次重合法により合成され、様々な産業分野に応用されています。そのような高分子材料を、新しい材料として開発し、あるいは改良を施すために、高分子の性質とその合成法をよく理解することが重要です。また、高分子分野とは異なる分野にも、高分子の観点からアプローチすることで、新たな解決法を見出す可能性も少なからずあると思われます。
 本講演では、大学院の講義における基礎講座としての高分子合成化学をイメージしています。学生時代に、高分子合成化学を一通り学んだが、もう一度学び直したい方や、新たな技術課題に直面し新たな解決策を探りたい方、あるいは高分子合成化学の学術分野に興味がある方を対象に、高分子の基本的性質から、高分子の基本的合成法について解説します。

  1. 高分子とは何か
    • 高分子の特徴と歴史
  2. 分子の化学構造
    • 高分子の一次構造
    • 分岐構造と網目構造
    • 高分子溶液の性質
    • 高分子の分子量
  3. 重縮合反応による高分子の合成
    • 溶融重縮合法
    • 溶液重縮合法
    • 界面重縮合法
    • 活性エステル法
    • 直接重縮合法
    • 縮合剤を用いた重縮合
    • ポリアミド
    • ポリエステル
    • ポリカーボネート
    • ポリエーテル
    • ポリイミド
    • ポリベンゾオキサゾール
  4. 重付加反応による高分子の合成
    • ポリウレタン
    • ポリウレア
    • 可溶性ポリイミド
    • ビスエポキシドの重付加
    • ラジカル重付加
    • 固相反応系の重付加
  5. 付加縮合反応による高分子の合成
    • ポリフェノール樹脂の合成
    • 尿素樹脂の合成
    • メラミン樹脂
    • エポキシ樹脂
    • オキセタン樹脂
  6. ラジカル重合による高分子の合成
    • ラジカルとは
    • ラジカル重合の素反応
    • ラジカル重合の開始剤
    • 光ラジカル重合
    • ラジカル重合禁止剤
    • ラジカル重合方法
  7. ラジカル共重合
    • ラジカル共重合反応性
    • Fineman-Ross法
    • 共重合組成曲線
    • 様々なモノマー反応性比
    • 交互共重合の例
  8. カチオン重合による高分子の合成
    • カチオン重合の素反応
    • カチオン重合開始剤
    • 光カチオン重合開始剤
    • 光カチオン重合の開始剤反応機構
  9. アニオン重合による高分子の合成
    • アニオン重合とカチオン重合の比較
    • アニオン重合の開始反応
    • 成長反応
    • 停止反応
    • アニオン重合性モノマー
    • アニオン重合開始剤
  10. 配位重合による高分子の合成
    • チーグラ・ナッタ触媒の応用例
      • エチレン
      • プロピレンの重合
      • 立体規則性ポリマーの合成
  11. リビング重合
    • リビング重合の定義と発見
    • リビングアニオン重合
    • リビングカチオン重合
    • リビングラジカル重合
  12. 開環重合による高分子の合成
    • 開環重合性モノマー
    • ポリアミノ酸の合成
    • ポリ乳酸の合成
  13. 高分子の官能基変換 (高分子反応)
    • 質疑応答

講師

  • 工藤 宏人
    関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/9 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/5/10 熱分析の基礎と測定・解析技術 オンライン
2024/5/10 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/5/10 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/5/13 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/13 車載用プラスチックの基礎と最新動向 オンライン
2024/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/5/14 ブリードアウトの発生メカニズムと制御、測定法 オンライン
2024/5/14 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/15 高分子の結晶化、結晶高次構造の制御、分析解析、その応用 オンライン
2024/5/15 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2024/5/15 UV硬化樹脂における硬化不良対策と硬化状態の測定・評価 オンライン
2024/5/16 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン
2024/5/16 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/17 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/20 廃プラスチックの最新リサイクル技術の動向 オンライン
2024/5/20 導電性高分子の基礎と最新の研究動向・応用 オンライン
2024/5/21 高分子材料のモノマー化、解重合反応とケミカルリサイクルの動向 オンライン
2024/5/21 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン