技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子材料の物性分析、分子構造解析技術の基礎と材料開発、物性改善への応用

Zoomを使ったライブ配信セミナー

高分子材料の物性分析、分子構造解析技術の基礎と材料開発、物性改善への応用

~高分子の結晶と高次構造、相構造、キャラクタリゼーションを明らかにするために~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、高分子の分子構造についての基礎から解説し、最新の分析手法・評価法、高次構造と物性との関係などを解説いたします。

開催日

  • 2022年2月25日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 高分子材料の測定、分析に関連する技術者

修得知識

  • 高分子構造の基礎
  • 結晶化度の測定法
  • 高分子の構造分析法
  • 高分子材料の応用例

プログラム

 高分子材料は工業用途、日常用途として幅広く用いられている。しかし新規材料を開発するとき、あるいは材料の物性改善を行う時には、開発方針を立てる必要があります。そのためには詳細な分子構造解析を行う必要があり、分析手法ばかりでなく高分子構造の知識を修得することが必要不可欠です。
 本講座では高分子の分子構造ついての基礎知識と最新の分析手法による評価法について述べると同時に高次構造が物性とどのように関係づけられるかを述べます。その結果、材料開発、物性改善に役立つヒントが得られることを期待しています。

  1. 高分子の歴史的背景
    1. 分子量が1万を超える“高分子”という概念の確立
    2. 高分子という概念がなかったときの高分子材料開発?
      • セルロイド
      • 加硫ゴムなど
    3. 戦後の高分子材料の発展
  2. 高分子の結晶と高次構造
    1. 分子量と分子量分布
    2. ポリオレフィンの立体規則性
    3. 結晶の高次構造
      • 房状ミセル
      • ラメラ
      • 球晶
    4. 相構造
      • 結晶
      • 非晶
      • 中間相
  3. キャラクタリゼーション
    1. SECによる分子量測定の原理と注意点
    2. 粘度法、光散乱法による分子量決定
    3. ポリオレフィンの立体規則性の定量
  4. 結晶化度
    1. 熱分析
      • 結晶化度
      • ガラス転位点
      • 融点とラメラ長の関係
    2. X線、密度法による結晶化度測定
  5. 固体高分解能NMR
    1. NMRの基礎
    2. 液体測定と固体測定の違い
    3. 固体NMRの応用~結晶、非晶、中間相の評価~
  6. X線による分析
    1. X線広角散乱 (WAXS) と結晶構造
    2. X線小角散乱 (SAXS) と長周期
    3. 中性子小角散乱 (SANS)
  7. 赤外分光法による構造解析と定量法
    1. ランベルト・ベールの法則
    2. 対称性と因子群解析
    3. 吸光係数と定量 (水素結合、架橋度の解析例など)
  8. 分子構造と力学物性
    1. 応力 – ひずみ曲線
    2. 力学物性を決める要因
    • 質疑応答

講師

  • 中沖 隆彦
    龍谷大学 先端理工学部 物質化学科 応用化学課程
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/3/29 ラジカル重合の重合反応と開始剤の種類・選び方、応用 オンライン
2024/3/29 押出成形のトラブル対策 Q&A講座 オンライン
2024/3/29 高分子材料のレオロジー (粘弾性) の基礎と動的粘弾性測定 オンライン
2024/3/29 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点と結果の解釈 オンライン
2024/4/8 生分解性マイクロカプセルの材料設計、用途展開、今後の展望 オンライン
2024/4/8 プラスチック強度設計の基礎知識 オンライン
2024/4/9 FT-IRの基礎知識と前処理のテクニック、ノウハウ オンライン
2024/4/9 エポキシ樹脂の分子構造・硬化性および耐熱性とその他の機能性付与技術 オンライン
2024/4/9 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2024/4/10 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2024/4/10 FT-IR測定・同定の実務実践とアプリケーションテクニック・コツ オンライン
2024/4/10 押出加工技術の基本技術とトラブル対策 オンライン
2024/4/10 ポリイミドの基礎とポリイミド系材料の低誘電率化・低誘電正接化 オンライン
2024/4/11 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点と結果の解釈 オンライン
2024/4/12 動的粘弾性のチャート読み方とその活用ノウハウ オンライン
2024/4/12 ラジカル重合の重合反応と開始剤の種類・選び方、応用 オンライン
2024/4/12 光学樹脂における屈折率・複屈折の考え方とその測定・制御 オンライン
2024/4/12 プラスチックの難燃化技術 オンライン
2024/4/12 プラスチックの難燃化技術の基礎と技術動向 オンライン
2024/4/16 企業人が使う機器分析入門 オンライン