技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリマーフィルムの溶液法製造技術の基礎と実際

ポリマーフィルムの溶液法製造技術の基礎と実際

~TAC偏光板保護フィルムの溶液製膜技術と現場トラブルシューティング~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、フィルムの溶液製膜に関して、プロセス開発、設計、生産性向上などの必要な基礎技術について、現場で遭遇する事例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2022年3月25日(金) 12時30分 16時30分

修得知識

  • 溶液製膜技術の特徴と意義
  • ポリマー溶液調製の基本技術
  • キャスティング/乾燥の基本技術
  • ウエブハンドリングの基本技術
  • 現場プロセスのトラブルシューティング入門
  • 溶液製膜の品質と生産性のポイント

プログラム

 溶液製膜法は汎用性が高く、長い歴史を有している。特にポリマーフィルムの製膜においては光学的等方性やフィルムの構造制御などに特徴があり、光学フィルム、耐熱フィルム、メンブレンなどの製造に広く利用されているのは周知のとおりである。本セミナーでは光学フィルムであるTAC偏光板保護フィルムに着目してプロセス開発、品質向上および生産性の向上などに関する基礎技術および製造プロセスの技術課題について紹介したい。
 溶液製膜プロセスはポリマープロセシング、キャスティング、乾燥、ウエブハンドリングなどの広範な技術分野を含んでおりプロセス内のトラブルも千差万別である。これらのプロセストラブルの想定事例をもとに原因解析と対応方法についても議論を深めたい。

  1. イントロダクション
    1. 溶液製膜の歴史
      • 溶液法の特徴
    2. 溶液製膜と溶融製膜
      • ポリマー設計/ 製造適性を考慮?
    3. LCDの普及と偏光板保護フィルム
      • 保護フィルムの機能と重要性
    4. LCD-TVのパラダイムシフト
      • LCD-TVの登場は薄型大画面で高精細デジタル放送を可能にしたのみならず産業構造まで変えた
    5. 溶液製膜プラントは成型のための溶液調製と分離精製リサイクルのプラントから構成される
  2. キャスト溶液の調製
    1. ポリマーと溶媒の選択
      • よく溶ける溶媒は乾燥しにくいというジレンマ
    2. 溶液調製プロセス
      • ママコは業界共通の問題児
    3. 溶液精製プロセス
      • 沪過、濃縮、乾燥は重要な精製プロセス
    4. キャスト溶液調製における注意点
      • ドープ物性が温度と濃度で大きく変化することがトラブルの原因
  3. キャスティングおよび乾燥
    1. キャスティングプロセス
      • フィルムの平面性や均一性に大きな影響を及ぼすプロセス
    2. 剥離プロセスの重要性
      • 生産性、安定操業に大きな影響を及ぼすプロセス
    3. 乾燥プロセス
      • キャスティング同様フィルムの平面性や均一性に大きな影響を及ぼすプロセス
  4. ウエブハンドリングプロセス
    1. ウエブハンドリング技術
      • 溶液製膜プロセス内のフィルムは温度、物性、組成が変化するので一筋縄ではいかない
    2. フィルムの後処理技術
      • 後処理とはフィルム製品の付加価値
    3. 巻き取り技術
      • 何千年も前からある技術なのに何故難しいのだろうか?
    4. ウエブハンドリングおよび後処理の意義
      • 溶液製膜は搬送するだけでなく、面状品質や物性品質を達成するために
        均一にかつ張力をコントロールしつつ乾燥する乾燥機の一部でもある
  5. 溶液製膜/溶液塗布プロセスで良く遭遇するトラブルの原因解析と対応方法
    1. プロセストラブルの原因解析
    2. 対応方法
  6. まとめ

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 36,000円(税別) / 39,600円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,000円(税別) / 39,600円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/21 高分子材料のモノマー化、解重合反応とケミカルリサイクルの動向 オンライン
2024/5/21 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン
2024/5/22 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基礎と応用技術の総合知識 オンライン
2024/5/22 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン
2024/5/22 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/5/23 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/5/24 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2024/5/24 エポキシ樹脂の実用の基礎知識とフィルム化 & 接着性の付与技術とその応用 オンライン
2024/5/24 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/27 スパッタリング薄膜の密着性改善技術とトラブル対策 オンライン
2024/5/27 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/28 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/5/28 樹脂成型の知識 オンライン
2024/5/28 絶縁破壊・劣化の基礎、測定・劣化診断と高分子絶縁材料の高機能化 オンライン
2024/5/28 分子シミュレーションの基礎と高分子材料の研究・開発の効率化への展開 オンライン
2024/5/29 次世代バイオプラスチックの台頭と破壊的イノベーションのすすめ オンライン
2024/5/29 フィルムへの塗工技術とプロセス最適化、トラブル対策 オンライン
2024/5/29 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/5/29 高分子微粒子における各種合成法の基礎と形状制御・評価技術 オンライン
2024/5/29 EUVレジスト材料開発と評価・プロセス技術 オンライン